韓国:沈サンジョン、「政府の韓米FTA 1年成果の数値は歪曲」 | |
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沈サンジョン、「政府の韓米FTA 1年成果の数値は歪曲」米国市場「先行獲得」ではなく「喪失」効果
キム・ヨンウク記者 2013.03.15 18:03
進歩正義党の沈(シム)サンジョン議員が韓米FTA発効1年をむかえ、政府が関係 部署が合同で発行した「韓米FTA発効1年間主要成果」の資料が数値操作で国民 を糊塗していると指摘した。 資料を出すにあたり、米国輸出市場の変化を全く考慮せず、FTA発効以後、他国 との比較なく発表された韓国の対米輸出の実績は、政府の主張とは違い他国と 比べ、むしろ遅れていたことが明らかになった。 政府は「1年間主要成果資料」で、韓米FTAにより対米輸出は2012年3月15日から 今年の2月末までに570億ドルに増え、1.4%増加したし、輸入は反対に9.1%減っ たと明らかにした。このような根拠により、韓米FTAの肯定的な効果がかなりあっ たが、憂慮した逆効果は大きくないとし、対米輸出の増大と貿易黒字が拡大し たと大々的に広報した。 だがこの資料は深刻に統計を歪曲した結果だと沈サンジョン議員が説明した。 対米市場の条件の変化や韓国の対米貿易の時間的変化を考慮しない解釈で、実は 韓米FTAの効果はないか、否定的とみるべきだということだ。 沈議員によれば、米国貿易委員会(USITC)の資料を基礎として韓米FTA発効前の 2011年と、韓米FTAが発効した2012年を比較すれば、米国の10大貿易国(上位10 か国)の平均輸出増加率は4.85%(韓国を除き平均4.52%)だ。だが同期間に韓国の 対米輸出が3.3%の増加に終わり、10か国の平均よりむしろ1.55%低いことが明ら かになった。これは10大貿易国の8位で、相対的に対米輸出増加が低調だったこ との反証だ。 その上、米国10大貿易国のうち、米国とFTAを締結していない7か国の対米輸出 が2012年に平均5.37%ほど増加したが、韓国の輸出増加率はそれより2.07%ほど 低く、政府が主張する『米国市場先行獲得効果』はなかった。沈議員はむしろ 「『米国市場喪失効果』が現れた」と皮肉った。 沈サンジョン議員は「政府は韓米FTAを推進していた時から数値操作と偽り広報 を繰り返してきた」とし、「今回も米国市場の条件の変化や他の国家の輸出の 増加を考慮せず、韓国の対米貿易の絶対的な変化だけを組み合わせ、国民を欺 いている」と指摘した。 また「わが政府が原産地規定を相手国基準に合わせるなど、無原則なFTA数遊び に執着している間、『スパゲティボウル効果』が深刻になって、自動車税制の 炭素排出中心改編などの国家的な課題が米国の顔色伺いで遅れるなど政策萎縮 効果(chilling effect)が発生している」とし「投資家国家提訴制度の問題が表 面化している状況で、政府は古ぼけた市場主義の理念と偽りの広報への執着を 捨て、再協議に動くべきだ」と要求した。 「スパゲティ ボウル(Spaghetti Bowl)効果」:各国と同時多発でFTAを締結し、国家ごとに違う原産地規定、通関手順、標準などがスパゲティのように互いにからまり、FTAの活用率が低下する現象。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2013-03-17 00:44:40 / Last modified on 2013-03-17 00:44:41 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |