韓国:51回目のキャンドル、安堵感と決心の中で仕上げ | |
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拍手と叫び声の中「今晩また会おう」[最終28日05:30] 51回目のキャンドル、安堵感と決心の中で仕上げ
特別取材チーム
newscham@jinbo.net / 2008年06月27日20時48分
拍手と叫び声の中に「今晩また会おう」 午前5時30分現在、市民たちは51回目の集会を終えて、今晩から始まる2日間の キャンドル集会を準備する意志を培った。一部の市民は三三五五残っている。 戦闘警察たちもみんな退いた。 集会の参加者は、大きな衝突なく終わったことに安心している雰囲気で、今日 の2日間の闘争でキャンドル集会を準備する意志をかきたてているようだ。 5時が近付き、集会参加者は「憲法第1条」、「アリラン」、「初めてのように」 等の歌にあわせて肩を組み、踊り始めた。ひと勝負があって徹夜でアスファル トの上を守った疲れやだるさを充分解決できたようだ。 5時10分頃、狂牛病国民対策会議の関係者が「今日の闘争のために今、仕上げを しようと思う。拍手と叫び声と共に終えよう」と提案し、集会参加者は拍手と 喚声を送った。 一方、チョン・ジョンベ議員をはじめとする民主党初当選議員3-4人は集会参加 者に質問の洗礼を受けた。ある市民が「気が引けるが、責任ある発言をしてほ しい。BSE危険物質(SRM)への立場はどうか」と尋ねると、チョン議員は「国民 の生命と健康を守るために告示された通りの輸入はいけない。ただ再協議しか ない。家畜伝染病予防法のために努力している」と答えた。 続いて公企業民営化への立場と李明博退陣についての質問にチョン議員は「今 日、民主党議員は警察の暴力から市民を保護するためにきた。公企業民営化は 公共性を持つべき公企業の民営化にならないように努力する」と答えた。 あの障壁をどうやって越えようか? 4時現在、韓国言論財団前の太平路は、また祭りと討論の場になった。 市民も座り込んで、カップラーメンを食べ、パンと飲み物も互いに分け 合って食べ、「朝つゆ」の歌を歌いながら拍子を合わせている人々も眼につく。 「岩のように」の歌が流れてきた。「岩のように」の律動を知らなくても良かっ た。勝手に好きなように腕と脚を揺らして踊る市民。通り過ぎる市民は「これ は明日の暴風前夜だ」と話していた。20代と4、50代が、楽しい律動で一つに なった。 アスファルトの上に座った人々に、また明らかな質問をしてみた。「なぜここ にいるのか」と。そして「このキャンドルはどこに行くのか」と。 91学番の会社員で「お父さん」と言う男性は、「私は386運動圏ではない。大統 領府に踏み込みたくて、石でも投げたい気持だ。すでに話す時点は過ぎたと思 う」と話した。続いて「それでもキャンドルデモが進歩に進化すべきだが悩ま しい。それでも暴力は正しくないと思う」という考えを吐露した。 30代の会社員だという女性は「政府が変わらない限り続けなければならない。 人々が政権に不満を持っているということを多くが認識できるようにしなけれ ばならない。変わることなくキャンドルを持ち続けなければならない」とキャ ンドルへの強い意志を見せた。30代のある男性会社員も「会社の同僚が食事を する時、李明博の悪口しかしない。ただみんなキャンドルに出てこないだけ」 とし、政府への不満が極に達していると伝えた。この市民は「支持率が上がっ たというが、膚では全くそう感じられない」と付け加えた。 退勤のスーツ姿そのままできたという50〜60代の初老の男性会社員は「ほとん ど毎日参加している。からだはつらいが、気がかりなので出てくる。70-80年代 の暴力デモより今こんな文化の方がもっと威力がある」と自身の意見を伝えた。 また「こうした文化は一般市民をすぐ集められる文化だと思う。非暴力、暴力 路線の区分は曖昧だ」と、現在のキャンドルを語った。しかし「暴力では、私 たちの方が物理的に弱い。何よりも多くの人員の参加が必要だ。多数であるこ とがカギだ」という言葉を伝えた。 李明博政権が広げた障壁をいかに突破するのか、その壁の前では人権社会団体 の活動家の悩みも深いようだ。三三五五集まって討論をしている人権社会団体 活動家たちは、今日退屈な攻防が続くことについて、むしろ「李明博政権が座 り込みをして、市民が攻撃する形勢が続いている。明日も今日と同じ状況が続 くだろう」とし「李明博政権が傍若無人に対抗し、もっと効果的で創意的な方 案が必要だ」と悩みを打ち明けた。 警察、警告放送と不法採証で市民を刺激 28日2時現在、韓国言論財団の前はまたざわついていて、あちこちで散発的な抗 議と小競合いが起きて興奮が高まっている。 警察が1時30分を過ぎた頃、また「非暴力の意味を知っているか。すべての権力 は国民から出るというシュプレヒコールをあげているのに、不法暴力デモをし ている国民が民主共和国の国民といえるか」と警告放送をした。警察との対峙 の前後から歌を歌って踊りを踊るなど、祭りの雰囲気だった市民は、警察の絶 え間ない解散警告放送で感情が激昂した。市民たちは「こっちに来い」、「歌 え」、「交通費よこせ」等のシュプレヒコールで答えた。 