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韓国:キム社長続投にMBC労組は「3月に重大な決断」
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キム・ジェチョル連任、MBC労組は「3月に重大な決断」

中労委調整中止...初の合法ストが可能に

キム・ドヨン記者 2011.02.17 12:01

MBCの大株主である放送文化振興会(放文振)が、キム・ジェチョル社長の連任を 確定したことで、MBC労組が強く反発している。

2月16日、金社長の連任が確定すると、MBC労組(言論労組MBC本部)は「今MBCの 悲劇を終わらせよう」とし、金社長連任への糾弾声明を発表した。続いて17日 にMBC労組は特報を発行し、3月中に重大な決断をするというチョン・ヨンハ 新任労組委員長当選者の発言を伝えた。

[出処:MBC労組]

労組は労組機関紙で、中央労働委員会は賃金団体協議の一方的な破棄に関して 組合が申請した争議調整を中止する最終決定をしたと明らかにした。中労委は 16日に開かれた最後の特別調停委員会で「労使双方の意見の差が大きく、調停 案を出せる状況ではない。下手に調停案を出すことは、むしろ労使関係に悪影響 を与えると判断し、調整中止を決める」と明らかにした。

中労委の調整が中止されれば、労組は賛否投票をすれば合法的にストライキな どの争議行為を行うことができる。これについて労組は「いつでもストライキ 賛否投票さえ行えば、合法的なスト権を勝ち取れる」とし「キム・ジェチョル 社長の賃金団体協議の一方的破棄という史上初の挑発に対抗する強力な武器を 獲得した」と強調した。

また、キム・ジェチョル社長の連任と中労委の調整中止が決定した直後、労組 は現執行部と次期執行部が緊急連席会議を開き、今後の対応を議論した。

この席でチョン・ヨンハ労組委員長当選者は「2月末から3月までにあると思わ れる組織改編と広域化の構図、本社役員と地域社社長人事、R等級事態後続措置 などを見ると、連任に成功したキム・ジェチョル社長がMBCをどう引っ張ってい くのか、その実体が明らかになる」とし「これに合わせてMBC死守闘争の総体的 な構図を描き直す」と説明した。また、「キム・ジェチョル社長の動きを見守っ た後、3月中に重大決断をする」と話した。

一方、キム・ジェチョル社長の連任で、彼が放文振に提出した経営計画書に関 心が集まっている。MBC労組によれば、キム・ジェチョル社長の経営計画書には MBC組織を30%程度スリム化する組織改編構想が含まれているという。また地域 MBCの統廃合に関し、今年中に2、3か所程度を追加で統廃合して、2013年までに 全国で広域化を完了するという。

これについて労組は「本社の組織改編であれ、地域MBCの統廃合であれ、構成員 の意思に反して一方的に押し通せば破局は不可避であり、使用者側は必ず構成 員の意見収斂の過程を経て慎重に進めなければならないという点を強く要求す る方針」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-02-18 08:09:31 / Last modified on 2011-02-18 08:09:33 Copyright: Default

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