韓国:韓米FTA批准同意案上程をめぐり鋭い攻防 | |||||||
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韓米FTA批准同意案上程をめぐり鋭い攻防 ナム・ギョンピル「一方的に処理しないと言ったが、一方上程しないとは言わなかった」民主党のソン・ミンスン議員、韓米FTA米議会上程が確実な時、投票で上程を提案
キム・ヨンウク記者 2011.08.31 16:01
8月31日午前10時、国会外交通商統一委員会(外交通商委)では韓米FTA(自由貿易 協定)批准同意案の上程をめぐり、与野党の議員が鋭い攻防を繰り広げた。この 日、ハンナラ党は外交通商委に韓米FTA批准同意案を上程すると明らかにしてい た。だが民主党は、韓米FTA与野政協議体で最低の結果でも得て上程したのかを 検討すべきだとし、一方的な上程は絶対に防ぐという立場だ。 ▲31日午前外交通商委全体会議長を訪ねた金振杓民主党院内代表(中)にナム・ギョンピル外交通商委委員長(左)が、体当たりできないようにここに壷を置いたと見せている。 これに先立ち、外交通商委の上程が既定事実化したことで、野党議員らはナム・ ギョンピル外交通商委委員長室を訪問し、批准案上程反対の意志を明らかにした。 この席で姜基甲(カン・ギカプ)民主労働党議員は、「2009年の国会で批准同意案 をかっぱらいで上程し、本会議が大混乱した。委員長が一方的に処理をしないと いっても、政府与党の意図でどうなるかわからない」と憂慮を現わした。 ナム・ギョンピル委員長は「上程は処理ではないから上程はすべきだ」とし、 「上程しないと約束する訳には行かないが、全体会議で上程することになれば、 事前に申し上げる」と述べた。 続いて開かれた外交通商委全体会議では、批准案上程をめぐり与野党の議員は 鋭い攻防を繰り広げた。 民主党のソン・ミンスン議員は「与野政協議体の議論でも不充分な状況なのに、 緊張感の中で批准案を上程すれば、国論が分裂する副作用が出る。慎重にすべ きだ」とし「米国でもホワイトハウスと共和党がFTA批准問題で対立している。 われわれはその間に余裕を持って与野政協議ができるのに、無理に上程して 対立をあおる必要はない」と批准案上程に反対した。 民主労働党のキム・ソンドン議員も、「ハンナラ党は一方的な処理はしないと 言いながら、かっぱらいをしたことが多い」とし「協定文翻訳ミスは致命的だ。 ハングルでどう翻訳されたのもわからず、意味もわからないまま交渉したので はないのか。翻訳ミスを修正した正誤表をまず公開しろ」と要求した。金議員 は、「こうした基本的な問題から解決しなければ上程する資格がない」として 「上程も処理の一部だ。一方処理、かっぱらい処理をするな」と警告した。 するとナム・ギョンピル委員長は「一方処理をしないと約束したが、一方上程 はしないとは約束しなかった」と反論した。 続いてハンナラ党のユ・ギジュン議員は「与野政協議体を構成して、2か月ほど 6回の会議をした」とし「この会議では経済的効果、損益計算、補完対策を検討 した。もう外交通商委で上程して議論をするのが必要な時」と上程を要求した。 彼は「民主党はいわゆる『10+2』再再協議に党論を定めた」とし「十のうち九 までは2007年6月に盧武鉉政権で締結された韓米FTA案と同じだ。こうした主張 は発効時期を遅らせて廃棄するという主張だ。妨害して時間を稼ぐもの」と反 論した。 ▲31日の国会外交通商委全体会議の途中にハンナラ党のユ・ギジュン外交通商委幹事(左)がナム・ギョンピル外交通商委委員長と話している。 民主党のキム・ドンチョル議員は「与野政協議体は6回の会議で経済的効果分析、 補完対策を報告され、農水畜産分野で1兆ウォンの追加投入の説明の他にはどん な成果もない」と反論した。 ハンナラ党の鄭夢準(チョン・モンジュン)議員は「米国の議員がもし韓国が先 に通過したら処理をしようといえば、米国議会は権威が失墜する。笑い話だ」 とし「米国で上程された後にしようというのは一種の事大主義と国会の名誉の 失墜」と話した。 このように与野党の議員が上程の有無をめぐる攻防になり、民主党のソン・ミ ンスン議員は「米国は議会で構造調整支援法とも関連していて、米中の人民元 問題も絡み、この問題は簡単に解けないかもしれない」とし「韓米FTA 批准案 の米国議会提出が客観的に確実になれば、外交通商委で投票して上程を議論し よう」と提案した。 ソン・ミンスン議員の提案をめぐり、ハンナラ党のク・サンチャン議員は、 「ソン議員の提案が100%気に入ったわけではないが、妥当性はある」と肯定的 に評価し、ナム・ギョンピル委員長は幹事議論のために会議の中断を宣言した。 ソン・ミンスン議員提案のとおりに外交通商委投票で決定すると、野党よりも ハンナラ党議員の方が数が多いため、上程は既定事実になる。 またソン・ミンスン議員の提案は、常任委にいつ批准案上程をするかという基 準だけを決め、協定内容の検討などがない。これにより民主労働党や進歩新党、 労働、農民団体は強く反発しかねない。すでにこの日午前、労働者、農民団体 は国会本庁前の記者会見で民主党の消極的な批准同意案処理反対を強く非難し ている。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-09-01 03:37:17 / Last modified on 2011-09-01 03:37:40 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |