韓国:新労組「KBSがニューライトを代弁」と批判 | |
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KBS、『李承晩特集』強行かKBS新労組「KBSがニューライトを代弁」と批判
ユン・ジヨン記者 2010.09.14 09:50
KBS使用者側は『李承晩特集』放送を強行する意志を示しているが、KBS新労組 は李承晩特集の中断を要求している。KBS内部でも全く合意のないキム・インギュ 社長の独断的な決定で、これを強行すればKBSはニューライトの理念を代弁して いるという非難は避けられないだろう。 新労組によれば、李承晩特集の計画は7月にキム・インギュ社長が昼食の席で言っ た『李承晩はすごい人だ、一度放送してもいい』という一言から始まったという。 数日後、コンテンツ本部長は歴史チームに、韓国現代史に最も大きな影響を与 えた李承晩、朴正煕、金大中、李秉喆、鄭周永の5人を扱う番組を作るように指 示したが、製作スタッフはこれを受け入れなかった。5人の選定基準が恣意的で、 李秉喆前三星会長は特定企業の広報になるという誤解を生みかねないからだ。 一週間の議論の末、製作スタッフと本部長は世論調査と専門家参加などの客観 的な方法で人物を選ぶという意見を出したが、8月末、本部長はこれまでの議論 をひっくり返して李承晩前大統領を中心に扱うよう指示したという。新労組は 「報告を受けた社長が朴正煕、金大中の二人の前職大統領に否定的な反応を見 せたという」とし、製作方向の修正にキム・インギュ社長が介入したと推定し ている。 そのため三人の担当PDは製作拒否の意志を表明したが、本部長は放送を強行す る立場だ。折衷案を出したというが、これは現代史に大きな影響を与えた人物 10人を選んで放送をするが、李承晩はすぐ来年放送し、その他の人物は今後、 放送するかどうかを決めるという。結局李承晩ひとりだけを放送して終わる可 能性が高い計画であるという理由で受け入れなかった。 2008年、ニューライトは『植民地近代化論』を含む『韓国近現代史代案教科書』 を発刊して李承晩の国富論を説き明かすなど、李承晩前大統領を客観的に評価 する議論がほとんどないとKBS新しい労組は見ている。こうした現実の中でKBS が『李承晩特集』を放送すれば、「ニューライトの理念を代弁しているという 非難を避けるのは難しい」と判断する。 また、新労組は「李承晩を含み、人物を通じて韓国の現代史を眺めようとすれ ば、アイテム選定の客観性と製作の独立性が保障されなければならない」とし、 「だが社長の一言で番組企画が急造され、とんでもない方向に歪められた過程 を考えると、そのような可能性は殆どなさそうだ」と9月13日のKBS公正放送委 員会報告で、立場を明らかにした。 新労組は「社内で『ニューライト版人物現代史』とか『建国のお父さん特集』 という別称と呼ばるこの番組は、すでに企画の段階からぼろぼろになった」と し「李承晩特集計画はすぐ中断すべき」と主張した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
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