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韓国:米国「韓米FTA、現在では受けられない」
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米国「韓米FTA、現在では受けられない」

米貿易代表部、韓国など3か国とFTA包括再検討

ビョン・ジョンピル記者 bipana@jinbo.net / 2009年03月10日11時06分

ロン・カーク米国貿易代表部(USTR)代表指名者が3月9日、韓米自由貿易協定 (FTA)の内容再検討が事実上不可避だという点を強く示唆した。

ロン・カーク指名者は9日、米上院財務委承認聴聞会で既に合意した韓米FTAを 「ただ現在の状態では受け入れられない」と述べた。カーク指名者は「前のブッ シュ政権が締結した韓米FTA内容は公正ではない」とし、議会に提出前に韓国と パナマ、コロンビアとのFTAが包括的再検討を経ると付け加えた。

今回のカーク指名者の発言は、これまでオバマ大統領が言っていた韓米FTAに対 する立場と大きく違わない。ただ直接「受け入れ不可」を明示した点でさらに 直接的で強力に見える。

ヒラリー・クリントン国務長官も1月の承認聴聞会で自動車産業に言及し、韓米 FTAの不均衡を主張している。

書面回答で当時、国務長官指名者だったヒラリー・クリントンは「もし韓国が 交渉の核心条項への交渉に再関与する意志があれば、われわれは解決策を見出 そうと努力するだろう」と述べ、韓米FTA交渉内容の変更要求を示唆した。年齢 制限をおく米国産牛肉輸入も「憂慮すべき点がある」と述べた。

オバマ大統領も遊説の時期から韓米FTAが「深刻な欠陥」を持っているという立 場を明らかにしていた。

しかし9日の承認聴聞会でカーク指名者は、韓米FTAについて米国が「再協議」 や「改正」等の具体的方案には言及しなかった。

米国貿易代表部(USRT)はオバマ政権の貿易政策全般への展望を含む「2009貿易 政策アジェンダおよび2008例年報告書」を通じ、パナマとのFTAを先に処理、 基準(benchmark)にすると明らかにした。

この過程を通じ、事実上既存のFTA交渉を再検討する基準を用意し、同時に米国 内の利害関係者などの利益をさらに積極的に反映する方法を模索する手順を踏む ものと見られる。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-03-15 19:25:42 / Last modified on 2009-03-15 19:25:43 Copyright: Default

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