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韓国:言論関連法、本会議の通過に法的議論
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言論関連法、本会議の通過に法的議論

新聞法は代理投票、放送法は否決議論...「民心無視、希代のかっぱらい」

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2009年07月22日17時09分

7月22日午後3時40分頃から20数分で、キム・ヒョンオ国会議長から司会権を譲 り受けたイ・ユンソン国会副議長が放送法、新聞法、IPTV法などの言論関連法 と、金融持株会社法を職権上程して採決した。しかし放送法再投票の議論、ハ ンナラ党議員の代理投票の疑いなどが提起され、有効性の議論が続いている。

▲言論労組組合員は国会本庁前で言論関連法職権上程に抗議した。

放送法は在籍人員不足で否決、再投票で処理

イ・ユンソン国会副議長は午後3時30分頃、ハンナラ党議員20数人と本会議場に 入った。民主党をはじめとする野党議員の反発で、イ・ユンソン副議長は警護 権を発動して3時40分頃に言論関連法を職権上程し採決を始めた。

新聞法改正案は162人の在席議員中152票で通過し、IPTV法は161人の在席議員の 全員一致で通過した。

二番目に処理しようとしていた放送法は、最初の投票で在席議員が142人で、過 半数の147人を越えなかった。これを見られなかったイ・ユンソン副議長は投票 終結を宣言した。事実上、法案が否決されたのだ。しかしイ・ユンソン副議長 はすぐ再投票を宣言、153人の在席、150人の賛成で処理した。

ハンナラ党議員の代理投票の疑いも提起されている。新聞法を処理した時、多 くのハンナラ党議員が議長席の周辺にいて、在席議員が過半数を越えるのが難 しい条件だったが、実際の採決では160人の議員が参加した。民主党は写真資料 などを確保しているとし、これを分析して代理投票の疑いを立証する立場だ。 民主党はこの日処理された言論関連法の効力停止仮処分を申請するなど、法的 対応をする予定だ。

金融持株会社法は165人在席議員中162人が賛成して本会議を通過した。

チョン・セギュン、イ・ガンレ議員職辞任強行

職権上程処理の直後に民主党の議員総会でチョン・セギュン代表は「院内だけ で戦うのはもう意味がない」とし「議員職辞任をする」と述べた。イ・ガンレ 院内代表も共に辞任する計画だ。

民主党のキム・ユジョン報道担当者は、「ハンナラ党とイ・ユンソン副議長の 議会民主主義を破壊する態度は、李明博政権が破滅に進む失敗を招く手法」と し「国民の反対を無視して野党議員を凄惨に蹂躙して強行した大統領府とハン ナラ党に残されているのは国民の審判だけ」と述べ、源泉無効を宣言した。

チョ・スンス進歩新党議員も本会議直後に記者会見を行い「政権再創出のため に、財閥放送、朝鮮・中央・東亜放送を強行した李明博大統領とハンナラ党の 希代のかっぱらい」と非難した。チョ・スンス議員は「言論悪法かっぱらいは 国会法違反で源泉無効」とし「国会はもはや民意の殿堂ではない」と批判した。

▲言論関連法処理の知らせに言論労組組合員が本会議場に入ろうとし、警察が防いで体当たりが行われた。

チェ・サンジェ「李明博大統領退陣させる」

一方、ストライキをしている言論労組組合員約200人は、国会本庁前で警察と体 当たりをしながら本会議場進入を試みた。この過程で20数人の組合員が連行さ れた。民主労総も国会前国民銀行本店前で国会への進入を試み、警察と衝突した。

法案通過直後、言論労組のチェ・サンジェ委員長は、「放送法は明確に否決さ れ、明確に不法」とし「恥かしい今日を国民に詳しく知らせて報道し、ハンナ ラ党を解体して李明博大統領を退陣させる」と声を高めた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-07-23 00:37:56 / Last modified on 2009-07-23 00:37:59 Copyright: Default

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