本文の先頭へ
韓国:一進一退韓国政府...線をひく米国政府
Home 検索

米国務省、「再協議? それは韓国国内政治だけ」

一進一退韓国政府...線をひく米国政府

ビョン・ジョンピル記者 bipana@jinbo.net / 2008年06月04日15時17分

政府が6月3日「月齢30か月以上の牛肉は持ってこないのが当然」に足を変えて、 以上の要求を「米国側に要請した」とし、そしてまた「米国に30か月以上の牛 肉輸出を自主規制するように要請する」等と態度を変えて右往左往する間、米 国政府の立場は終始変わっていない。3日、バーシュボウ駐韓米大使は再協議の 必要はないとし、むしろ国民を教えたげな皮肉な言葉で国民の非難を買った。

3日午後、ユ・ミョンファン長官と会った後、記者と会ったバーシュボウ大使は、 まるで準備をしたかのように「私たちが失望したことは否定できない。4月に結 んだ合意は良い協定で、国際科学に基づいている。実行を延期する科学的な正当 性はない」と再交渉の意志がないことを確実にした。

バーシュボウ、「韓国人はもっと科学の勉強をしろ」

むしろ、「韓国人が科学と米国産牛肉に対する事実についてもっと勉強してほ しい。それで建設的にこの問題を扱えてほしい」と忠告した。駐在国の国民を 皮肉る発言は、普通敏感な問題には外交的修辞を動員して遠回しに発言する慣 例からみれば理解しがたい。

しかし政府の「30か月以上の牛肉を持ってこない」という立場表明の後、米国 側の発言を調べればこうしたバーシュボウ大使の立場と発言は単に彼の「直線 的」性格のせいとは解釈しにくいようだ。

バーシュボウ大使は始終一貫「科学的」という単語を使い、年齢制限なく牛肉 輸入を貫徹すべきと強調した。バーシュボウ大使は記者の質問に「われわれは 4月に合意した交渉を変えるほどの科学的正当性がない」と再度強調し「科学に 基づき、再交渉の必要は感じられない」と断言した込んだ。

また、「韓国が交渉をしたがっているが、米国はそうではないようだ。どう解 決するか」という記者の質問には「この質問の前提に同意しない」と述べた。

米国から聞こえる米国政府各部署の声も一貫している。マコーミック米国務部 報道官は、現在韓国の再協議要求とデモは韓国の政治的問題でしかないと線を 引いた。再協議の意志がないことを再確認したのだ。

米国務部「再協議要求?それは韓国国内政治だけ」

マコーミック米国務部報道官は3日(現地時間)午前、ブリーフィングで「私たち の合意の実行のために努力を続ける」と述べた。「合意の実行」が強調されて いる。

マコーミック報道官は前日のブリーフィングで話したように、3億の人口が米国 産牛肉の安全を立証するとまた強調した。

しかし「韓国で与党とデモ隊が合意に対する再協議を要求している、米国はど う思うか」と質問するとマコーミック報道官は「韓国国内政治には飛び込まな い。ただ韓国政府とこの問題を協議し続ける」と明らかにした。

ホワイトハウス、「交渉?討論は進行中」...USTR「自律月齢表示決定」強調

ホワイトハウスの返事も終始一貫している。ホワイトハウスのダナ・ペリーノ 報道官は3日(現地時間)ブリーフィングで韓国との再交渉の余地があるかという 質問に「私が交渉すると予想するという質問か」と問い直す慎重さを見せた。 記者がそうだと答えると、「そうだな、現在討論が進行なので用心深く見守っ ている」と答えた。「交渉」ではなく「討論と対話」だけという話だ。

また、この質問の前の記者らの質問に対しても「米国産牛肉の安全性問題に対 する大統領の立場はすでに知られている」と断言した。

米貿易代表部(USTR)は自主規制で充分という立場を持っていると見られる。 ショーン・スパイサー米貿易代表部代表スーザン・シュワブ報道官は、「明ら かにわれわれは4月の交渉がまだ執行されていないことに失望している」と述べ た。米貿易代表部は「韓国の消費者の信頼を得るために米国の5つの肉牛会社が すでに韓国輸出用牛肉に月齢表示をすることに決めた」という点を強調した。

米タイソンフードなどの米肉類加工メーカーが態度を表明した後、韓国政府が 立場を変えて「米国に自主規制輸出要請」をするといったこととも立場が相対 している。

一方、韓国政府が米国産牛肉輸入を延期するという方針を出すと、シカゴ商業 取り引き所では牛価格が暴落した。ある牛肉取り引き業者関係者は今回の措置 により米国の牛肉価格に打撃を加えたとし、しかし結局韓国が牛肉市場開放に 戻ると思うと用心深く予測していると伝えられた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-06-06 23:16:44 / Last modified on 2008-06-06 23:16:46 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について