統合民主党のチュ・ミエ議員を含む議員と支持者約50人が戦闘警察と向き合い、 警察からの宣撫放送の時には、国会議員を意識するようすだった。しかし警察 は、統合民主党の議員にも「市民に不法集会をしないように率先垂範をするこ とを望む」という訓戒のような放送もした。 一方、1時40分頃には戦闘警察に「卑怯に暮すな」、「盾で人を殴るな」と抗議 した40代の男性が、戦闘警察の後に連れていかれ、連行されたという。現場に いた市民は「小競合の間、制服を着た警官が後から戦闘警察の方に捉まえていっ た」と伝えた。近くにいた市民は連行者を釈放しろというシュプレヒコールを あげて抗議している。 警察の不法採証も参加者を刺激する一因だった。ある市民は警察が不法採証を しているカメラにイカナゴの魚醤を混ぜた水鉄砲を発射し、現場はイカナゴの 臭いが立ち込めた。この市民は「非暴力的な方法で私たちの意志を表現するた め」と説明した。 ▲戦闘警察にイカナゴ魚醤を撃つ市民 刺激されたデモ隊と戦闘警察の小競合いがあるたびに、統合民主党の議員が入っ て制止している。現在、対峙線を維持しているが、統合民主党の議員が撤収す ればいつでも激しくなる一触即発の状況だ。 退屈な対峙...民主党議員も 23時30分現在、言論財団前では退屈な対峙が続いている。 参加者たちは「李明博は退け」、「イ・ジェジョンの言葉はうんざり」、「国 民に降伏しろ」、「国民が勝つ」などのシュプレヒコールをあげてその場を守っ ている。時には「初めてのように」等、とても楽しい歌に合わせてからだを揺 さぶったり踊ったりもする参加者も眼に触れる。 22時40分頃には警察が歩道の市民を押し出して、3次解散命令を出し、緊張がま た高まった。だが、23時が過ぎても特別な衝突はなかった。 キャンドル集会に参加した人の中には統合民主党の議員も眼につく。参加者の 一番前でチョン・ジョンベ、チョ・ジョンシク、ソ・ガブォン民主党議員10人 ほどがスクラムを組んで座り込みをしている。一部の市民は「ご苦労さま」と 挨拶をしていた。チュ・ミエ議員も現場を訪問した。 一方、警察は叱るような警告放送でキャンドル集会の参加者を刺激した。警察 は「警察に暴行して道路を不法に占拠することが平和集会ですか。民主市民で 正しい行動ですか。皆さんは大韓民国は民主共和国だと主張します。大韓民国 の国民として反省して下さい」と警告放送をしてひんしゅくを買った。 警察は今日のキャンドル集会の参加者を「必ず検挙して責任を問う」と警告し、 デモ隊はこれに応えて「暴力警察退け」と喚声をあげた。 キャンドル集会参加者、コリアナ・ホテル前で警察と対峙中 21時40分現在、世宗路に向かったキャンドル集会参加者は、コリアナ・ホテル と韓国言論財団の間の道路まで進出したが、警官に遮られて対峙している。警 察は繰り返し警告放送をして解散を勧告し、緊張が高まっている。 市民たちはあちこちで抗議しながら、「平和デモを保証しろ」、「オ・チョン スは退け」、「李明博は退け」などのシュプレヒコールをあげている。時には 『憲法第1条』の歌を歌いながら楽しんでいる。 国民大学生という大学生は、李明博大統領の民主主義に抵抗する意味でパフォー マンスをして目を引いた。キム・ドンファン氏は「アスファルトの上で民主主 義を提起するために、友だち10人ほどときた」とし、机といすを持ち出して 『政治学の選択』という本を読むパフォーマンスを繰り広げた。 10代連合という10数人の青少年は憲法第1条の歌に合わせてマイムをして目を引 いた。これらの青少年は「最近、ダウムで自分たちを後援する団体が警察から 摘発を受けた。それを知らせるためにマイムを準備して参加した」と述べ、キャ ンドル集会に参加する青少年への統制を伝えた。 [1信27日20:30] 1万の市民、緊張感の中、小公洞にデモ行進開始 20時30分現在、約1万の市民がキャンドル文化祭を終えて世宗路に向かった。一 部は小公洞を通り、鍾路方向へとデモ行進を始めた。市民は「公安弾圧粉砕、 オ・チョンスは退け」などのシュプレヒコールをあげてデモ行進をしている。 警察はデモ行進が始まる前の8時10分頃、集会の終わり頃から解散放送をするな どで強硬な雰囲気を作った。今日は朝鮮日報と東亜日報社前に一列に配列され ており、その間に警察兵力が配置されている。今日の集会を強硬鎮圧するとい う意志と見られる。 今日の午後、市庁前のテント撤去とオ・チョンス警察庁長官が放水銃に催涙液 と蛍光物質を入れるという発言、逮捕専門担当組を投入するなどのニュースが 伝えられ、キャンドル文化祭に参加した市民の表情には怒りとともに緊張感が 漂っている。 対策会議は今「退けない私たちの闘争」として、明日から2日間の集中闘争、 7月2日の民主労総ゼネスト、7月5日には全国で百万を集めるキャンドル文化祭を 開く予定だと発表した。 「消火器、催涙液は警察の装備規定にない」 今日の集会では公安の雰囲気を造成している警察と政府への非難の声が高かっ た。昨日の警察の強硬鎮圧について、演壇に上がった警察庁のオ・チャンイク 前人権委員は非難の声を高めた。オ・チャンイク前人権委員は「私たちはあま りにも無力で李明博の警察、オ・チョンスの警察の転落を防ぐことができなかっ た。申し訳ない」とし、「国民が望まない、あきれはてた政策を中断しろとい う単純な要求を大統領に伝えるために、われわれはあまりにも苛酷な代価を払っ ている」と話した。 