政府・与党、揃って非正規職『雇用期間延長』

ハンナラ党非正規法改正8月国会提案...野党・労働界は反対

ハンナラ党と政府が非正規法の延期と期間制限の延長に固執し、8月の国会招集 を要求している。

ハンナラ党は労働部と7月30日に党政協議を行い、非正規法改正の作業部会を構 成して毎週会議を開くことにした。民主党などの野党には環境労働委員会幹事 協議を再開して、8月に非正規法改正のための臨時国会を開くことを提案した。

民主党は「ハンナラ党が非正規法で政治宣伝をしている」と反対している。

安商守「雇用期間延長の禁止は反市場的」

ハンナラ党と政府は、非正規法の期間制限条項の施行延期や中止を明確にして いる。また追加経費として編成された非正規職正規職転換支援金1185億ウォン も、非正規法を改正しなければ執行できないことも明確にした。

ハンナラ党の安商守(アン・サンス)院内代表は7月31日午前に開かれた主要党役 員会議で、ハンナラ党の党論である1年6か月の延期案に固執しないと述べたが、 「これまでの党論である1年6か月延期案が通過するか、ハンナラ党TF案が与野 交渉で通過するか」と話して『延期』が議論の始まりだと確認した。

ハンナラ党のシン・サンジン第5政調委員長も30日のブリーフィングで「延期は 非正規職根本対策と反しない」とし「法施行中断と同時に根本対策を作る」と 明らかにした。

ハンナラ党は、非正規法が延期されなければ現行の期間制限2年を2回程度更新 し、事実上非正規職雇用期間を6年まで延す案を議論しているという。雇用期間 が6年に延びると、これは期間制限廃止と同じ効果を上げると見られる。安商守 院内代表は党政協議で「勤労者と企業主が互いに望んでも雇用期間を延長でき ないようにするのは反市場的だという指摘がある」とも話した。

労働部も28日に「至急で適切な対策は、雇用期間を延長すること」と明らかにした。

「いっそ議論をやめろ」

野党と労働界は反発している。

キム・ジェユン環境労働委民主党幹事は「これまでの議論でも、延期案の議論 で時間を使い果たしたが、また延期しようといえば正規職転換率が30%になる現 実はどうするのか」とし「以前の議論より後退した案で議論しようというのは 政治で戦おうということ」と反対した。

キム・ジョンチョル進歩新党報道担当者は「非正規職使用制限を解除しようと 言いながら、正規職転換期金を使おうと言う。ハンナラ党は今、ワニの涙を流 しているのか、さもなくば自分が何を話しているのかもわからなくなっている」 とし「政府与党はいっそ議論をやめろ」と要求した。

民主労総は「いくらメディア法をかっぱらいで窮地に追い込んでも、非正規職 労働者の苦痛をまた政争の道具するような態度は、まさに天罰を受ける」とし、 韓国労総は「非正規法改正を原点から再検討するといったが、政府と与党の重 要人物の発言は、果たして非正規職問題をまじめに考えているのか疑わしい」 と批判した。

またチョ・ソンレ全国経済人連合会会長は7月30日、「硬直した労働市場の柔軟 化のために、非正規法をなくすべきだ」と政界を圧迫した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。