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韓国:キム・ソンドン、民主党の韓米FTA交渉態度に強く警告
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キム・ソンドン、民主党の韓米FTA交渉態度に強く警告

あい昧な交渉結果ブリーフィングに野党圏連合破棄も議論

キム・ヨンウク記者 2011.10.13 17:11

10月13日午前10時45分頃、民主労働党のキム・ソンドン議員(外交通商委)が国会の 記者会見場に慌ただしく駆けつけた。国会記者会見場の前ではキム・ドンチョル 民主党議員(外交通商委民主党幹事)が韓米FTA(自由貿易協定)与党・野党・政府 協議体の結果をブリーフィングした後、記者からの質問に応答していた。キム・ ソンドン議員は韓米FTA野党共同政策協議会幹事だ。

▲民主党の韓米FTA与野政協議体の交渉態度を指摘するキム・ソンドン民主労働党議員(左)

キム・ドンチョル議員の質疑応答が終わり、キム・ソンドン議員はキム・ドン チョル議員に12日夜の韓米FTA野党共同政策協議会合意内容から抜けた部分を 細かく指摘した。キム・ドンチョル議員は一部の指摘は「そこまでは考えて いない」とし、全体会議でまた修正するという意思を明らかにした。

続いてキム・ソンドン議員は国会記者会見場に入り、キム・ドンチョル議員が 発表した内容の問題をいちいち指摘した。

キム・ソンドン議員は「昨日、野党共同政策協議会はキム・ドンチョル議員も 参加して4つの項目に合意した」とし「争点最終討論会、正誤表提出要求、ウィ キリークス聴聞会、韓-米FTA衝突法律案などの条例提出など4つの内容に合意し た」と説明した。

キム・ソンドン議員は、「韓米FTAを扱う外交通商委(外交通商統一委員会)代替 討論の期間中に政府にこの4項目を政府に求めることを民主党が与野政協議体で 合意したが、三つには何の言及もなかった。その上、最終討論会は密室討論会 で合意し、非常に遺憾だ。これは野党共同政策協議会の合意を守る意志が弱い と見るしかない」と強調した。

キム・ソンドン議員はまた、「TV中継をしない密室討論には何の意味もない。 それは野党共同政策協議会の合意事項と精神に正面から反する」と批判した。

民主党は与野政協議体で、FTA最終討論を外交通商委法案審査小委員会で専門家 だけですることにした。キム・ドンチョル議員は「政府が前のような国会図書 館地下講堂式の最終討論会ではなく、外交通商委法案審査小委次元で少数が参 加して、最終討論をする用意があると答えた」とし「外交通商委法案審査小委 が開かれれば韓米FTA争点について政府と韓米FTA反対汎国民運動本部の間で、 最終討論が開かれるだろう」と伝えた。問題は、法案審査小委は非公開で進め られるところにある。

キム・ドンチョル議員はキム・ソンドン議員の指摘により、この日午前11時に 開かれた外交通商委の全体会議で「外交通商委全体会議でしても小委でしても、 全体国民が見られるように最終討論をTVで中継できるように了解してくれ」と 要請した。

キム・ソンドン議員はまた、記者会見で「通商手続き法の制定について名前だ けの合意で内容がない。うわべだけ合意して、まるで何か合意したかのように 話すのは非常に遺憾」とし「今の有名無実な貿易協定手続きを通商手続き法に こっそりと変えるのではいけない」とも指摘した。

キム・ソンドン議員は「野党と国民が要求する再協議案について与野政協議体 では何も進展がなく、政府与党が受け入れていない」とし「こんな条件では、 韓米FTAの討論と議論は意味がない。もし民主党が韓米FTAについて、野党・市 民団体と合意した内容を守らなければ、『もはや民主党との野党圏連帯はない』 という点を明確にする」と警告した。

キム・ソンドン議員の指摘のとおり、この日、民主党は与野政協議体の内容を めぐり、異なる対応もした。キム・ドンチョル議員はブリーフィングで「与野政 協議体で民主党が主張した農畜産業被害対策などについては、政府側はほとんど 受け入れられないという立場を明らかにした。

キム・ソンドン議員が指摘するとおり、この日民主党は与野政協議体内容をめ ぐるねじれ対応もあった。キム・ドンチョル議員はブリーフィングで「与野政 協議体で民主党が主張した農畜産業被害対策などを政府側はほとんど受け入れ 不可の立場を明らかにし、受け入れ内容も不十分だった」が「それでも注目す べきはチェ・インギ国会農林水産食品委員会委員長が提示した一部の内容を受 け入れた部分」だと明らかにした。

キム・ドンチョル議員は、政府が非核心的な問題を一部受け入れた部分を注目 すべき部分だと強調した。しかし、チェ・インギ委員長は「飼料と畜産所得の 減税と親環境直払金単価引き上げ、流通構造改善に必要な資金支援などで一部 受け入れは可能だという意見を出し、それなりの第成果はあったが、相変らず 大規模な予算増額と大幅な税制支援は受け入れ不可の立場」とし、「誠意ある 農漁業分野の被害保全対策なく批准案を処理すれば、農漁民と共に強く抵抗す るしかない」と述べた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-10-14 12:19:39 / Last modified on 2011-10-14 12:20:34 Copyright: Default

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