オ・チャンイク前人権委員は「警察は今あちこちで不法行為を行っている」と し、「刑事処罰の対象ではない12才の子供を連行し、警察官装備規定にない消 火器をばらまき、規定のとおりに発射すべき放水銃に催涙液を入れることも、 すべて不法」とし、「今、不法は警察が行っている」と非難した。 一方、ソウル市は今日の午後1時から、戦闘警察バスで市庁広場を取り囲み、す べての進入路を遮断した。3時頃には警察とソウル市庁が雇用した用役を動員し て狂牛病国民対策委側のテントを撤去した。20余棟のテントを撤去するには一 時間程度しかかからなかった。この過程で4人が連行されたという。 人権侵害監視弁護団のソン・サンギョ民弁弁護士は「ソウル市が行政代執行を したが、戒告状を事前に書面で発行して行政代執行令状を現場で提示しなけれ ばならないなど、法的な手続きを全く守っていないようだ」とし「違法な公務 執行であることが明らかになれば国家賠償請求などの対応措置を検討し、不法 連行についても問う」と語った。 翻訳/文責:安田(ゆ)
歌を歌って、平和デモの後に自主解散[18信 29日07:00]来週末も大規模キャンドルを予告
特別取材チーム/ 2008年06月28日14時31分
夜中に光化門郵便局前の路上で歌って踊りながらデモをした市民は、完全に明 るくなった29日の朝7時頃、自主的に解散した。彼らは雨に降られながら、前の 人の肩に手をかけて電車遊びをして、警察の鎮圧に疲れたお互いを励ましなが ら、最後までシュプレヒコールをあげた。 朝7時頃、狂牛病国民対策会議側が「集会を終えて今晩のキャンドル集会でまた 集まってはどうか」と提案し、大多数の市民はこれに同意して平和かつ自主的に 解散した。 昨夜、警察の暴力鎮圧で負傷した市民は100人ほどと推定されている。キャンド ル集会が始まって以来、一夜の負傷者数としては最大規模と見られる。狂牛病 国民対策会議は今日はもちろん、毎晩キャンドル集会を続ける計画で、水曜日 の7月2日の集中キャンドル集会、土曜日の5日は「国民勝利の日」と宣言し、 大規模なキャンドルを灯し続ける立場だ。 暴力鎮圧に粘って明け方まで雨の中でデモ 5千余の市民が席をはずさないでいる光化門郵便局前の道路は相変らず壮観だ。 雨具を着たまま雨に降られても、とても楽しそうに大声で歌い、律動をしてい る市民もいるが、疲労して歩道と建物の前の階段で居眠りをしている人々も多 かった。 雨を避けられる所には、疲れた市民が横になっており、座ったままうとうと居 眠りしている人々も目につく。夜中にシュプレヒコールをあげて歌を歌い、デ モ行進もして戦闘警察と衝突をしたうえ、雨が降り続いた上に警察の放水ですっ かり濡れているが、市民たちは簡単には帰宅しようとは思わない。明け方5時 40分現在、夜が明けてきたが相変らず「初めてのように」、「アリラン」など、 とても楽しい歌で市民が電車遊びをしながらからだを揺らした。 [インタビュー] 「疲れても最後までする」未明のキャンドル市民たち [16信 29日04:00]鍾路方面5千人が徹夜で抵抗 世宗路交差点方面が車の壁で詰まった鍾路方面の道路上の市民は、明け方4時現 在も歌を歌ったり自由発言をしてデモを続けている。 ▲鍾路に集まった市民は「岩のように」、「広野で」、「揺れないように」等の歌を歌い「朝まで揺れずにこの席を守ろう」と約束した。 自由発言にをしたある女性は、警官に向かって声を高めた。この市民は「私た ちが政権を変えれば一番最初にオ・チョンスを退陣させ、あなた方の上官の責 任を問う」とし「もしそうなれば、あなたの上官が皆を保護するだろうか、瞬 間の感情で一生、戸籍が汚れないよう望む」と警察の暴力を批判した。また 「戦闘警察の皆さん、人生は長いです」と訴え、「この国は5年任期の李明博大 統領のものでなく、国民のもの」と話した。 もうひとりの市民は「李明博は今回の戦いが保守と進歩の戦いだという。だが、 それは真実ではない」とし「私たちの戦いは正しいことと正しくないことの戦 いで、真実と偽りの戦いだ、必ずこの戦いで勝利し、李明博を追い出さなけれ ばならない」と主張した。 現在、ここに残って雨に降られながらデモを続けている5千人ほどの市民の他に、 歩道に座ったり横になっている市民も千人ほどいる。この付近の建物の前と階 段、雨を避けられるすべての所に市民がぎっしりいて、帰宅せず集会を見守っ ている。デモ隊と道路の上で盾で対峙している戦闘警察も疲れたようすが歴然 としており、立ったままうとうと居眠りしたりもしている。 路上の市民たちは雨に降られて、あちこちで燃料を入れて火をつけ、からだを 暖めている。こちらでは「李明博をさずけられたサムシンおばあさん、目を覚 ませ」、「オ・チョンスをそのままにしておく死神は目を覚ませ」などのスロー ガンも出てきた。市民たちは「岩のように」、「広野で」、「揺れないように」 等の歌を歌い、「朝まで揺れずにこの席を守ろう」と約束した。 ▲29日0時20分頃プレスセンター前の鎮圧 ▲29日0時20分頃プレスセンターの前の鎮圧。警察が過ぎた後に倒れている市民. ▲警察が逃げる市民を最後まで追いかけて盾で殴る。 ▲医療陣により応急措置の後、救急車で運ばれる市民 「もう、戦闘警察がかわいそうだという言葉は出てきません」 解散したデモ隊と鍾路方面で合流 警察の二回目の鎮圧作戦で、市庁方面道路の上の状況はほとんど整理された。 