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キャンドル、代議政治を締め出す[企画:キャンドルに狂う]キャンドルが開いた直接民主主義
イ・ユノン記者
sisyphus@jinbo.net / 2008年07月20日1時36分
7月5日のキャンドル集会に姿を見せたソン・ハッキュ民主党代表は「観光する ように出てくるな」と市民から袋叩きにされた。6月26日にはチョン・ジョンベ 民主党議員が市民に背を押されて国民土城に上り「写真を取りにきたのか」、 「あなたたちのおかげで私たちがこうなった」、「すぐ帰れ」と抗議する群衆 に囲まれ、全く身動きができずに閉じ込められ、大変な苦労をしなければなら なかった。 19日のキャンドル集会に出てきた音楽学院教師のハン某氏(36才)は「キャンド ル集会に出てきた政治家は、出ていく余地がある。私たちは切迫して出てくる が、彼らは暮していけるではないか」と反問した。大学生チェジェフン(22才) 氏は「民主党がキャンドル集会に出てくるのは、真心というよりは与党を政治 的に攻撃するためのようだ」と冷笑的な反応を見せた。
キャンドルを持って道路に出た市民の怒りは、李明博大統領とハンナラ党、 ニューライトでは終わらなかった。キャンドル市民は既存のすべての政治勢力 を拒否して、彼らだけの「街頭の政治」を作り出した。議会で立つ場所を失っ た野党は、通りでも行き場がなかった。「進歩政権10年でこの程度の抵抗を予 想できなかったのか。キャンドルは、あるいは5年間、続くかも知れない」と言っ たハンナラ党のホン・ジュンピョ院内代表の話は、半分だけ正しい。 さらに無能にはなれない 政界への市民の不信を極限に駆け上がらせたのは野党の自業自得だ。4月18日に 牛肉交渉が妥結した後、17代国会内与党だった民主党は136議席を持ってしても チョン・ウンチョン農林水産食品部長官解任建議案を通過させられない無能の 極限状態を示した。18代国会で再協議を条件として登院拒否を宣言しても、第 一野党の民主党内登院論は政局状況で冷温が変わった。5月、6月のキャンドル 集会が絶頂になった時も、民主党は「キャンドル集会参加」を党論として決定 できず右往左往していた。 民心を読むのにもうとかった。キャンドル集会問題が米国産牛肉輸入反対から 医療民営化、公企業民営化、教育自由化、大運河、公営放送掌握反対などに広 がった時、民主党はハンナラ党と家畜伝染病予防法改正問題をめぐってかけ引 きをしていた。だが家畜法の改正さえ全て貫徹させられないまま「開院後交渉」 に後退して電撃登院を決めた。 ウ・サンホ民主党チョン議員は「判断のミスでキャンドル集会に全面的に結合 する時点をのがした。登院問題も市民社会団体と協議して動くべきであった」 と自省しながらも「狂牛病対策会議が民主党を積極的に牽引するどころか外に 投げ出した。警察に殴られ、国民に殴られて、院外闘争に集中するには限界が あった」と話した。 そんな中、民主党の支持率は横ばいを続ける。民主党議員がキャンドル集会で 警察に踏みにじられて消火器粉末をかぶるなど、色々な苦難に会っても、CBSが リアルメートルに依頼して発表した18日の世論調査で民主党は20%に留まった。 同日、ソウル新聞-韓国リサーチの世論調査では14.7%に終わった。この世論調 査で「支持政党なし」と答えた回答者は全体の31.6%に達した。
その上、民主党が場外で背水の陣を敷いていた時は、キャンドル政局の流れが 政争化したが、国会が正常化してからは通路がまったく詰まってしまった。ハ ンナラ党と民主党は常任委員長の配分をめぐり、今月末の交渉妥結を目標とし て水面下の神経戦を繰り広げている。与野間政治ゲームの中でキャンドル弾圧 中断とオ・チョンス警察庁長官退陣要求などは空中分解した。代議政治は少し の間のキャンドルへの浮気を整理して、また「彼らだけのリーグ」に火がつい ている。 進歩政党の境遇もあまり違わない。キャンドル政局で民主労働党と進歩新党は 各々「カンダルフ」姜基甲議員と「カラーTV」で名前を上げ、支持率も平均二 倍以上押し上げたが、相変らず代案政治勢力になれない。 イ・ジョンヒ民主労働党院内副代表は「まだ国民が民主労働党を支持すれば、 世の中が変わるとは思わないようだ」とし「民主労働党が少数の限界から出ら れないというのが国民の認識だ。政策的能力で少数が多数になれるという確信 が持てるように努力する」と話した。 ノ・フェチャン進歩新党代表は「進歩新党がキャンドル政局で進歩政党に固有 の役割を果たしたのかについては、根本的な限界があった」とし「既に大衆的 基盤を持ち、指導力を確保していたなら政治勢力としての役割になったはずだ が、そうでなくて大衆に付いて回るだけだった」と指摘した。院内政党に対し ても「市民が2か月以上、警察の弾圧と戦っているのに、院内では議員職総辞職 のような極限的な戦術を打つべきだった」と批判した。
「街頭の政治」はどこに 野党圏はキャンドルの進路について各自の展望を模索している。改革勢力は、 民主対反民主戦線の構築で、進歩勢力は急進的問題に闘争範囲を広げ、支持層 を集める戦略だ。ウ・サンホ前議員は「自発的にキャンドルが燃え上がること を待っていられない。諸政党市民社会団体連席会議に抵抗勢力を単一化しなけ ればならない」と話した。ノ・フェチャン代表は「進歩政党がキャンドル集会 で牛肉問題の他に非正規職問題などの多様な問題を結合させ、(抵抗の)本質を 高めるべきだ」と話した。 選択はキャンドルを持つ市民の手にかかっている。市民は「街頭の政治」を創 造して、既存の政界を審判した。キャンドルが続く限り「政党政治」に対して 「街頭の政治」の力は続くだろう。政党政治と街頭の政治の接点を捜し出せる ところは、キャンドルを消さないところにある。 19日のキャンドル集会に二人の子供を連れて出てきた主婦キム・ミヒョン (43才)氏はこう話した。「本来政党が主導して市民がそれに従うものですが、 今は市民が主導して政党が市民に従っている状況でしょう。政治家もひとりの 国民だと思います。地位を持っているといっても、排他的に押し出してはいけ ないと思います。偽りは決して真実に勝てないということを見せるために皆同 じ市民として集まるべきではないでしょうか」。 http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&id=43817原文(チャムセサン) 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2008-07-24 10:16:05 / Last modified on 2008-07-24 10:16:07 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |