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韓国:非正規職賃金の差額全額の支払いを判決
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非正規職賃金の差額全額の支払いを判決

鉄道労組「労働部の担当責任解釈を翻す判決で歓迎」

アン・ボヨン記者 coon@jinbo.net / 2009年05月29日2時03分

正規職と同じ仕事をしていても、非正規職だということを理由に賃金が少なけ れば、差額を受け取れるという法院の判決が出た。

行政法院は5月22日、鉄道労組が中央労働委員会委員長に提起した差別是正再審 判定取り消し請求訴訟で、中労委判決をひっくり返し原告勝訴の判決を下した。 行政法院は「賃金は賃金支給日に差別行為が発生するのではなく、毎日発生す る『継続的な差別行為』なので、その期間中に差別支給された全額を支給しな ければならない」と判示した。

非正規職保護法が施行された2007年7月1日以後、差別があった期間の賃金差額 をすべて払えという判決で、法施行後に非正規職労働者の賃金差別を認めた初 の判決という点で注目される。

今回の判決が確定すれば、鉄道公社(コレイル)は非正規職栄養士に期間制法が 施行された2007.7.1から比較対象である正規職栄養士が存在していた期間に差 別支給した賃金差額を全額支払わねばならない。

鉄道公社非正規職栄養士のイム某氏は、正規職栄養士より月平均100万ウォン少 ないなど、非正規職保護法が施行された後も差別が続き、昨年中央労働委員会 に賃金差別の是正を申請した。

しかし中央労働委は、差別は認めるが「差別処遇を受けた日から3か月以内に限 り是正申請ができる」という規定を根拠に3か月分の差別賃金を支払うよう命令 した。

鉄道労組は今回の判決に対して「労働部の既存の誤った担当責任解釈をひっくり 返すもので歓迎」すると話した。

コレイル(鉄道公社)は非正規職栄養士問題が発生すると、鉄道公社に入社して 10年以上の栄養士の仕事をしてきた正規職栄養士を人事労務チームなどに転換 配置した。同一業務をする正規職と非正規職がいるときは、両者の賃金と勤労 条件の差をなくせという非正規職法を避ける方便で、比較対象になる正規職を なくしてしまったのだ。鉄道労組はこれは非正規職法の趣旨を無視する便法だ と批判してきた。

鉄道労組は「KTX乗務員直接雇用事件、2006年と2007年の成果賞与金の非正規職 不払い事件など、鉄道公社は韓国社会の代表的な非正規職問題を持つ事業場」 と指摘し「鉄道公社が労働組合と労働者の声に耳を傾けず、法院の判決が出な ければ要求を受け入れない前近代的な行為を続けている」と批判した。

鉄道労組は「国民の税金で大型ローファームの弁護士の腹を肥やすような無意 味な訴訟を中断し、今回の行政法院判決を尊重して非正規職栄養士に残りの賃 金を支払え」と語った。また「鉄道現場で黙々と働く非正規職、形だけの正規 職である7級職の勤労条件改善に努めろ」とコレイル(鉄道公社)に要求した。

特に、7月から非正規職差別是正適用対象が100人以上の事業場から5人以上の事 業場へと大幅に拡大することにより、今後似た訴訟が相次ぐと予想される。中 労委は労働部と協議して抗告する方針だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-06-02 14:33:22 / Last modified on 2009-06-02 14:33:24 Copyright: Default

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