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韓国:KBSのビルに「阻止!韓米FTA」の旗
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KBSのビルに「阻止!韓米FTA」の旗が翻る

韓米FTA阻止 言論労組全面ストライキ決意大会

特別取材チーム/ 2006年07月13日16時15分

KBS本館正門前に「阻止!韓米FTA」の旗が翻った。また全国言論労働組合(言論 労組)組合員およそ2000人が集まり、KBS本館前の階段と広場を埋めつくした。

13日、言論労組が全面ストライキに突入したことで、この日の2時に言論労組 は「韓米FTA阻止全面ストライキ突入総決起大会」をKBS本館前で開催した。 1万7千人の言論労働者が韓米FTAへの抵抗権を発動したのだ。

言論労組は宣言文で「野火のように広がる韓米FTA反対の世論を抑えるために、 映画人などの関係者の司法処理の威嚇、正当な集会源の封鎖、虚偽集会申告、 官営メディアによる世論操作など、最後の必死のあがきをしている」とし、 「さらに驚くのは韓米FTAの真実を知らせようとするわずかな公営放送番組の 正当な問題提起さえ『偏向報道』だとか『製作者の過度な政治的観点』と言い、 干渉と弾圧に血眼になっている」とストライキの決意を明らかにした。

言論労組はまた「われわれ1万7千の言論労働者は、今日あの狂気に捕われた盧 武鉉政権が推進する韓米FTAを阻止するために、労働者の最後の闘争の武器で あるストライキを選択した」とし「言論労働者は韓米FTAを阻止するために奮 い立ち、互いに限りない自矜と自負心を感じる。われわれのストライキは経済 官僚と財閥が米国と超国籍資本とが繰り広げる巨大なぺテンをぶち壊す起爆剤 になるだろう」とストライキの意味を明らかにした。

言論労組のシンハンニム委員長は大会発言で「放送とメディア通信分野のため にストライキに果敢に飛び込んだのだと考える」とし「今日だけの一勝負で終 わらせない。盧武鉉退陣闘争を具体的には言及しないだろうが、盧武鉉政権が これからも韓米FTAを推進し続ければ第2の第3のストライキも辞さない」とい う立場を明らかにした。

民主労働党のムンソンヒョン代表は連帯発言で「韓米FTA反対の世論の声が高 まるのは、言論労働者の力があったためだと確信する」とし、「阻止のための 自信が韓半島を覆っている。勝利を確信させたのは言論労働者のストライキの ため」と言論労組のストライキに歓迎の意を明らかにした。

しかしスクリーンクォーター死守映画人対策委のヤンギファン報道官は「これ まで言論労働者には悔しい思いをし、憎かった」と苛酷な評価をしたが、ヤン ギファン報道官は「これまでのスクリーンクォーター闘争は、言論労働者が主 張する、文化・視聴覚サービス分野などの文化戦争の橋頭堡として戦ってきた」 とし、「KOBACOの民営化などは、すでに94年のウルグアイ・ラウンド交渉当時 に韓国政府が開放するといったが、その当時、マスコミは沈黙した。結局この 有り様にまできた」と主張した。

ヤンギファン報道官はさらに、民主労総も反省しろと述べたが、それにもかか わらず「今日(13日)、言論労働者がKBS本館前を埋めつくしたことは、とても 感動的」とし「われわれは共に絶対韓米FTAを阻止しよう」と述べた。

映画人のチェミンシク氏は「今朝、現政権の状態に怒り、絶望せざるをえなかっ た」とし「財政経済部が上半期の業務報告で、部署間の葛藤を解消する成功的 な事例としてスクリーンクォーター縮小を選んだ。韓米FTAに抵抗する国民の 声には耳を傾けずに自画自賛をするのは、怒りを越えて失笑せざるをえない」 とし、共に韓米FTA阻止の麦粒になろうと述べた。

KBS本部のチンジョンチョル委員長は「皆さんが誇らしい」とし「KBSは、あえ て韓米FTA阻止の戦いの先鋒に立ち、熱心に戦って行く」と明らかにした。

雨があがった中、4時現在の言論労組の全面ストライキ決意大会は順調に進め られている。全羅道から慶尚道、済州島までの全国各地で「台風を突破して」 集まった組合員の自負心も大きい。

ペクヨンギュ中央委員はチャムセサンとのインタビューで「マスコミが韓米 FTAの実状をきちんと報道できないことを、組合員のほとんどが認識し、認め ている」として「ストライキでは行動の強度は違っても、韓米FTA反対に共感 するなど、認識の転換が形成されたようだ」と述べた。

以後「死の取り引き韓米FTAを防げ」-韓米FTA阻止のための闘争意志希望紙飛 行機飛ばしなどの象徴儀式を行い、KBS、MBCなどにデモ行進を行う。

最後に国会前で整理集会を持ち、国会糾弾、通商手続き法の即刻制定など 「国会議員に送る公開書簡朗読」を行う。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-07-20 05:11:03 / Last modified on 2006-07-20 05:11:03 Copyright: Default

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