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韓国:済州サミョン交通労組、全面ストに突入
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済州サミョン交通労組、全面ストに突入

組合員全員が削髪、29日までに会社の回答がなければ9月に最後の闘争を警告

イム・キファン現場記者 nokdu21@jinbo.net / 2007年08月30日0時02分

全国運輸産業労働組合バス本部サミョン交通支会は、8月27日午前11時、 済州道庁前でストライキ・強力闘争突入宣布式を開いた。

▲サミョン交通支会の労働者たちは29日三歩一拜をした。

▲三歩一拜の途中にチラシを配るサミョン交通労働者の姿

支会は「賃金を含む最終案を提出した」、「これ以上いかなる修正案もない」 と明らかにした。

また支会は、「事態を破局に推し進めるのか、交渉で解決するかは、会社が決 めること」とし、「29日までに労働組合の最終案に対する会社側の回答」を要 求した。

労使は8月10日から22日まで、済州道などの関係機関の仲裁で3回の交渉を行い、 団体協約の未妥結26条項のうち24条項に合意した。

現在の未妥結条項は、賃金と労組事務室、専従者認定などが最終争点に残って いる。支会は「会社側が労組事務室と専従者問題を賃金と連動して解決しよう としている」という立場を見せていて、8月24日に当初の5000ウォンから4200 ウォンと、大幅に低下した賃金引き上げ案を提出している。

しかし支会は「会社側は交渉の場でも『ストライキをするならしろ』と言うな ど、交渉で事態を解決する意志を全く見せない」、「会社側は時間をかけて労 組の闘争力を弱め、それにより労組を枯死させようとしている」と強く批判した。

支会は「これ以上時間も、譲歩案もない」とし、29日までに前向きな回答がな ければ、9月の強力な闘争だけが残されていると会社側に警告した。

6月から8時間運行闘争とテント座り込みを展開

地方労働委員会が5月26日に労使間の著しい意見の相違を理由に調整中止を決 定した後、支会は6月6日から8時間運行闘争とテント座り込みを続けてきた。

8時間運行遵守について、会社側は「時間外運行ができなくなる」とし、組合 員への配車を事実上拒否してきた。組合員たちは二か月間、10万ウォン程度の 賃金しか支払われず、さらに諸税公課などを控除すれば一銭の賃金も支払われ ないケースさえ発生した。また会社側は名誉毀損と業務妨害などを理由に支会 の幹部を告訴している。

これについて民主労総済州本部のコ・スンナム組織局長は「サミョン交通側が 交渉による事態解決ではなく、貧しい大多数の組合員の境遇を悪用して事態を 長期化させる一方、幹部への告訴告発などで労組無力化による事態解決に執着 している」とサミョン交通会社側を批判した。

済州地方裁判所、労組代表交渉委員の拘束令状申請を棄却

8月24日、検察がサミョン交通支会代表交渉委員であるムン・ヨンウォン バス 本部室長に名誉毀損などの疑惑で拘束令状を申請したが、法院はこれを棄却した。

これについて民主労総済州本部は「検察は労働組合代表交渉委員のムン・ヨン ウォン室長の拘束令状を無理に申請したことで、検察はサミョン交通資本に肩 入れしているのではないかという疑惑を呼んでいる」とし、「こうした疑惑は、 これまで検察がサミョン交通使用者の産業安全法、未払い賃金、代替労働と、 延長勤労、最低賃金違反などの疑いへの対処が中途はんぱだったことを考えれ ば、全く根拠のない憶測ではない」と批判した。

また、「労働者にはささいな法律違反にも鉄棒法執行、使用者には重大な犯罪 行為に対しても綿棒法適用を今後も続ければ、検察は『資本家だけに平等』な 『資本の検察』という汚名を絶対脱することができない」と警告した。

検察は、ムン・ヨンウォン室長の他にもカン・ジャンス支会長など幹部3人を 名誉毀損などの疑惑で立件した。

一方、(株)サミョン交通会長は現在、済州地方検察庁犯罪予防委員協議会総会 長を勤めている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-09-20 20:35:08 / Last modified on 2007-09-20 20:35:10 Copyright: Default

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