「政府、韓米FTAの輸出統計をつぎはぎして効果を膨らませた」

呉泳食議員「恩恵品目より非恩恵品目の輸出増加率の方が高い」

政府が韓米FTAの統計をつぎはぎして 効果を膨らませたという指摘が提起された。

呉泳食(オ・ヨンシク)議員(新政治民主連合)は10月10日、報道資料で 「政府は韓米FTAの成果を自画自賛したが、 年度別に輸出増加傾向を見ると、 2013年の3月から今年の4月までFTA恩恵品目は4.9%増加した反面、 非恩恵品目は5.7%の増加で、 むしろ非恩恵品目の輸出増加率の方が高かった」と指摘した。

［出処:呉泳食議員室］

産業通商資源部は3月14日、韓米FTA発効2周年の成果分析に関する報道資料で FTA発効から2年間で対米輸出が世界への輸出の中で大きく増加し、 米国からの投資誘致も増加したと明らかにした。

産業通商資源部はこの根拠として、 韓米FTA発効から2年間のFTA恩恵品目の輸出(15.7%)と輸入(10.1%)が対世界輸出(各々6.0、5.3%)より大幅に増加し、 対米投資誘致は約2倍拡大したと提示した。

しかしこのような産業通商資源部の評価は、発効2年目の輸出増加率が前年度より大幅に減少した事実と非恩恵品目の輸出増加率は逆に高いという事実を無視し、 対米輸出と比べて比較的低い対世界輸出数値だけを比較して算出したものだ。

関税庁が発表した統計によれば、 発効1年、2年目の恩恵品目の輸出増加率はそれぞれ10.5%、4.9%で1年間で半分になったが、 同期間の非恩恵品目輸出増加率はそれぞれ3.5%から5.7%に増加し、 前年度より2.2%増えたことが明らかになった。

呉泳食議員は 「政府は統計資料を有利なようにつぎはぎし、 成果を誇張して広報するために力を使うのでなく、 非恩恵品目で輸出増加率の方が高い原因を分析し、 輸出中小企業への支援方案に力を入れなければならない」と話した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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