韓国:非正規職の実子確認訴訟 | |
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非正規職の実子確認訴訟[コラム]現代車、不法な非正規職の搾取体制を終わらせろ
ハ・ブヨン(蔚山革新ネットワーク代表) 2010.08.10 12:22
洪吉童伝で庶子出身の吉童は、『お父さんをお父さんと呼べず、兄を兄と呼べ ない』と家を出て、道術を習い、貪官汚吏の財産を盗み貧者に配る義賊になる。 この話は身分差別への回想の朝鮮社会に対する不満を義賊として新しく生まれ、 平等な世の中を実現する抵抗と闘争の象徴として伝えられている有名な台詞の 一つだ。 その前には新羅の末に自分を私生子として生み、捨てた身分差別に高麗建国で 差別社会を懲らしめた道銑国師がいる。伝説には娘が身ごもって生まれた道銑 国師は父も知らないうちに捨てられたが死なず月出山文殊寺の住職に預けられ て育つ。徹底した階級社会の新羅で生きられず百済の土地で私生子として育ち、 非主流で暮した道銑が王健を通じ、新しい世の中を開こうとしたのは、あるい は当然のことかもしれない。 2010年の現代自動車にも、鄭夢九会長様を会長様と呼べない私生子がいる。同 じ自動車工場でコンベアで全く同じ仕事をしても、非正規職という身分差別の ために賃金は半分しか受け取れず、血を吐いて死にたい程くやしい労働者だ。 明らかに現代自動車に出勤し、現代の自動車を生産する労働者なのに、鄭夢九 会長は彼らに会長と呼ばせず、他人を押し出して社長と呼ばせながら、しらん ふりをしている。 会おうといっても会わず、労働組合を結成して合法的に交渉を要求しても『現 代自動車とは雇用関係がない』と現れるもなかった。くやしさのあまり不法派 遣だから直接雇用をしてくれと労働部に告訴もして、法院に告訴をしても、 『無嫌疑』判定で責任回避が続いた。だが7月22日、大法院は不法派遣だと確定 し、入社2年たてば当然直接雇用と見なして正規職として雇用せよと判決した。 もう会長様を会長様と呼べるようになった。今回の判決こそ私生子扱いされて きた非正規職労働者たちが現代自動車正規職という実子確認訴訟で勝った判決 に変わりない。 現代自動車非正規職は、そもそもが間誤っていた。派遣法には『直接生産工程』 には派遣勤労ができないことになっている。それでも現代自動車は社内下請の 社長に請負形式で人材を供給する派遣勤労をさせたので、当然不法派遣として 是正されなければならなかった。2005年、労働部は蔚山、全州、牙山の直接生 産工程に混在して働く非正規職労働者に対して不法派遣判定をしたが現代自動 車は是正しなかった。2006年に蔚山地検に告訴をすると現場調査もなく『無嫌 疑』判定をして、労働部と違う判断をした。それから何と4年がたち、大法院で 現代自動車の不法派遣判定と直接雇用正規職化を判示したのだ。 現代自動車はこの機会に不法に運営されてきた非正規職搾取体制を終わらせな ければならない。同じ仕事をさせて不当に賃金差別をして、半分だけ支払い、 いつまでも利益追求の道具にはすることができない。非正規職労働者たちも両 親があり親戚がある。妻と恋人、そして子供を産んで育てている。現代自動車 の内部で非正規職問題がどう解決されるのか、全国民が関心を持って見ている。 世界5位の自動車先進企業らしく、非正規職制度を悪用して利益を追求するとい う批判から逃れなければならない。2005年の不法派遣判定の時、約1万人を正規 職化しても年間1千500億ウォン程度の追加費用がかかると計算された。一年に 4〜5兆ウォンの純利益をあげる現代自動車が非正規職を正規職化すると競争力 が下がるという恥ずかしい弁解は通じない。会社はどんな形でも責任を回避す ることを考えてはならない。不法経営をやめ、これまでの誤った非正規職運営 を正した瞬間、国民からの拍手を受けるだろう。 正規職労働者にもお願いする。非正規職は正規職の代わりに解雇される雇用安 定の防壁の盾ではない。今、現代自動車のコンベアライン非正規職は不法派遣 という判決があった以上、非正規職という身分差別制度は労働者自身がなくす べきだという考えの変化が必要だ。むしろ非正規職労働者たちにこれまでの誤 ちを申し訳なく思い、今回の判決を祝い、暖かく連帯の手を取るべきだ。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-08-12 02:47:12 / Last modified on 2010-08-12 02:47:15 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |