本文の先頭へ
韓国:[非正規職連続寄稿](7)非正規職の次は正規職
Home 検索

現代車全州工場の美しい連帯の意味

[非正規職連続寄稿](7)非正規職を無視すれば次の攻撃は正規職

ワン・ジェヨン(現代車全州非正規職) 2011.10.21 14:56

10月18日『非正規職・悪い雇用追放』の希望バスが、釜山韓進重工業の85号 クレーンを始め、非正規職が80%を越えるSTX造船、現代車蔚山と全州工場、 正規職が0人の現代重工業群山工場を巡回し、正規職と非正規職の連帯を訴えた。

キム・ジンスク指導委員の300日近い85号クレーン座り込みと希望バスにより、 整理解雇の戦いの象徴になった韓進重工業。しかし、ここで正規職労働者への 整理解雇がある前に、2千人もの非正規職労働者が声もなく工場から追い出された。

初日の発隊式では、整理解雇のたたかいで渾身の働きをして、新しく当選した 韓進重工業支会のムン・ヨンモク新任主席副支会長が、過去の非正規職の整理 解雇に連帯できなかった過去を反省し、正規職の整理解雇もその延長線にあり、 労働者は一つだという基調で闘争をすると約束した。

韓進重工業から追い出された多くの非正規職労働者と連帯できなかったことを 反省し、正規職と非正規職の連帯で『整理解雇と非正規職がない工場』を作る と約束したのである。

希望がない非正規職労働者の顔

韓進重工業の希望バスが、連帯の力を現場に呼び込むことだとすれば、非正規職 の希望バスは、非正規職の主体が直接全国の非正規現場に駆けつけ、連帯意識を まき散らすことが目的だ。

非正規職800万時代。資本と政治が量産した非正規職現象は、非正規職現象だけ にとどまらない。大韓民国が悪い雇用であふれ、それは全国民を剥奪と欠乏に 追いやった。今、その剥奪と欠乏に苦しむ市民と労働者が通りにあふれ出して いる。

希望バスが訪問したSTX造船は、全体労働者のうち非正規職の割合が81%にもなる。 財閥は正規職労働者の半分の賃金でいつでもその気になれば追い出せる非正規職 労働者の搾取を通じ、利益を極大化している。

非正規職希望バスはこの日、工場正門で退勤宣伝を行い、疲れきった非正規職 労働者の表情を胸に刻んだ。低い月給でなく、労働強度でなく、あの非正規職 労働者の顔を疲れさせたのは、まさに差別と暗澹たる未来であることをわれわ れは知ることができた。希望バスのほとんどが非正規職で、正当な権利を要求 しただけで解雇された当事者だからだ。

資本家の貪欲のために労働者の生活はますます難しくなるのが今の現実だろう。

現代車は、2010年7月22日に大法院も「2年以上働いた現代車社内下請労働者は 正規職」という判決を無視して、今この時間にも1万人もの社内下請労働者を 非正規職として搾取し、毎年史上最大の純益をあげている。

正規職選挙を機会に強行された無差別懲戒

現在、現代自動車全州工場では『名ばかり社長』の不当な弾圧に抵抗し、休憩 時間の略式集会と解雇者の労働組合出入保障を要求する組合員約50人に解雇と 停職が行われ、減給とけん責も合わせれば約130人という最悪の懲戒が行われて いる。

2010年11月15日に始まった不法派遣正規職化闘争で、手続きを無視して行われた 14人の解雇と全組合員の懲戒からわずか数か月で、グローバル企業という現代車 資本は稚拙で卑劣な態度を見せている。

さらに、美しい連帯で非正規職闘争と連帯してきた正規職労組が選挙局面に入っ た時点を機会に行われた大規模懲戒は非人間的な賎民資本の態度を余すところ なく見せている。

現代車全州工場の正規職労働者は、「たった一人の非正規職労働者も工場から 追い出させない」と美しい連帯を見せた。韓進重工業の整理解雇が見せたのも まさにこれだ。非正規職を無視すれば、次は正規職労働者の攻撃だということだ。

非正規職を無視すれば次の攻撃は正規職

正規職労働者に対し、整理解雇と非正規職ない工場、安定した雇用を作るため、 非正規職労働者と共に戦おうと切実に訴える。そうでなければ遠からず私たち の雇用は現代重工業群山工場のように、正規職0人工場になるほかはない。

もう変えよう。これ以上の搾取と差別をなくして、不法を行ってきた貪欲な 資本家に厳しく対応しなければならない。22日にソウルで開かれる非正規労働者 大会で、資本家に抵抗する99%の労働者の団結と闘争を通じ、労働者の希望を 作っていかなければならない。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-10-22 10:44:52 / Last modified on 2011-10-22 10:45:08 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について