警察は夜12時20分頃、一回目にプレスセンターとソウル特別市議会前の道路に いた市民に公権力を投入し、これに続いて午前1時20分に2車線の徳寿宮石畳の 横から戦闘警察を投入、道路の上に残っていた市民のほとんどを歩道に押し出 した。 ここでデモをしていた市民はほとんどが歩道上に押し出され、市庁広場まで追 われて現在道路の上に残っているデモ隊はいない。解散した市民のうち千人ほ どが市庁付近の国家人権委員会の路地を回り、鍾路方面道路でまだデモを続け ている隊伍と、午前1時50分頃に合流した。 光化門郵便局前の道路から鍾路方面車道を占拠している市民は、12時に戦闘警 察の投入で鍾路区庁入口路地まで押し出された後、警察と対峙したまま雨に降 られながら、スローガンと歌を続けている。 プレスセンター前の警察鎮圧、戦場を彷彿 夜12時20分頃、プレスセンターとソウル特別市議会前の道路にも公権力が投入 された。車壁に向かってデモ隊の左側のソウル特別市議会近くの路地から戦闘 警察らが飛び出し、こん棒と盾を激しく振り回してデモ隊の解散を試みた。徳 寿宮近くの路地からも戦闘警察があふれ出てきて、双方から市民を圧迫、市庁 広場に押し出そうとした。 戦闘警察が出てくる姿を見て市民たちがゆっくりと後に退く途中、戦闘警察が 突然鎮圧を始めて、逃げて倒れた多くの市民が傷ついた。戦闘警察は倒れた市 民にもこん棒の洗礼を浴びせて踏みつけて行くなど、戦場を彷彿させている。 ▲プレスセンター前の道路で鎮圧作戦を準備している警察 ▲市民が警察にホースで水をかけて抵抗している。 戦闘警察が通り過ぎた所にいた女性が、戦闘警察に踏まれて倒れている姿が発 見され、市民が手足を持って急いで運んだ。この女性はほとんど失神状態だ。 ある男性が戦闘警察の盾で頭を殴られ、だらだらと血を流している姿も見える。 本紙取材記者も戦闘警察の盾で顔を殴られるなど取材陣にも暴力が飛び込んだ。 一部の市民はこん棒を高く持ち上げた戦闘警察から逃げず、むしろ戦闘警察の 群れを取り囲むなどで激しい乱闘を繰り広げた。しかしソウル特別市議会近く と徳寿宮近くのソウル市議会別館路地2か所から出てきた戦闘警察の圧迫で、市 民たちは市庁広場方向に押し出された状態だ。 戦闘警察たちは現在、前のほうの車の壁から市庁駅4番出口側までをぎっしりと 埋め、市民はプレスセンター側の歩道と徳寿宮側の歩道の両側に上がっている。 彼らも道路に出さないようにしている警官により塞がれている。歩道上の市民 は「暴力警察退け」、「殺人警察退け」などのシュプレヒコールをあげている。 市庁広場付近まで押し出された市民は、市庁前の道路でまた隊列を組んで、戦 闘警察と3、4メートルの間隔をおいて対峙している。 ▲戦闘警察に踏まれて失神した女性 鍾路方面の道路で鎮圧作戦開始 鍾路方面で警察と対峙していた市民に公権力が投入された。ここに集まった 市民がロープで戦闘警察のバスを引こうとしていたところ、夜11時40分頃に 戦闘警察バス一台が若干出てきた。 5、6分の間、戦闘警察バスを引き続けると後の方で警察が戦闘警察バスを縛っ ていたワイヤーが切れる音がして、すぐ戦闘警察バスと後の戦闘警察の間に5メー トルほどの暇ができた。市民がさらに車を引こうとしていていたことろ、12時 に戦闘警察がバスのスキ間から消火器をばらまきながら「わー」という叫び声 と共に出てきた。 ▲12時に鍾路方面道路に投入された戦闘警察 ▲生中継車両の近くに逃げた市民(車両の間の白い雨具)を警官が集団殴打している。 ▲ある戦闘警察が連行に抵抗する市民の首を膝で押している。 ▲鍾路方面道路で警官が市民の手足を持って連行している。 戦闘警察は無差別に盾を振り回して市民を押し出した。この過程でチャムセサ ンのキャンドル集会生中継撮影をしていた本紙記者が、警察の盾にあたり一時、 生中継に支障をきたす事態も発生した。 戦闘警察が出てきた後、ここにいた市民は元の場所の光化門郵便局前の道路か ら鍾路区庁入口まで、およそ70メートルほど後に押し出された。あちこちで負 傷者が苦痛を訴えている。警察は鍾路区庁入口の路地も完全に封鎖している。 一方、相変らず激しく対峙しているプレスセンター前の道路にも公権力の投入 が切迫しているようだ。12時にプレスセンター後方の警察指揮官が戦闘警察に 「0中隊、0中隊、後に下がれ、全員検挙しろ」と作戦指示を出す姿が捉えられ た。デモ隊後方の市庁側から戦闘警察が出てきそうな状況だ。 ▲「水まき」攻防 警察側から石、ガラス瓶が飛んできて負傷者が続出 プレスセンター前と鍾路方面の光化門郵便局前の道路での警察対応は、深刻な 水準だ。ほとんど休まず放水銃と消火器を撃ちまくり、ここにいるデモ隊はか なり激しい雨が降っているという事実も意識できないほどだ。 市民がロープで戦闘警察バスを引き寄せたり、ホースを消火栓に連結して警察 に水をかけながら、正面から対抗しているが、警察が消火器をまき視野を遮っ た後、石などを投げているため負傷者が続出している。 石、割れたガラス、戦闘警察の携帯物品も投げる 警察、「蛍光色素混ぜた水で放水する」 ▲ホースを引いて放水銃に対抗する市民 ▲頭の上、車壁の間、その上戦闘警察バスの下からも警察が放水した。 ▲放水銃を受けながら戦闘警察バスをロープで引く市民 ▲プレスセンター前に配置された戦闘警察バスをロープで引く市民 プレスセンター前の道路では、警察の放水銃、消火器とこれに対抗する市民の あいだでの攻防が続いている。市民たちは、膨大な量の放水と消火器の噴射に もかかわらず、ロープを動員して戦闘警察バスを引いている。 警察は警告放送で「皆さんは今明白な不法行為をしている、キャンドルを持っ て平和デモをするといったのではないか」、「車を引いている人を必ず採証し て最後まで追跡し、処罰する」と脅した。 警察は、歩道にも無差別に放水銃を撃ち、市民はこれに対抗して「イカナゴ魚 醤」を準備した。道路と歩道にL字形に配置された戦闘警察バスの間に戦闘警察 が盾を持って立っている。彼らに向けて霧吹きと水鉄砲を使ってイカナゴ魚醤 をばらまいた。市民が調達したホースを消火栓につないで放水銃とほとんど同 じ程度の量の水を警察に放水もした。 警察も、デモ隊に向けて各種の物品を投げている。警察側からは水や砂が入っ た水のボトル数十本が飛んできて市民に当たった。車の壁に少しでもしがみつ こうとする市民には、車壁の上の戦闘警察によるこん棒の洗礼が飛び込んでい る。決意したように過剰対応をする警察に、市民の怒りはさらに大きくなって いる。 ▲激しい攻防で修羅場になった対峙現場 ▲放水を防ぐ市民たち ▲プレスセンター前の対峙現場に現れた統合民主党議員 一方、9時30分頃に統合民主党所属の国会議員がプレスセンターの対峙現場に現 れ、車壁の前に入ってきた。彼らは現場で警察の関係者と会い、強硬鎮圧の自 制を要請しようとしたようだが、前行政自治部長官のイ・ヨンソプ議員が警察 が撒いた消火器の粉末を正面から顔で受けるなどの侮辱を受けた。 鍾路方面でも、道路と歩道を区別しない警察の放水が続いている。ここに集まっ た市民も、車壁の中央にある警察バス一台の窓枠にロープ二本を縛り、双方か ら引いた。午後8時55分頃、このバスがほとんど倒れそうになったが、ロープが 切れたため数人が怪我をした。 ここでも警察は、車の壁を越えて空中はもちろん、戦闘警察バスの合間、バス の下からも放水銃を撃ちまくった。デモを見物していた歩道上の市民も放水を 受けて、ぐっしょりぬれている。キャンドル集会の参加者らは「コマヘラ」と 書かれた横断幕を広げ、放水口を防ぐために全力をふりしぼっている。 ▲市民も消防ホースを消火栓に連結して放水銃に対抗した。 ▲消防ホースを支える市民 現在、鍾路方面の路上での激烈な攻防で、引いていたロープが切れて怪我をし た人、放水銃を近距離で直接受けて怪我をした人など、負傷者が続出している。 夜10時15分現在「すぐ蛍光物質を混ぜて放水する」という警察の警告放送があっ た。警察は「この色素が混じった水が顔、服、靴につくと、絶対に消えない。 最後まで追いかけて連行する」と言っている。また「毎晩、暴動をするあなた 方は善良な市民ではない」、「周辺の市民も彼らの暴力行為を止めさせなけれ ば共犯」と話し、歩道の市民にも同じように放水すると示唆した。 ▲採証のために照明している警察 市庁、鍾路両方向に消火器、放水銃を乱射 キャンドル集会を終え、乙支路を通って鍾路方面の道路に到着した市民にも、 警察の放水が始まった。警察は午後8時45分頃、市民がデモ行進をしながらこ こに到着し、「李明博は退け」等のシュプレヒコールをあげながら座り込むと、 解散警告放送をした後、9時10分頃から放水を始めた。 金属労組と全国運輸産業労組組合員と思われる労働者2人が警察の車の壁に上り、 旗を振り回すこともした。もうひとりの市民が警察バスの上で、車の壁の後に 待機していた戦闘警察に向けて水鉄砲を撃つと、市民は拍手して歓呼した。 市民たちは警察の警告放送に「近づけ」、「車をどかせ」と叫びながら、タマ ゴなどを投げた。一方、ある市民が旗竿を持って車の壁に上がり、向い側の下 で待機していた戦闘警察に旗竿を振り回すと、市民は「非暴力」を連呼して降 りるよう勧告した。 9時10分頃から放水銃を撃ち始めた警察は、ここの市民が放水にもかかわらず戦 闘警察バスに駆け寄ってバスを押し始めると、消火器を噴射した。市民は前に 出て旗を掲げ、消火器の粉末を少しでも遠くに飛ばすよう旗竿を振っている。 ▲乙支路にデモ行進し、鍾路1街に到着した市民が車の壁に遮られて戦闘警察バスを手で押している。 ▲光化門郵便局の前戦闘警察バス中から放水銃を撃つ警察 ▲警察は休みなく消火器を撃ちまくった。 デモ行進を始めるとすぐ爆発した消火器、放水銃 午後8時30分頃、キャンドル集会を終えた参加者は、世宗路交差点に向けてデモ 行進を始めた。しかしすぐ後方のプレスセンター前の道路は、昼間から警察の 車の壁で遮られており、ここでの対峙は不可避と見られる。 8時10分頃からこの車の壁の後から警告放送を続けていた警察は、10分ほど後に 行列左側のソウル市議会前の歩道と戦闘警察バスの間で消火器を噴射し始めた。 乳母車を押して来た主婦と幼い子供たちが束手無策で消火器の粉をかぶった。 ▲警察が車の壁の間から消火器と放水銃を乱射する。 8時50分頃からは、放水銃も登場した。キャンドル集会のデモ行進が始まってか ら最短時間で実行された放水だ。警察は消火器の噴射と同時に戦闘警察バスの 後方で市民の頭上に放水する一方、戦闘警察バスの下、車の壁の間からも市民 を正面から狙い、むちゃくちゃに放水銃を撃っている。