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韓国:人権団体がアムネスティに対する政府の抗弁を批判
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「警察、恥じるところがなければ暴力がなかったことを証明しろ」

人権団体がアムネスティに対する政府の抗弁を批判

キム・サムグォン記者 quanny@jinbo.net / 2008年07月23日13時47分

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政府と警察がキャンドル集会人権侵害に対する国際アムネスティの調査結果に 対して「法的措置」まで言及して反発していることに、国内人権団体は「国際 アムネスティの調査の言葉尻をつかまえて二度も国際的な恥さらしをする警察 と政府は自重しろ」とし「オ・チョンス警察庁長官を即時罷免しろ」と要求した。

最近、警察は国際アムネスティの調査結果が発表されると「相当部分が事実と 違っていたり、未確認だったり、根拠がない一方的な主張に過ぎない」とし 「警察の訂正要求を受け入れなければ法的措置を講じる」と国際アムネスティ を脅している。特に警察庁のキム・ビョンファ外事情報課長は7月22日、あるラ ジオ放送とのインタビューで「アムネスティの国内入国の動機が初めから疑わ しかった」と陰謀説を提起した。

法務部とハンナラ党も「キャンドルデモに関する公権力行使は最低限の範囲内 での正当な措置だった」と警察鎮圧の正当性を強調している。

人権団体連席会議「政府反論は的外れな答えで居直り」

これに対して全国39の人権団体で構成された人権団体連席会議(連席会議)は、 7月23日に糾弾声明を出し「(政府が国際アムネスティの)問題提起の本質は無視 して末梢的なことだけに執着し、自分たちの誤りを回避しようとしている」と し「政府とハンナラ党の反論は的外れな答えで、平和的デモをした市民に責任 を転嫁する居直り」と批判した。

彼らは警察に「警察がそれほど堂々としているのなら暴力がなかったことを証 明し、人権侵害の加害者を処罰したことを明らかにすれば良いだけ」とし、 「警察は人権侵害が起きたという本質には目をつぶり、事例が悪いだとか、 誤訳があるといった言葉尻つかみを続けている」と指摘した。

また連席会議は、法務部の釈明にも「自分たちが明らかにした通り数十万人の デモ参加者の中で暴力行為をしたのはきわめて一部に過ぎない」とし「警察の 鎮圧行為が『最低限の範囲内でなされた正当な措置』なら、その一部に対する 検挙だけで充分だった」と反論した。

それと共に彼らは「平和なデモをした多くの不特定の市民を失明や骨折させる ほどの威力を持つ放水銃を直射で撃ち、化学物質が混じった消火器を乱射した ことが果たして最低限の範囲内で行われたといえるのか」と反問した。

連席会議は最後に政府に「国際アムネスティの調査結果を積極的に受け入れ、 現在の人権抑圧状況を改善することを強く要求する」とし「現状況に明らかに 責任があるオ・チョンス警察庁長官と関連する人々を罷免し、韓国社会の人権 状況を全般的に検討・改善しろ」と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-07-24 10:25:49 / Last modified on 2008-07-24 10:25:49 Copyright: Default

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