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韓国:民主党、韓米FTA廃棄はなく、再協議だけ強調
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「金振杓、民主党とアイデンティティ合う」

民主党、韓米FTA廃棄はなく、再協議だけ強調

キム・ヨンウク記者 2012.02.22 12:34

政府は、3月15日に韓米自由貿易協定(FTA)を発効すると発表し、発効の中断が 事実上絶望的になった状況でも、民主統合党は再協議だけを強調している。また 公認基準に韓米FTAをめぐり妥協的な動きを見せた現役議員の公認排除基準も 全く適用しないと明確にした。

民主統合党のウ・サンホ戦略広報本部長は2月22日、CBSラジオ〈キム・ヒョン ジョンのニュースショー〉のインタビューで、「民主統合党の主張は、『FTAは 再協議で国益のバランスが取れるように再調整する』が基本立場」としながら 「明確に再協議でFTAの内容を調整しなければならない」と強調した。

ウ・サンホ本部長は『うまく調整ができなければ、総選挙で勝利するか大統領 選挙で勝利すれば廃棄しなければならない』という立場なのかという質問には 「『現状態の韓米FTAではだめだ』という基本的な立場は有効だが、できない場 合に備えて、まず準備することは良い態度ではないと思う」とし「発効すれば その時にまた私たちの立場を申し上げる」と言葉を慎んだ。

韓米FTAに反対する市民が金振杓院内代表など、韓米FTA交渉派の議員の公認に 不利益を与えろという主張については「ある政党がFTA政策一つだけを定規にし て国民の代表になる人を公認するのか」とし「わが党の公審委員長や公審委幹 事が言うように『特定の政策一つだけで公認に反映することは絶対無い』、 こう明確に国民に宣言した」と釘を刺した。

ウ・サンホ本部長は「わが党は統合進歩党ではなく民主統合党」とし「そのた めに、中道から進歩までを合わせる政党」と強調した。続いて「金振杓代表の 中道合理路線に不満がある進歩的な有権者もいるだろうが、金振杓代表は少な くともわが党のアイデンティティに合わない方とは思わない」とし「特定政策 に不満を持って、それで公認排除基準に該当するとは言えない。わが党の政治 綱領政策を作って具現する過程で、金振杓院内代表も大きな役割を果たした」 と強調した。

金振杓院内代表も、この日の午前、最高委員会で「政府は国民の意思に反する 発効宣言を即刻取り消して、李明博政権で不平等が深刻になった韓米FTAを是正 する再協議をすべきだ」とし「政府が国民と野党の意を最後まで無視して発効 を強行すれば、あらゆる手段を動員して即刻全面再協議闘争をする」と再協議 を強調した。

統合進歩党のノ・フェチャン報道担当者は、韓米FTA発効が既定事実化した状況 で、民主統合党指導部の再協議発言は問題があると指摘した。ノ報道担当者は、 「韓米FTAの発効中断が不可能な状況で、廃棄しか方法がない」とし「民主党が 『FTA廃棄は私たちの目標ではない』こう言うのは困る。今は『結局発効すれば 廃棄する』というのが正しい」と述べた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-02-23 01:28:41 / Last modified on 2012-02-23 01:28:47 Copyright: Default

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