歩道側に一列に並んだ 戦闘警察バスからも歩道を通る市民に向けて正面から放水している姿だ。 市民は体で放水銃を防ぎながら調達してきたホースで警官に水をかけ、正面か ら対抗している。 一方、民主労総、金属労組などの旗を立てた労働者と進歩新党、アンチ李明博 カフェの会員などが中心になったもうひとつの行列は8時30分頃に市庁広場を出 発し、国家人権委員会を通り乙支路、鍾路1街を通過、8時50分頃に光化門の近 くに到着した。 警察が世宗路交差点の李舜臣将軍の銅像の前だけでなく、鍾路方面の道路にも 大韓教育保険生命ビルに行けず、バーガーキング路地の前の道路を車の壁で防 いで世宗路交差点の中心への進入ができない状態だ。ここから鐘閣まで道路を 埋めた行列は、他のデモ行進経路を物色中だ。 ▲市庁広場と世宗路方向道路までぎっしり埋めたキャンドル集会参加者 ▲朝鮮日報社があるコリアナホテルで前進配置された車壁 「闇はキャンドルで消える」 連行者釈放を要求して三清洞道で警察の車の壁の前に座り込んでいた市民のほ とんどがソウル市庁広場に移動してキャンドル集会に合流することになり、午 後7時20分頃にその場を出た。アゴラの会員など約百人は最後までこの場を守る ことになり、ここに残った。 ▲「米国と通じる政府、やはり見せ掛けの天才」 ▲乳母車で寝ている赤ん坊 ▲10万人(主催側推測)が殺到したキャンドル集会 午後7時10分頃から始まった「反民主政権審判の日」キャンドル集会には約10万 の市民が参加、市庁一帯をぎっしり埋めた。この日のキャンドル集会には政府 の告示強行後に連続して行われたキャンドル集会の強硬鎮圧と一方的な連行に 対する怒りの声が噴出した。市民たちの中には、降ったりやんだりする雨で天 気が悪いことについて「李明博が天気にも圧力を加えているらしい」と不機嫌 な話をすることもした。 今日のキャンドル集会は当初、午後5時から開かれる予定だったが、警察がステー ジトラックを抑留したため遅れた。主催側によれば、サウンドカー3台が警察の 制止でここに到着できず、音響会社社長の某氏の自宅にまで警察が行き、朝か ら調査をしたという。 人権侵害監視団の団長として活動している民弁のソン・ホチャン事務局長は今 日、狂牛病国民対策会議実務者二人が拘束されたことについて抗議発言をした。 ソン・ホチャン事務局長は「令状実質審査で拘束を決定するには、証拠隠滅や 逃走の恐れがなければならない。だが、この二人は関連問題を堂々と話してき たし、逃走の憂慮もないのに拘束された」とし「政治的弾圧」と主張した。 今日拘束された二人は、参与連帯のアン・ジンゴル民生チーム長と韓国青年団 体協議会のユン・ヒスク副議長で、6月25日のキャンドル集会の時に警察に連行 されていた。狂牛病国民対策会議実務者のうち8人にも逮捕令状が発行され、逮 捕専門担当班が組まれて強制連行される可能性が高い。 ▲時局ミサを終えてきたカトリック修道女 闘争1040日目をむかえ、昼から市庁一帯で8歩1拝をしていたキリュン電子分会 の組合員は「非正規職労働者の人生はBSEの広がりと同じ」とし、「知らない間 に私たちが非正規職になっていたように、BSEもそうして入ってきてしまうだろ う。キャンドルを持ち続け、世の中を変えよう」と話した。 「乳母車部隊」で活躍しているある主婦も舞台に上がった。忠南道温陽から三 人の子供連れて来た40代のこの主婦は「豚や鶏の飼料にも使わないものを輸入 する李明博大統領に、これは間違いだと話したかったし、お母さんたちが子供 の健康を守るために出てきた」とし「今日、放水車で入浴する。真実は必ず勝 つ。闇はキャンドルで消える」と話した。 主催側は最近、キャンドル集会を短く終えて、デモ行進と実践闘争を早目に始 めたのとは別に、今日はさらに多くの市民が参加して話せるように時間をかけ てキャンドル集会を進める方針だ。 午後7時30分頃、向かいのソウル市議会ビルとプレスセンターの間で大型横断幕 がかけられた。横断幕に書かれた内容はこうだ。 「いつか明らかにこの道は、大韓民国のすべての権力が国民から出てくること を否定し、彼の株主、米国、強富者、朝鮮・中央・東亜日報から出ると信じた 一人の人間の末路になるだろう。そして新しい日がくるまで、私たちのうち誰 も、もはや彼の無知と無能と無責任な嘘と無謀な信仰心の犠牲にならないよう に、不断に最後まで抵抗するだろう」 ▲プレスセンター前の道路にかけられた大型横断幕 一方、アゴラの旗を掲げた市民300人、全大協の旗を立てた市民500人は、明洞 のロッテデパート前など、市庁を中心としてそれぞれ周辺の一帯でデモ行進を している。戦闘警察バスで前後を塞がれている世宗路交差点横断歩道でも、 100人の市民が青信号になるたびに横断歩道を渡って順法闘争をしている。 ソウル市庁広場4万がキャンドル殺到 ▲プレスセンター前の警察の車壁。市民に引かれることに備え、反対側にワイヤーを張っていた。 現在、ソウル市庁広場では一足遅れて取り戻した舞台を準備するのに忙しい。 すでに市庁広場に集まっていた市民は溌剌とした内容のピケを作ったり話をし ながら、キャンドル集会の開始を待っている。 警察は世宗路交差点の李舜臣将軍の銅像前をはじめ、プレスセンターの前にも 戦闘警察バスで車の壁を作り、約170中隊1万5千人の戦闘警察を光化門一帯に 配置している。