韓国:派遣業務拡大は全国民を非正規職化する | |
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「派遣業務拡大は全国民を非正規職化する」金属非正規闘争本部、派遣労働拡大中断を要求する記者会見
カン・ジョンジュ(金属労組編集部長)/
2010年04月22日18時30分
労働部が派遣業務を拡大する方案を検討していると発表したことで議論になっ ている。金属労組と非正規職労働者たちは、李明博政権の派遣対象拡大の陰謀を 強く糾弾している。 ▲4月22日政府世宗路庁舎前で開かれた「派遣対象拡大陰謀糾弾非正規労働者記者会見」に参加した労働者が「派遣法撤廃しろ」というシュプレヒコールをあげている[出処:金属労働者] 労働部は現在、派遣業務が許された32業種に追加し、広報助手、単純製造業務、 タクシー運転、電機電子部品組み立て、自動車部品組み立て、金属工作機械操 作員など17業務で派遣の需要があると発表した。労働部は17業務すべてに派遣 を認めると、派遣労働者が最大4万6千人に増えると明らかにした。不法派遣で 問題になっている製造業を許容対象に含め、事実上全業種に派遣業務を認める という労働部の計画に金属労組非正規職労働者の反発が強い。 「総雇用保障-労働者生かす金属非正規闘争本部」は4月22日、政府総合庁舎前 で記者会見を行い、派遣労働拡大を即刻中断しろと要求した。この日の記者会 見には、キリュン電子分会、GM大宇非正規職分会、ドンヒオート社内下請分会 など、使用者側の不法派遣に対して闘っている労働者が参加し、派遣労働者の 現実を知らせ、労働部の派遣労働拡大計画を強く批判した。 ▲金属労組キム・ヒョンウ副委員長が李明博政権糾弾発言をしている[出処:金属労働者] 現代自動車牙山工場で社内下請労働者として働き、解雇されたキム・ジュンギュ 組合員は、「現代自動車社内下請労働者はすでに2004年、労働部で不法派遣と 判定され、2007年の勤労者地位確認訴訟でも不法派遣と判定された」とし「不 法を犯した事実が暴露されれば、非正規職労働者を正規職化するのが本来の職 務なのに、これを放棄してむしろ派遣労働者を拡大するのが政府の本質」と糾 弾した。 記者会見に参加した労働者たちは「非正規職労働者が不法派遣と判定されて社 内下請労働者への元請使用者性が認められる判決が下される状況で、このよう な使用者側の不法を合法化し、免罪符を与えるのが労働部の意図」とし、非正 規職拡大の先頭に立つ政府の親資本政策を糾弾した。実際、キリュン電子分会 の組合員は、不法派遣判定を受けたが6年間工場に戻れず闘争している。政府が 使用者側の不法行為を是正すべきなのに、労働部の計画のとおり派遣業務を拡 大すれば不法派遣を合法化し、逆に使用者側の行為を正当化する格好になる。 GM大宇非正規職支会のシン・ヒョンチャン支会長は「私たちが会社で働き、そ れで利益を得る人はいても、非正規職に責任を取る人は誰もいない。派遣法が 使用者にこうして無限の権利を与えている」とし「非正規職は奴隷だ。派遣業 務の拡大は全国民を奴隷にする」と政府の派遣業務拡大の意図を暴露した。 記者会見に参加した労組のキム・ヒョンウ副委員長も政府がすべきことは派遣 法の拡大ではなく、非正規職をなくし、正規職化することだが、むしろ非正規 職を拡大しようとする政府の態度を糾弾して、これに対して強く闘争すること を宣言した。 この日、非正規闘争本部は、△派遣労働拡大中断、△不法用役派遣業者処罰、 △常時的業務に正規職雇用保障、△奴隷労働拡大する李明博政権退陣を要求し、 抗議書簡を渡した。金属労働者ilabor(http://www.ilabor.org) 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-05-03 12:41:54 / Last modified on 2010-05-03 12:41:55 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |