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韓国:KBS、皆がNoという時、一人だけYes
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KBS、皆が「No」という時、一人だけ「Yes」

[民実委報告書]政府の好みの先頭に立つKBS ニュース

言論労組/ 2010年04月28日13時18分

皆が「No」という時、一人で「Yes」を叫ぶ報道機関があれば、どう評価すべき だろうか? 一般的な場合なら、世論の多様性次元で肯定的に評価できるだろう。 しかし政府批判には一人で沈黙し、大統領広報には一人で先頭に立つのなら、 これは肯定的に評価できない。今、地上波放送の中でKBSニュースがそうだ。

最近、京畿道驪州、南漢江の4大河川工事現場で魚が全滅した。4月23日メイン ニュースでMBCとSBSは魚の全滅とこれを契機として国会で4大河川事業の妥当性 についての激しい攻防があった事実を報道した。しかしこの日、KBSは唯一沈黙 を守った。一日前には李明博大統領が環境のための世界企業首脳会議に参加し、 一方的な4大河川広報演説をした。KBSだけがこれをリポートで詳しく報道した。

19日には李明博大統領の天安艦犠牲将兵追慕特別演説があった。軍統帥権者で ある大統領の追慕演説だけに、報道価値はあったと思う。だがKBSは演説の主な 場面を編集したコンポーネント1件と演説内容を扱ったリポート2件を合わせて、 3件を報道した。リポート1件で淡々と処理したMBC、SBSが縮小報道したのでな ければ、KBSの報道は過剰といわざるをえない。

KBS報道の問題は、先週末、天安艦艦首の引き揚げで目立った。外部爆発の可能 性は高いが、まだ誰によるものかは確認できていない。保守新聞が先頭で北朝 鮮攻撃説を既定事実化しようとしているが、真相が糾明されるまでは慎重でな ければならないという憂慮が高い。しかしKBS報道はどうだったか? 推定される 可能性を紹介して、直後に北朝鮮との関連性を持って付けるいわゆる推定と分 析の巧妙な配合が動員された。

「北が実践配置した音響魚雷の可能性」のリポートを見よう。「(音響魚雷が) 音響センサーで船を捜し出して、標的に近付くと、直接あたるか3メートルの距 離で爆発する」と説明した。ここまではファクトとも言える。しかしその後に こんなコメントを付けた。「合同参謀は北朝鮮海軍がTNT 100〜300kg規模の音 響魚雷を実戦配置していると見ている」。誰が見ても北朝鮮が音響魚雷で攻撃 したというような世論集めだ。

4件のリポートで同じ技法が繰り返された。『天安艦低速機動...魚雷攻撃に脆 弱』のリポートでは、「天安艦が当時普段の機動速度よりはるかに遅い6.3ノッ トの速度で動いていた」と伝えた。その次に「この速度は北朝鮮が多数保有す るサンオ級潜水艦の魚雷攻撃対象に最適だという分析」というコメントを付け 加えた。直接『北朝鮮の攻撃』と断定はしないが事実上、丁寧に上手く『北朝 鮮攻撃説』に追い込んでいる。

天安艦報道に埋もれているが、MBC労組が放送掌握を防ぐために4週間ストライ キを続けている。放送が政治権力に掌握されるとどう変わるのか? 政府の批判 は無視し、政府の好みに合う報道には先頭に立つことをKBS ニュースが端的に 示している。[全国言論労働組合民主言論実践委員会]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-05-03 13:06:02 / Last modified on 2010-05-03 13:06:03 Copyright: Default

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