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金振杓『新しい折衷案』 vs 孫鶴圭、鄭東泳、パク・ジュソン『先ISD廃棄』

民主党指導部『先ISD廃棄』確認..議員総会で新折衷案をめぐり激論へ

キム・ヨンウク記者 2011.11.16 11:47

民主党指導部のほとんどは11月15日の李明博大統領による『韓米FTA先批准』の 提案をめぐり、既存の党論である「先再協議によるISD(投資家国家訴訟制)廃棄 後に批准」の立場を再確認した。しかし金振杓(キム・ジンピョ)院内代表は 「非常に残念な提案」としつつ「今すぐ実務協議を始め、発効と同時にISD廃棄 の再協議をするという程度の水準は満足させるべきだった」という新しい折衝案 を提示した。

民主党は11月16日午前10時から、李明博大統領の提案をめぐり非公開議員総会 に突入した。折衝案を提示した妥協派の議員は非公開投票を要求し、チョン・ ドンウォン最高委員は議員総会を公開で行うことを主張したが、金振杓院内 代表は非公開で行った。これにより民主党の議員総会では『実務交渉と同時批准』 という新しい折衷案と『先再協議、ISD廃棄後に批准』で激論になりそうだ。

しかしひとまず民主党最高委員会のほとんどは『ISD先廃棄』を強調した。この 日午前の最高委員会で孫鶴圭(ソン・ハッキュ)代表は「私たちはわが党でこれ まで着実に主張してきた『再協議後に批准しよう』、『ISDは廃棄すべきだ』と いう基本的な立場が変わっていないことを再度確認する」とし「ただし大統領 が昨日国会を直接訪問し、ISD再協議を米国に要求をするといったので議員総会 に伝え、議員の意見を集約したい」と明らかにした。

鄭東泳最高委員も「孫鶴圭代表が言う批准前にISDを廃棄して問題の根源をなく せという言葉に全く同感」とし「李大統領の提案は、10月31日にファン・ウヨ 代表が持ってきた提案からただ一文字も変わっていない」と一蹴した。

また「韓米FTA協定文433ページには共同委員会設置についての規定があって、 韓米協定改正を検討したり約束を修正できるという内容がある。209ページには ISDにも上訴メカニズムの設置を検討するとなっている」とし「協定文の内容を そのまま繰り返した。協定文で当然議論できると明示されている」と批判した。

チョン最高委員は「われわれは党論を変える理由は少しもない」とし「民主党 が守れと国民が支持を送ってくれている。今日の議員総会が私たちの運命を分 けるだけでなく、大韓民国の主権を分ける場になるだろう。公開的な議員総会 をするべきだ」と要求した。

イ・イニョン最高委員も「李明博大統領が国会に来るにあたり、手ぶらでくる のは心苦しく、中が見えるビニール手袋をはめて来た」とし「ISDをはじめ韓米 FTAの毒素条項をなくさなければ批准は難しいということを民主党はまた確認し なければならない」と強調した。

パク・ジュソン、「批准してしまえば再協議は事実上不可能」

パク・ジュソン最高委員は政府と与党が15日までの再協議否定論を強調したこ とを喚起した。パク・ジュソン最高委員は「キム・ソンファン外交通産部長官 は、8日の外交通商委会議でISD条項そのものをなくす再協議は不可能だと言い、 キム・ジョンフン通商交渉本部長は米政府にISD再協議の有無を打診したところ 『ノー』と答えたと言う。その上、青瓦台の高位関係者は再協議要求は無礼だ とさえ表現した」とし「こうした状況で、批准すれば再協議を米国に要請する という李明博大統領の発言が果たして本気なのか問わざるをえない」と非難した。

続いて「政府と与党はどちらも再協議は不可という立場で、米国の反応はノー なのに、なぜ大統領は再協議することができ、すると話すのか理解できない」 とし「民主党が要求するのは韓米FTAのISD条項について、再協議を要求してい るのではなく廃止だ。『先批准、後再協議』ではなく『先再協議、後批准』で なければならない」と強調した。

パク・ジュソン最高委員は「もし韓国の国会まで韓米FTAを批准してしまえば、 両国の行政府はFTAの再協議はできない」とし「我が国は法になり、米国はすで に履行法律として韓米FTAを批准したので、議会の権限で再協議ではなく法改正 事項だ。法改正のための交渉だから、行政府権限に属さない。だから再協議は 事実上、不可能な話」と釘を刺した。

チョ・べスク最高委員も「米国も再協議を始めることはできると言い、まるで 大きな進展でもあるかのように恩着せがましくしているが米国側での再協議を 始められるというのは、ただ議論するということ」とし「何度か会って協議を するふりをして、できないといわれればそれまでだ。大統領の提案が本気なら、 今ISD廃棄に対する交渉を始め、廃棄して批准するのが当然だ。批准を3か月遅 らせても、そうすべきだ」と要求した。

金振杓院内代表は「本当に難しい選択の時期が来た。孫子の兵法に槍手が出て 行って戦うのも名前をあげようとするのではない、退くのも罪を避けようとし ているのではないという意味の『進不求名・退不避罪』という一節がある」と し「民主党の院内代表として、李明博大統領の提案を議員総会に報告した後、 現時点でどんな選択が本当に国と党のための最善の道かを議員に尋ね、議員の 総意に従いたい」と述べた。

▲民主党議員総会

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-11-17 09:23:36 / Last modified on 2011-11-17 09:24:21 Copyright: Default

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