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怒れ? 怒った後にアルバイト行かなきゃ!

[寄稿]青年問題シンポジウムおよび青年創案大会の現場を行く(1)

チョ・ヨンフン(青年ユニオン) 2011.07.06 17:49

7月2日(土)1時、全泰壹財団と青年ユニオンが共同で企画した青年問題シンポジウムと 青年創案大会が、3号線恵化駅近くの本読む社会文化財団で開かれました。

国内では初めて青年問題だけを中心とする何と六時間の問題提起と討論をした 今回のイベントは、『青年全泰壹、私たちの時代の青年と出会う』という主題 で第1部青年問題シンポジウムが、『世の中を変えるアイディア公募展』という 題名で第2部青年創案大会が各々進められたそうです。

第1部では〈88万ウォン世代〉共同著者のパク・クォンイル氏をはじめ、イ・サ ンドン新しい社会を開く研究員、アン・ジンゴル参与連帯民生希望チーム長、 チョ・ソンジュ青年ユニオン政策企画チーム長が、青年が直面する悪循環構造 の実態と代案などを問題提起し、第2部では青年自らがこうした矛盾に満ちた世 の中を変えようと、それぞれ若々しいアイディアと熱い欲望(?)をかけて発表し、 論争をしました。

ここでどんな話があったのか気になりませんか? 韓国社会への鋭い告発と分析 が、世の中を変える奇抜な代案と想像力が知りたければ、私に付いてきますか? 青春のように清新な笑いと7月の昼のように熱い情熱が満ちあふれる現場にあな たを招きます!

▲青年問題シンポジウム聴衆席の姿。一番前で明るく笑う老紳士が今回のシンポジウムの基調発言をしたチャン・ギピョ新文明政策研究院長。[出処:キム・セファン青年ユニオン組合員]

第1部 青年問題シンポジウム スケッチ!

1時。予定の時刻になったが、座席は埋まりません。そうだな、蒸し暑い天気の せいもあるでしょうが、思うに青年たちはアルバイトの時間だったからではな いかと思いました。

事実、普段「私のスケジュールが青年ユニオンのスケジュール!」と悲鳴のよう に叫んでまわる青年ユニオン労働相談チーム長、キム・ミンス氏もこの日だけ は姿を見せませんでした。実は、やはりアルバイトのためでした。ラーメンも 食べ、月貰も払う私たちが、土曜の午後だからと無駄に時間を過ごすことはで きないからです。

1時20分。できれば後の席に体を隠そうとする聴衆を青年ユニオンのキム・ヨン ギョン委員長が半強制で(?)前の座席に移住させた後(小さな抵抗と騒乱があり ましたが効果がありませんでした)、シンポジウムが始まりました。基調発言は チャン・ギピョ新文明政策研究院長がされました。

チャン院長さんは随筆家ミン・テウォンの〈青春礼賛〉の一節と私たちの時代 の青春を写実的に描写するロックバンド、チァウリムの〈青春礼賛〉の歌詞を 対応させて、「今ここに集まった人たちがこの時代の全泰壹だ。全泰壹精神で ミン・テウォンが礼賛した『青春』を取り戻そう」と言いました。

続いて最初の発表をしたパク・クォンイル氏は〈88万ウォン世代〉を出版した 後、88万ウォン世代の談論が朝鮮日報とピョン・ヒジェにより、いかに歪曲さ れたか、20代への嫌悪論と希望論に386世代の欲望と幻想がどんな方式で投影さ れたのか、そして今日の青年が直面する脆弱な現実に問題提起しました。

▲最初の問題提起をしたパク・クォンイル〈88万ウォン世代〉共同著者。『プレカリアートの夜のために』という主題で発表した。左は第1部青年問題シンポジウムの司会をしたキム・ジェグァン労務士。[出処:キム・セファン青年ユニオン組合員]

パク・クォンイル先生の問題提起で印象的だった部分は不安定労働に従事する 新無産階級を示す『プレカリアート』(precariat、『不安定な』という意味の precariousと『無産階級』を意味するproletariatの合成語)という用語につい ての言及でした。

インターンとアルバイトが副次的な雇用ではなく、普遍的な雇用になった今、 失職と就職を繰り返す青年はファーストフードと考試院で代弁される惨憺たる 物的土台(proletariat)だけでなく、実存そのものが不安(precarious)な状態に 置かれたまま、「一月の太陽のように無気力な青春よ(..)若い私はこの若さに 絶望する」(チァウリムの〈青春礼賛〉より)と歌っているのではないのか、飯 とキムチがなく、病死なのか餓死なのか、とにかく死んでいくのではないのか と考えてみました。

二番目の問題提起をして下さったイ・サンドン研究員さんは、青年失業の現況 と課題について話しました。特に非正規職労働者は3つの側面で排除(外注化な どによる雇用契約関係からの排除、組織の団結からの排除、四大保険など社会 的保護からの排除)されていると言っていた部分が記憶に残ります。

▲二番目の発表者イ・サンドン新しい社会を開く研究員。『青年失業の現況と課題』という主題で発表した。[出処:キム・セファン青年ユニオン組合員]

三番目に問題提起をした参与連帯のアン・ジンゴル チーム長さんは何と50分程 もいろいろな言葉を吐き出されました。それで四番目の発表者のチョ・ソンジュ さんから「ここでも世代間搾取が発生する」という笑い話を聞きました。多分 それだけ今回の学術大会に、いや韓国社会に情熱と愛情が多かったからでしょう。

その多くの話をここにすべて書き移せませんが、「明知大カン・ギョンテ烈士 が白骨団の暴力鎮圧で息をひきとる時にした闘争が登録金闘争だった。80年代 には、こうして怒れば闘ったのだが、最近は怒った後にアルバイト行かなけれ ばならない」という笑わせるように悲しい言葉と、「普通、福祉費用は国民の 税金負担が問題になるが、『半額通信費』の実現には税金が一銭も入らない。 韓国の通信費はOECD加入国ではとても高い。半額通信費も貫徹しよう!」という 異色の提案を皆さんと必ず共にしたいですね。

▲三番目問題提起をしたアン・ジンゴル参与連帯民生希望チーム長(登録金ネット政策チーム長)。『時代を変える青年政策、方案は何か?』という主題で長々50分間よどみない熱弁を吐き出した。[出処:キム・セファン青年ユニオン組合員]

最後の発表者のチョ・ソンジュ青年ユニオン政策企画チーム長さんは、公式の 労働組合ではなかった全泰壹烈士の『バカ会』を例にあげて、「40年経っても まだ疲弊した人生を繰り返している青年が青年ユニオンを作ったが、4回も労組 設立申告が突き返されている。私たちは21世紀版のバカ会を作っているようだ」 という複雑で息苦しい言葉で問題提起を始めました。

▲四番目の発表者チョ・ソンジュ青年ユニオン政策企画チーム長。『全泰壹のバカ会、そして非正規職青年たちの青年ユニオン』という主題で発表した。[出処:キム・セファン青年ユニオン組合員]

続いて言論が流布する『小部屋に閉じ込もり、コンピュータだけする失業者』 のイメージがいかに間違っているかを指摘して「われわれ青年たちは、朝早く 起きて図書館に行って就職の勉強をし、時間を割いてアルバイトで生計を解決 している。青年ユニオンの絶対多数は怠けたり情けない失業者ではない。ただ そのことが不安定労働で失職と就職を繰り返しているだけで、青年たちは現在 労働をしている」と言いました。不安定労働に従事する青年ユニオン組合員の 私もやはりこの時、本当にかっとしました。心の底から『チョ・ソンジュさん、 頑張れ!』といいながら。

だがチョ・ソンジュさんは現実をさらに写実的に描写するためなのか、私とユ ニオン組合員が座っている席を指して「私は断言するが、あそこいる青年たち は自分の家を持つこともできず、結婚もできないだろうし、子供を持つことも できないだろう!」といいました。この時には私をはじめ、イベントに集まった 聴衆すべてが大笑になりましたが、私は内心またかっとしました。『チョ・ソ ンジュさん、もうやめて!』と叫びながら。

それでもチョ・ソンジュさんは止まりませんでした。「登録金集会で、30代が ピザと鶏をおごるという記事がたくさんあるが、私たち30代組合員はピザと鶏 をおごりません」と話したのです。だがこうした発表者の話への司会者の言葉 は、私たちをさらに絶望させました。その言葉はつまり「ピザと鶏を運ぶので しょう」でした。ここにまた続く発表者の言葉は? 「違います。横でピザと鶏 を一緒に食べます。皆腹がへるからです」。

▲チョ・ソンジュ発表者が「絶対に家を買ったり結婚したり子供を産むことができない」と指摘した青年ユニオンの組合員。笑けばいいのか泣けばいいのか曖昧な表情を作っている。彼らは偶然にしてはあまりにも絶妙にも、座席配置でさえ周辺部に集まっている。一番前にいるのは彼らに『88万ウォン世代』という恐ろしい別称を付けたパク・クォンイル氏。暗い表情で彼らと共に座っている。[出処:キム・セファン青年ユニオン組合員]

本当にピザと鶏が食べたい3時間ほどの時間が流れ、四人の問題提起も全部終わ りました。最近よく『三放世代』という新造語が流行のように使われています。 ここで『三放』というのは、恋愛、結婚、出産の放棄です。現実性のないこと を自分で先に放棄するという自嘲的な宣言です。私もやはり出産ははっきりと 放棄しましたし、結婚は事実上放棄しましたし、恋愛はしてはいても、懐事情 のためにまともにできているのかよく分かりません。ガールフレンドにはただ 申し訳ないだけです。

こうして今、ある青年は住居も食事も、その上恋愛まで、何一つきちんと保護 されも享受することもできない世の中で暮らしています。もちろん皆体で感じ てよく知っているでしょうね。第2部ではこうした巷の事情を私たちの力で克服 しようという趣旨で開かれました。では、この人たちの神妙な知略をお見せし ましょう。(提携=カトリックニュース いまここ)

(青年創案大会スケッチは第2部に続く)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-07-08 17:17:37 / Last modified on 2011-07-08 17:17:54 Copyright: Default

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