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韓国:与野党議員が、民主党の韓米FTA妥協案の党論変更を推進
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与野党議員が、民主党の韓米FTA妥協案の党論変更を推進

民主党議員総会で無記名秘密投票推進... 「リストは非公開」

キム・ヨンウク記者 2011.11.10 17:59

民主党の韓米FTA妥協案の本格的な与野の党論化が進められている。11月10日の 午後、民主党のカン・ボンギュン、キム・ソンゴン、バン・サンチョン、シン・ ナッキュン議員とハンナラ党のチュ・グァンドク、ヒョン・ギファン、ファン・ ヨンチョル、ホン・ジョンウク議員は、国会記者会見場で民主党とハンナラ党に FTA妥協案を党論として推進することを要求した。しかし民主党の強硬派は 妥協案を拒否しており彼らが党論変更を推進すれば強い論議が起きそうだ。

▲左からチュ・グァンドク ハンナラ党議員、ホン・ジョンウク ハンナラ党議員、キム・ソンゴン民主党議員.

8人の議員は民主党に「韓米両国政府が韓米FTA発効と同時にISD維持の有無と 制度改善の協議を始めると約束すれば、韓米FTA批准同意案を物理的に阻止しない」 を党論にするよう要求した。

また、ハンナラ党には「民主党がこうした内容を党論に採択すれば、韓米両国の 政府が上記の再協議を約束するまで韓米FTA批准同意案を一方処理しない」 という党論を要求した。

これら8人の議員は、まず民主党の党論を修正するため、議員の集会を予定している。

妥協案を主導しているキム・ソンゴン民主党議員は、「今回の妥協案に署名し た与野党の議員が民主党4人、ハンナラ党4人だけの理由は、妥協案に署名した ことを公開されることを議員がとても嫌がっている。うまくいくまでリストは 非公開」とし「民主党では30数人がはっきり同意すると言っており、10数人は 党職や地域住民のために公開はしないが、内容には同意している」と語った。

キム・ソンゴン議員はまた「もし民主党が議員総会を招集して、韓米FTA批准案 の採決についての党論を秘密投票で採決すれば、党論を変えられる」と自信を 示し、「党論を変えるためには、まず政府と与党がISDについて両政府から確答 を受けてこなければならない」と明らかにした。

このような発言は、9日にキム・ソンファン外交通商部長官が「米国はISD廃棄 問題を受け入れないだろう」と述べたことを意識したものだ。

キム・ソンゴン議員は「米政府は、批准前にISDの維持と制度改善を文書で約束 しなければならない」とし「条約は永久不変ではないので、文書に書いておけば 十分に協議できる」と説明した。

しかし民主党の議員がどれほど公開で党論変更を進めるかは未知数だ。すでに 45人の妥協案が公開され、妥協案を主導した議員への落選運動の動きも始まっ た。またキム・ソンファン長官がISD廃棄を再協議するのは難しいと言っており、 約束を受けて先に批准すればISDは廃棄できないという認識も広まる。

キム・ソンゴン議員のホームページの自由掲示板には、「野火のように広がる 韓米FTA反対の声が聞こえませんか? 国会の破局を防ぐ努力より韓米FTA協議案 に内在する毒素を国民に知らせ、どうすれば避けられるのか準備しなければな らないのではありませんか?」とし「妥協すべきことは妥協すべきで、一度同意 してしまえば取り返しがつかないことをよく知りながら、通過後の国民の被害 はどうするのか」といった非難が9日から続いている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-11-11 10:07:04 / Last modified on 2011-11-11 10:07:11 Copyright: Default

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