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韓国:『晋州MBC強制合併阻止』放送通信委前で座り込み開始
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『晋州MBC強制合併阻止』放送通信委前で座り込み開始

言論労組、MBC本部「強制合併は無効」

言論労組 2010.09.29 10:42

全国言論労働組合と言論労組MBC本部は、9月28日、ソウル市世宗路の放送通信 委員会前で、MBCのキム・ジェチョル社長による昌原MBCと晋州MBCの強引な合併 を、放送通信委員会が不許可にするよう要求して無期限の座り込みに入った。

手続き的に問題があるという批判にもかかわらず、晋州MBCと昌原MBCは9月10日 に各々株主総会を開いて昌原MBCの存続と晋州MBCの解散を決め、この決定とは 無関係な『MBC慶尚南道』(合併社)が9月20日に放送通信委に「晋州MBCと昌原 MBCの合併による放送局変更許可承認申請」を提出している。

[出処:言論労組]

座り込みの前に開かれた「晋州・昌原MBC強制合併不許可要求集会」には、19の 地域MBCの支部長と組合員、言論市民社会団体会員が参加、『昌原-晋州MBC強制 合併』を阻止すると宣言した。また晋州地域の132の団体が参加する『晋州MBC を守る西部慶尚南道連合』が製作した大型横断幕も座込み場に設置した。

言論労組のチェ・サンジェ委員長は「地域放送会社を地域住民の意見もきちん と聞かずに統合しようとしている」とし「世論の多様性の確保と地域民主主義 のためにも、晋州MBCを守る」と述べた。

イ・グネンMBC本部長は「李明博政権の落下傘社長であるキム・ジェチョル社長 が再任のために晋州MBCを犠牲にしている」とし「地域の放送局がなくなろうと しているのに、主管官庁の放送通信委は7か月間傍観していた」と批判した。 「放送通信委は、これまで通信事業者の利益を代弁するばかりで、放送を政権 に捧げる尖兵の役割をした」と指摘、「放送通信委の決定で40年以上地域民と 共にしてきた晋州MBCが消えようとしている」とし「西部慶尚南道の地域民が損 失を抱え込む状況を熟慮しろ」と強調した。イ本部長は「放送通信委が政権の 手先、言論掌握の司令部という汚名をそそぎ、新たに出発する第一歩になる」 とし「今回の決定は真剣に考えろ」と警告した。

[出処:言論労組]

今日で『晋州MBC強制統合反対闘争』を始めて203日目と紹介したチョン・デギュ ン晋州MBC支部長は「くやしい」と感想を述べた。「ソウルが事業を多角化しろ と要求するので、社屋を建て直し、映画館も作り、収益事業もした」が、「ソ ウルが要求した黒字を出したのに、なぜ晋州MBCをなくすのか」と声を高めた。 「地域放送は、地域性を担保にする公共財であり、地域民の声を盛り込み地域 の利益を代弁する地域の番人役を果たさなければならない」と強調した。「43 年間、西部慶尚南道の住民と対話して、地域文化の中心になってきた晋州MBCを 守るために最後まで闘争する」と約束したチョン支部長は、市民社会と言論労 組の組合員に「晋州MBCを共に守ってほしい」と要請した。

[出処:言論労組]

公共メディア研究所のチョ・ジュンサン所長は、「放送通信委の再許可取り消 し処分をソウル行政法院が『視聴者の意見を忠実に聴取したとは見られない』 とし、再許可拒否処分を取り消した事例を放送通信委は肝に銘じよ」と強調、 「晋州MBCの合併に晋州地域視聴者の意思収斂はなく、これは放送法10条7項に 違反しており無効」と主張した。また「晋州MBCが200億ウォンを集めて投資し た映画事業などが大幅に黒字をあげ始めたこと、1対0.3809の割合で吸収合併し た昌原MBCと晋州MBCの株式評価では、晋州MBCの価値が正しく反映されたのか調 べなければならない」と強調した。

この日、参席者は記者会見文で△視聴者の意見収斂なく進められた強制合併は、 地域住民とすべての言論への挑発であり、△公共財である地域放送を経済的な 定規だけで理解することは、MBCの存在自体を揺るがす行為だと強く批判した。 また売上げ総額が同等の昌原MBCと晋州MBCが3対1で合併したのは納得できず、 株式価値評価の真摯な再考なく株主総会が進められたと指摘した。

[出処:言論労組]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-09-30 19:27:32 / Last modified on 2010-09-30 19:27:35 Copyright: Default

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