プレスセンターそばの路地の方にも警官が配置されている。 集会を待つキャンドル:乳母車部隊、国民官報作り、李文烈本破りなど 抑留された集会、ステージトラック市庁到着 午後5時から開く予定だったキャンドル大行進の開始が多少遅れている。 午後6時現在、ソウル市庁広場には3万の市民が集まって、座ってキャンドル集会の 開始を待っている。一部の市民は大型の白い布地に絵を描いている。 市庁広場はもちろん、徳寿宮大漢門の前までキャンドル市民が埋めつくしていて、 さらに人数が増えている。 キャンドル集会開催の遅れは、警察が集会ステージトラックを一時抑留したため。 ステージトラックが南山トンネルの近くで警察に止められているという 知らせを聞いた市民がそちらに駆けつけ、20人の交通警察から車両を引き渡された。 現在、ステージトラックは市庁広場に入り、集会の開始を準備している。 大学路で決意大会を終えた公務員労組組合員2万人も清渓広場に到着している。 これに先立ち午後5時40分頃には市庁付くの国家人権委員会と才能教育ビルの 間に駐車していた警察の放水車二台の水を市民が抜いた。 市民は放水車につないだ消火栓との連結ホースをはずし、バルブを開いて水を抜いた。 放水車のタイヤの空気を抜き、取り付けられていたCCTVには スプレーで漆を塗った。 ▲放水車を取り囲んだ市民たち ▲戦闘警察バスの前で市民が記念写真を撮っている。 ▲今日も登場した水鉄砲 一方、キリュン電子分会組合員をはじめとする労働者と市民500人は、 三清洞道で座り込んでいる。狂牛病国民対策会議側がキリュン共対委に 電話して、今後の計画を聞き、ここの市民が時間をかけて議論した。 ほとんどの市民は「とにかくわれわれはここを守ろう」と話し、 ここでの対峙も長びくものと見られる。 また三清洞に配置されていた戦闘警察1人が倒れるという騒ぎもあった。 午後5時30分頃、警察が急いで医療陣を探しているというので医療奉仕団が 行ってみると、この戦闘警察が過労で失神したと言う。 医療奉仕団がこの戦闘警察に応急処置をしたという知らせ聞いた市民は、 「李明博ひとりのために多くの人が苦労している」、「戦闘警察に休暇を与えろ」、 「戦闘警察制度を廃止しろ」といったシュプレヒコールをあげた。 ▲三清洞付近で過労で倒れた戦警隊員1人を医療奉仕団が助けている。 三清洞で対峙中に市民5人が連行 ▲三清洞道で消火器をまいて、市民を解散させる警察 ▲三清洞道まで進出した市民と警察が衝突。 ▲三清洞道で連行される市民 三清洞道に駆けつけた市民のうち警察は5人を連行するなど鎮圧作戦に出た。 警察は午後4時頃から、鍾路区庁方面から戦闘警察を投入し、道路の上で 車の壁で遮られていた市民の隊伍を分散させた。まもなく消火器を噴射しながら 盾を振り回すなどの鎮圧作戦を始め、5人を連行した。 この過程で、ある男性が怪我をして倒れ、けいれんしながら救急車で運ばれた。 現在、ここには労働者、宗教団体会員、全大協出身の集いなど500人ほどが 残っている。この渦中で、ここで一人の中年女性が警官に向かって 「私の夫の指をかみちぎった奴はどこにいるのか」と叫び、注目を集めた。 午後4時40分現在、警察は市民がロープで戦闘警察バスを引こうとするのに備え、 ここに配置された戦闘警察のバスの後ろをワイヤーでしっかり縛り、 戦闘警察兵力を移動させている。市民は「謹弔警察」の意味で戦闘警察バスに 菊をさしてその場を動かずにいる。 人権団体の活動家と他の市民も「昼間は働いているので忙しい! なぜ夜間集会はだめなのか?」、「道路は国民の所有、道路のデモ行進は国民の自由」 と書かれたプラカードを戦闘警察バスに貼り付けた。休日に景福宮を訪れた 外国人もデモの場面から目を離せずにいる。ここにいる市民は 「連行者5人を釈放するまで動かない」と座り込んでいる。 ▲突然の警察の鎮圧で負傷者も発生した。 ▲市民が戦闘警察バスに菊をさした。 公務員労組も大規模集会の後、キャンドルに合流 全大協出身の集いなど三清洞で対峙中 光化門付近では、警察の車壁バリケードで進めず、プレスセンター前の歩道で 8歩1拝をした非正規職労働者は、清渓広場を通り韓国輸出保険公社そばの路地で 左折し、鍾路まで進んだ。8歩1拝の行列は、午後3時30分現在、横断歩道を渡り 鍾路区庁方向3車線路地に入って8歩1拝を進めている。 警察はこの行列を防ごうとしたが、後についてきた市民たちがなぜ歩道まで 防ぐのかと抗議したため、8歩1拝の行列は横断歩道を渡り前進を続けることが できた。東亜日報前で略式集会をした「全大協」出身の市民が「救国の鋼鉄隊伍 全大協」の旗を掲げ、ここに合流するために鍾路区庁側にデモ行進をした。 ▲全大協出身386世代が三清洞側に行進している。 ダウム・アゴラの「往年の全大協メンバー集まろう」という書き込みを読んで 集まった彼らは、赤いスカーフを持参してきて、「もっと打て、刃が真っ青に 鋭くなるまで」という全大協進軍歌を歌った。赤い布を首に巻いて出てきた 30代の男性は「今日、全大協旗をたてようという文をインターネットで見て、 赤い悪魔のTシャツを破って赤いスカーフを作った」とし「10代の少女が作っ た驚くべき闘争の場で、われわれ3、40代がその後を支えよう」と話した。 