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MB政権のMBC掌握史

民営化からジョイントまで

言論労組/ 2010年04月14日15時40分

李明博政権は発足の瞬間から手段と方法を問わず執拗にMBCを揺さぶってきた。 公営放送MBCを、MB氏とハンナラ党の好きなように変えようとした人々は、どう してもMBCを国民のものから政権の戦利品にするという狂気を働かせた。

[出処:言論労組]

最も早く政権が抜いた刃は『MBC民営化』だった。2007年12月、大統領選挙が終 わるとすぐ、ハンナラ党のチョン・ビョングク議員はMBCを早期に民営化すると 明らかにした。そして2008年6月、放送通信委員会は大統領業務報告文書で資産 総額10兆ウォン未満の企業が最大30%まで地上波放送局の株式を所有できるよう にしてMBCを財閥の餌にし、公営放送体制を押し倒そうとした。

MBC民営化論が効かず、政権が選択した方法はMBCに手を入れることだった。 2008年、政府による不十分な米国産牛肉輸入交渉の問題を指摘した放送が流れ、 政権は名誉毀損を理由に検察を動員した。担当検事が無理な捜査だとして辞職 したが、権力に屈従する一部の政治検事どもは、PDとシナリオライターを逮捕 して放送局を家宅捜索しようとした。しかし2010年、法院は1審裁判で無罪を宣 告し、検察の無理な捜査に制約を加えた。

政権の下手人は単に検察だけではなかった。放送通信審議委員会は4大河川関連 の番組をはじめ「ニュース後」、「時事マガジン2580」、「ニュースデスク」 などの報道に非常識な審議の定規を突きつけてMBCを脅迫した。正当な言論活動 を萎縮させようと血眼になった放送通信審議委員会は、ついに「無限挑戦」、 「屋根を突き抜けてハイキック」などの芸能番組まで審議対象に上げ、MBCへの 揺さぶりを継続した。

また、シン・ギョンミン・アンカーがニュースデスクから追い出され、ソン・ ソッキ教授が「100分討論」から降板するという事件が起きた。政権は検察と審 議機構を動員し、製作スタッフを萎縮させ、目触りなジャーナリストを追い出 してMBCを掌握しようとした。

こうしたMBCへの揺さぶりにも飽き足りない政権は、ついにMBCにも占領軍、落 下傘を送り込み始めた。その始まりは2009年7月にあった放送文化振興会の新任 理事陣の構成だった。放送文化振興会の理事選任は徹底的に政権の意図のとお り、MBC掌握の道具として利用された。

キム・ウリョン、チェ・ホンジェ、チャ・ギファン、キム・グァンドン等で与 党理事陣を構成した放文振は、就任直後にMBC民営化議論、番組統廃合の要求な どで混乱した。また2009年12月、放文振はオム・ギヨン社長を圧迫してMBC役員 全員の辞表を受け取り、政権と波長の合う不適格な人物、ファン・ヒマン、ユ ン・ヒョクを一方的に選任し、結局オム・ギヨン社長を自主的に辞任させた。 すぐに放文振は待ちかまえていたとばかりにキム・ジェチョル氏を落下傘社長 に任命した。

言論労組文化放送本部は、キム・ジェチョル社長を落下傘と規定して出勤阻止 に出たが、キム・ジェチョル社長はテントショーなどを行い「男の言葉は文書 より尊い」とMBCを権力から守ると言い放った。だがすぐにキム・ウリョンの新 東亜とのインタビューで、キム・ウリョン、キム・ジェチョルの操り人形行為 が詳しく表れた。キム・ジェチョル社長は『大きい家』に行って『ジョイント (向こう脛)』を蹴られ、キム・ウリョン理事長が描いた絵に従う単なる清掃夫 に過ぎず、キム・ウリョン理事長は『左派を70〜80%清算』し、社長の条件は 『放文振の話をよく聞く』人物でなければならないという妄言を吐いた。

追い込まれたキム・ウリョンは放文振理事長を辞任して米国に逃げ、キム・ジェ チョル社長はキム・ウリョンを告発して失墜したMBCの名誉を守ると国民に約束 した。

しかしキム・ジェチョル社長はキム・ウリョンへの告発は実行せず、自ら非適 格者と規定して職務を解任したファン・ヒマン氏をまた副社長に座らせるとい う蛮行を行い、MBCが権力に掌握されたことを自ら宣言してしまったのである。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-04-19 02:11:12 / Last modified on 2010-04-19 02:11:13 Copyright: Default

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