与野、職業安定法改正案を上程しないことに合意

民主党が野党圏連帯への影響を知り改正案の廃棄に努力

2月25日午前、国会環境労働委の与野党幹事協議で、職業安定法改正案を上程し ないことに合意した。民主党の鄭東泳議員室とホン・ヨンピョ議員室によれば、 この日の午前9時30分頃から与野の環境労働委幹事が集まった席で、民主党が強 い意志を示し、環労委小委に上げないことにした。

当初、民主党の鄭東泳議員とイ・イニョン議員はこの日午前の最高委員会会議 で、政府が発議した職業安定法改正案そのものの廃棄を党論にするよう要求し ていた。ホン・ヨンピョ議員などもこの日、この法案の上程に反対する声明な どを発表する計画だった。民主労総、進歩新党、民主労働党はこの法案を優先 的に上程することに合意した民主党に野党圏連帯を破壊する行為だとして強く 反発していた。

与野院内代表が環境労働委で合意した職業安定法改正案の優先上程が翻意され たことで、この法案を18代国会に上程することは難しくなりそうだ。労働界と 市民社会団体の強い反発を受けた民主党が事実上、MB悪法水準だと規定したう え、非正規職拡散法案に通じるからだ。

鄭東泳、最高位で野党圏連帯のために労働界の不信解消を要求

これに先立ち民主党の鄭東泳最高委員は、最高委員会の会議で強く職業安定法 全部改正案の廃棄を党論として確認するよう要求した。鄭東泳最高委員のこう した主張は、前日、永登浦の民主党本部事務所を抗議訪問した金属労組所属の 非正規職代表団の要求に従ったものだ。

国会環境労働委に所属する鄭東泳最高委員が民主党環境労働委次元の対応を越 え、最高委員会に党論として採択することを要求したのは、この法案が民主党 のアイデンティティを判断する試金石になるからだ。これをよく知っている鄭 東泳議員は、この日の最高委員会で「わが党の綱領と党憲が明示する福祉と、 職業安定法の改正は、正面から衝突する。国民を無視し、国民を欺瞞し続ける 政府与党との約束よりも、国民との約束のほうがはるかに重要だ」とし「党は 職業安定法改正案は絶対に処理できないと党論で確認すべきだ。民主党が誰の ための政党なのかを宣言してこそ、政権交替の道が開かれる」と強く主張した。 ハンナラ党との合意を破棄して非難されても、職業安定法改正案についての 明確な態度を示す方が実益が多いという意味だ。

このように、チョン議員が政権交替の道まで言及したのは、職業安定法改正案 が通過すると、民主労総を中心とする労働界が民主党との事案別連帯にも背を 向けかねず、野党圏連帯への影響が小さくないからだ。実際、24日に民主党の 本部事務所抗議訪問をした非正規職労働者たちは、非正規職問題への民主党の 真正性に強い不信を見せた。職業安定法改正案により、これまで民主党が非正 規職問題の解決を媒介として民主労総と築いた信頼が水の泡に帰す状況になっ たのだ。すでに民主労総からは、全北バスストライキ問題の解決でも不信を受 けている状況で、非正規職をさらに拡散させる法案上程に合意した影響が結合 している状況だ。

鄭東泳議員はこの日の最高位で、抗議訪問に来た非正規職労働者たちの話を伝 えて「問題は、労働界が労働問題では民主党を信じられないという不信を示し ていること」とし「野党圏連帯を主張する党として、今回の職業安定法上程の 合意は、全面的な背反だという指摘は身に染みて聞かなければならない」と強 調した。

チョン議員は続いて「労働者たちの要求は、民主党のアイデンティティを行動 で示せということだ。全面的に労働権の保障に立ち上がらないのなら、私たち が言う価値同盟は信じられないと指摘している」と党論の採択を要求した。

鄭東泳最高委員はこの法案をめぐり、「非正規職労働者は改正案を人身売買法 と呼び、人商売を法制化する法律だと心配している」と伝えた。チョン議員は 続いて「政府はこの法を雇用サービス活性化法としているが、派遣活性化法だ。 派遣、用役、労務管理など、あらゆる間接雇用を合法化、陽性化することで、 非正規職労働者の大量生産を予告する法律」とし「民主党はこれについて、 もっとはっきりした立場を持つ必要がある」と強調した。

イ・イニョン最高委員もこの日の会議で「職業安定法は上程そのものを撤回さ せなければならず、法自体を廃棄処分すべきだ」とし「派遣・職業紹介・用役、 この3つとも、事実上無制限にできる合法化の道を開くもので深刻な問題がある。 労働秩序を大きくかく乱し、産業秩序全般に災を招く。民主党はこの法を廃棄 処分するために全力を尽くさなければならない」と付け加えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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