キリュン電子分会同調ハンスト団などの非正規職労働者と全大協出身の30代、 40代は、鍾路区庁の前で右折し、小さな路地を通ってあっという間に 三清洞道の8車線大通りまで来た。警官が緊急に配置され、彼らを防いでいる。 午後4時現在、鍾路警察署警備課長が「皆さんは道路を不法占拠している、 今すぐ解散することを望む」という内容の警告放送を2回送りだした。 強制解散が差し迫ったようだ。 ▲警官が三清洞付近で戦闘警察バス固定用と思われる鋼鉄のワイヤーをまとめている。 警察、景福宮駅歩道にいるだけでも圧迫 警察は午後2時50分、頃景福宮駅で大統領府前の清雲洞事務所方面の 紫霞門道を警察バス3台で完全に封鎖した。警察は現在、 景福宮駅、孝子路、紫霞門道、そして向い側の政府総合庁舎周辺の歩道を 囲み、市民が道路に進出することを防いでいる。 一方、景福宮駅6番出口近くの大信証券ビルの前で、歩道に座っていた市民に 警察が「すぐ検問があるので移動しろ」と話し、しばらくもめごとになった。 警察は大信証券ビル前の歩道に座っている市民約20人の横に4列横隊で列を組んで 座り、威圧している。 ここで警察は、特に記者の取材に敏感な反応を示した。3時30分頃、大信証券前 で市民と警察のトラブルを取材していた京郷新聞の呉某記者に、ある警察の 指揮官が「なぜ写真を撮るのか」と、いきなり身分証の提示を要求した。 これに対して呉某記者が「私は取材中で、警察は公務遂行中ではないか。 なぜ取材を妨害するのか」と抗議したが、この指揮官は身分証の提示を要求し続けた。 そのため京郷新聞記者が「私も身分証を提示するから、あなたも所属と名前を 明らかにしなさい」と言って記者証を提示し、これに続いて警察に身分確認を 要請したが、この警察は「なぜあなたに身分証を見せなければならないのか」 と言葉を変えてその場を去った。 またこの日、チョン・テイン教授をリポーターにした進歩新党カラーTV生中継 チームが現場を取材しようとしたが、警察の指揮官が待機していた隊員に向かっ て拡声器で「制度圏の他に、私たちが認めない記者は取材できないようにしろ」 と指示し、記者と市民から激しい抗議を受けた。 ▲景福宮駅付近の警察は記者の取材にも敏感な反応を示し、身分証の提示を要求した。 警察の車のバリケード、「朝鮮」前に前進配置 光化門の世宗路交差点にある李舜臣銅像の前を守り続けている警察の戦闘警察 バスのバリケードが、今日は市庁付近道路まで出てきた。警察は、世宗路交差 点ばかりでなく、労働者が出始めた午後2時30分頃から朝鮮日報社があるコリア ナホテルの前の道路にも阻止線を張っている。 ソウル市庁広場で金属労組キリュン電子分会闘争1040日をむかえる集会を開い た労働者たちは、午後3時現在、8歩1拝で警察阻止線の前に到着している。 300人ほどの労働者が「狂牛も防いで職場のBSE、非正規職も撤廃しよう」 という文が書かれた横断幕を持ち、「非正規職撤廃しろ」「正規職化を勝ち取ろう」 「李明博は退け」「再協議を実施しろ」などの8文字スローガンに合わせ、 8歩1拝を進めた。 警察は、コリアナホテル前の全車線を戦闘警察バスで塞ぎ、プレスセンター側 の歩道だけを開いた。車壁に遮られた労働者たちは、歩道を利用して8歩1拝を 進めようと試みている。車壁の向こう側の清渓広場側から戦闘警察が隊列を 整備して移動している姿も見える。 キャンドル集会に参加するためにこの付近に集まった市民も合流し、現在道路 上の市民は500人を越えている。警察は、コリアナホテルの前の歩道も、ひとり が通れる程度の隙間だけを残して封鎖し、市民はこれに抗議したりもしている。 ▲コリアナホテル前に配置された車壁にぶつかった8歩1拝の行列 ▲組合員断食18日目の同調ハンスト労働者と共に8歩1拝を始めたキリュン電子分会 景福宮駅、地下鉄は無停車で通過 ▲景福宮駅地下鉄無停車通過を知らせる案内文 ▲景福宮駅に通じるすべての地下道にシャッターがおりている。 今晩「反民主政権審判の日」の大規模キャンドル集会が予告された中でソウル 地下鉄3号線景福宮駅には昼の1時50分頃から地下鉄が止まらず無停車通過して いる。 一部の市民は景福宮駅周辺で「なぜ地下鉄を止めないのか」と抗議している。 警察は、地下鉄駅改札口に通じる景福宮駅のすべての通路をシャッターで 封鎖している。 現在、景福宮駅と景福宮近隣には、ここで集会を開く市民が歩道から道路に出 ることを防ぐために、警察が車の壁を作った。孝子路、紫霞門トンネル、清雲 洞事務所など、景福宮近隣の大統領府方面への道路も警察が封鎖の準備を終えた。 午後2時25分現在、集会を開くために集まっている市民は三三五五歩道に集まり、 待機している。 一方、闘争1040日をむかえ、ソウル市庁広場で集会を開いた金属労組キリュン 分会の組合員と労働者は、集会を終えて大統領府まで8歩1拝をするために 光化門側に移動している。 ▲「狂牛も防ぎ、仕事場のBSE非正規職も防ごう」 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2008-07-03 22:21:16 / Last modified on 2008-07-03 22:21:18 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |