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韓国:「私とあなたの距離」...15回ソウル人権映画祭開幕
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「私とあなたの距離」...15回ソウル人権映画祭開幕

同性愛を扱った開幕作「鍾路の奇跡」に大きな反応..計31編を無料上映

キム・ガヨン記者 2011.05.20 15:14

「私」と「あなた」の違いを作る距離を狭める人権の話が映像で始まった。15 回目になるソウル人権映画祭が5月19日午後7時、大学路マロニエ公園で開幕式 を開き、四日間の日程を開始した。

▲15回ソウル人権映画祭開幕式が19日午後7時に大学路マロニエ公園で開かれた。

「私とあなたの距離」というキャッチフレーズで開かれる今回のソウル人権映画祭は、 四日間で「シン・チョルギュの自立の話、ミミズにょろり」、「おかしな国の サービス」、「野蛮の武器」、「あいつが大統領になった日」など国内作11編、 外国作11編など、計31編を無料で上映する。

ソウル人権映画祭のキム・イルスク活動家はこの日の開幕式で、「ソウル人権 映画祭は表現の自由のために野外で上映するが、観客と、良い映画を作ってくれる 監督、メディア活動家のおかげで映画祭を続けることができた」とし、「表現の 自由の保障と拡大に関心があれば、映画祭が終るまで共に監督と活動家を支持 してほしい」と頼んだ。

ソウル人権映画祭のウンジン活動家もまた「人権の話が含まれるさらに多くの 映画を上映したいが、野外上映という条件のため31編しか上映できず残念」とし 「一本一本じっくり見て欲しい」と観客の積極的な参加を要請した。

▲ソウル人権映画祭開幕作「鍾路の奇跡」

開幕式に続いて、4人の同性愛者のカミングアウトを題材とする今年の映画祭の 開幕作「鍾路の奇跡」が上映された。

「鍾路の奇跡」は映画監督ジュンムン、人権運動家ビョングォン、Gボイス団員 ヤンス、ロマンチシストのヨルが、ゲイであることを表わす過程を通じ、彼らの 幸福と権利を探していく一人一人の日常を見せる作品だ。

映画を演出したイ・ヒョクサン監督は「鍾路区には4人ではなく多くの性少数者 がいるが、この映画を通じて私のことを話したかったが、それは結局コミュ ニティの話でもあった」とし「同性愛者への嫌悪が強まっている時に、ソウル 人権映画祭の開幕作に選ばれ、私たちの夢が実現した」と述べた。

「鍾路の奇跡」を見たイ・スジン(女28歳)氏は「ゲイへの偏見を持たないよう にしても、自分でも知らないうちに何か彼らを違う存在だと思う部分があった ようだが、映画を通じて彼らの悩みと姿を見て、異性愛者と違わないことを また感じたようだ」と感想を伝えた。

▲祝賀公演をしているゲイ合唱団Gボイス

一方、この日の開幕式には「鍾路の奇跡」に出演したGボイス(GVoice)が祝賀 公演を行い、観客から熱い呼応を得た。

今回の映画祭は、障害者のアクセス権を確保するために、映画祭の期間に 活動補助人を用意し、全作品にハングル字幕をつける。ソウル人権映画祭は 22日午後6時に閉幕式を開く。閉幕作にはRisteard O'Domhnaill監督の「パイプ」 を上映する。(記事提携=ビーマイナー)

▲15回ソウル人権映画祭

▲15回ソウル人権映画祭に来た200余人の観客

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-05-22 09:12:16 / Last modified on 2011-05-22 09:12:19 Copyright: Default

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