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韓国:現代車非正規職全員を正規職に転換せよ
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「現代車非正規職全員を正規職に転換せよ」

現代車非正規職「集団労組加入による集団訴訟準備」...現場組織は正規職化を要求

チョ・ソンウン記者 2010.07.29 11:05

7月22日、大法院は2年以上、現代自動車社内協力業者として働いた労働者は、 正規職雇用と見なすべきだと判決した。

これについて現代自動車非正規職支会は7月27日に2010年賃金団体協議闘争速報 と「不法派遣正規職化争奪のための非正規職労働者説明会資料集」を発行して 大々的な現場組織化、労組集団加入運動に突入した。

「正規職化特別交渉要求、大々的な労組加入運動による集団訴訟を準備」

現代車非正規職3支会はチラシで「現代自動車(株)は不法な現実を隠すために正 当な主張をした多くの非正規職労働者を業務妨害などの理由で告訴告発した。 これにより多くの非正規職労働者は拘束、手配、解雇、懲戒、損賠仮差押さえ、 各種処分などの苦痛を味わい、リュ・ギヒョク烈士を送らなければならなかっ た。また1万人を越える非正規職の賃金を搾取し、さらに必要により解雇する不 法を行ってきた」とし「すでに2004年には労働部から不法派遣判定が出たのに これを是正しない現代自動車(株)の代表理事鄭夢九会長を即刻拘束せよ」と要 求した。

現代車非正規職支会イ・サンス支会長は「7月30日まで大々的な現場宣伝戦、各 事業部の懇談会を進めたい。組合員がいない企業から労組に連絡がきて最高裁 の判決に関する懇談会を要求している」、「8月の3週ぐらまでに大々的な労組 加入運動を展開し、8月の4週には正規職化のための集団訴訟を進める予定だ。 また不法派遣撤廃、正規職即刻転換のための特別交渉を要求したい」と述べた。

続いて「以後、不法派遣撤廃、正規職化争奪のための細かい計画は、休暇の後、 8月8日の争対委会議で決める」と付け加えた。

「組合員/非組合員を区分せず全非正規職労働者をみな集めて共に行こう」

7月28日の昼休み、現代車3工場艤装部では最高裁判決関連業者懇談会が開かれ た。現代車非正規職支会3工場のパク・ジョンピョン金属労組代議員は、「最高 裁の判決で2005年7月1日以前の入社者は正規職化対象で、7月1日以後の入社者 は雇用義務の対象だ。2005年不法派遣闘争は負けた。その時は主張しかしなかっ た。今は大法院で不法派遣判決をした。蔚山工場だけでも4000人が正規職化の 対象で、1000人ほどが正規職雇用義務対象だ」、「大法院判決があってもじっ としていれば、会社は何もしてくれない」と団結を訴えた。

また「非正規職支会では大々的な現場組織化、労組集団加入運動を展開してお り、集団訴訟も準備している。闘争しなければ正規職化はない。今年が最後の 機会だと思う。共に悩んで共に闘争しよう」と提案した。

3工場の非正規職労働者たちは「集団訴訟をするのなら組合に加入しなければな らないのではないか」と質問し、パク・ジョンピョン金属代議員は「組合員を 中心に進め、支会で大々的な労組加入運動を展開している」と答えた。3工場の 非正規職労働者たちは「今が良い機会だ。組合員、非組合員を問わず説得して、 みんなで力を合わせるべきだ。全ての労働者をみんな集めて行こう」と声を高 めた。

現代車支部、現場組織、「2年以上の非正規労働者即刻正規職転換」を要求

全国金属労組現代自動車支部は7月28日に声明書で「会社は不法派遣を認めて、 2年以上の社内下請労働者を即刻正規職に転換し、社内下請問題の対策を用意し ろ」と要求した。

また「労働部は間接雇用に対する相次ぐ法院の判決の趣旨を受け入れ、大企業 の社内下請に対する現場監督を強め、社内下請労働者の労働基本権保障の先頭 に立て」と要求した。

民主労働者会は27日に壁新聞で「大法院の判決があった以上、現代車資本はも う言い逃れをする名分はない。非正規職の仲間たちの大切な血と汗を不法に恐 喝した現代車資本は即刻対国民謝罪を発表し、2年を超える非正規職の仲間たち を全員正規職として直接雇用すべきだ。またこれまで不法に搾取してきた非正 規職の仲間たちの賃金と厚生福祉などを100%遡及して支払わなければならない」 と要求した。

続いて「使用者側は現代車非正規職3支会の非正規職正規職化の共同交渉要求に 少しのためらいもなく応じるべきで、要求事項を全面的に受け入れなければな らない」と要求した。

27日、「民主労組運動復元活動を展開する現代車労働者たち」は壁新聞を発行 して「使用者側が作った『私は正規職、君は非正規職』という分裂を断ち切り、 同等な労働者として共に働ける道が開かれた」とし「問題はこれからどんな態 度を取るかという点だ。使用者側はすべての手段を動員して、正規職組合員を 利己主義の捕虜にしようとするだろう。不法を行っても相変らず貪欲を満たす ために正規職と非正規職が団結できないように仲間割れをさせる策略を働かせ るだろう。もうこんな策略にもてあそばれないようにしよう」と強調した。

続いて「『すべての非正規職の全員正規職化』を掲げ、正規職・非正規職が堅 く闘争の手を握ろう。非正規職ない工場を作る道は、正規職・非正規職すべて の労働者が生きる道だと天下に宣布し、堂々と『不法派遣撤廃! 非正規職ない 工場作り』闘争に突入しよう」と訴えた。

「鉢巻きを巻いて」も27日に壁新聞を通して「少なくとも2年以上勤務した現代 車社内下請労働者の直接の使用者は現代自動車だという事実が明確になった。 したがって、当然現代車支部の組合員として受け入れ、正規職転換闘争に立ち 上がる闘争の責任主体は現代車支部だ。これまで不法派遣闘争が非正規職だけ の闘争のようにしていた点を反省して、現代車支部が全面に出るべきだ」と要 求した。(記事提携=蔚山労働ニュース)

大法院判決による現代車非正規職3支会闘争方向および要求

現代車非正規職3支会は現代車に「不法派遣撤廃! 正規職即刻転換」のための交 渉要求と闘争を即刻実施し、そのために24日、現代車3支会統合争議対策委員会 で次のような最低限の要求を決めた。

(1) 現代自動車鄭夢九会長および現代自動車(株)は、これまでの不法と弾圧に対し、当事者である非正規職労働者、牙山・蔚山・全州非正規職支会はもちろん、大韓民国を代表する国民企業として対国民公開謝罪を実施する。

(2) 現代自動車(株)は社内下請に労働するすべての労働者を全員正規職に転換する。

(3) 不法派遣正規職化闘争の過程で不当解雇された組合員を全員正規職に転換する。

(4) 現代自動車(株)は正規職に転換される労働者の入社日を基準に未払い賃金を支給する。ただし、未払い賃金の支給は同一部署・同一勤続に従う。

(5) 不法派遣闘争の過程で不当懲戒(解雇、正直、減給など)および拘束・手配された組合員には別途の被害補償を実施する。

(6) 故リュ・ギヒョク烈士の名誉回復を実施する。ただし、名誉回復に対する具体的内容は組合と合意する。

(7) 現代自動車(株)は現在進行中の非正規職労働者に対する構造調整(無給休暇、解約など)は即刻中断する。

(8) 現代自動車(株)は今後不法な非正規職労働者を使用しないことを労使で合意する。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-08-08 13:37:09 / Last modified on 2010-08-08 13:37:10 Copyright: Default

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