本文の先頭へ
韓国:「アカを清算しよう」右翼集会、明け方3時まで進行
Home 検索

「アカを清算しよう」右翼集会、明け方3時まで進行

「狂牛病はない、キャンドルデモは暴動分子の操縦」米国産ソーセージ試食も

特別取材チーム/ 2008年06月10日17時09分

▲法秩序守護韓米FTA批准要求国民大会

ニューライト全国連合、国民行動本部などの保守右翼団体が主催した法秩序守 護韓米FTA批准要求国民大会が今日(6月10日)午後3時からソウル市庁前広場で開 かれている。この集会は今日の米国産牛肉反対百万キャンドル大行進集会に対 抗するための性格で開かれた。

この集会に集まった3千人の市民は、主に平均60台の老年層で、彼らは「キャン ドルデモには背後がある。その背後は左翼左派反米勢力」と声をそろえた。舞 台の前には「鉄パイプを持ったキャンドルデモ隊を見て金正日が笑っている」、 「不法デモの背後を清算して大韓民国を守ろう」と書かれた横断幕がかけられ ている。

愛国歌を4番まで歌って始まった国民大会は「戦友の屍を越えて」をBGMに登場 したソ・ジョンガプ国民行動本部本部長の宣言で開会を伝えた。軍服を着て登 場したソ・ジョンガプ本部長は「国のために戦った6.25英雄に力強い拍手を送 ろう」と話した。

「キャンドルデモ背後操作核心人物」に姜基甲など5人指定

舞台に上がったイ・サンフン前国防部長官は「親北朝鮮左派政権の十年間、多 くの国家安保を提起して、新しい保守右翼政府の発足に私たちが力を化した」 とし「しかし李明博政権の未熟な点は認める」と話した。また「だがその十年 間、急速に拡散して組織化した左派勢力がネチズンにしっかり根を張っている 状況を心配してきたが、憂慮は現実に近づいた」とし「自由民主体制を否定す る勢力は退け」と声を高めた。

「愛国記者」と紹介されたキム・ソンウク氏は「平沢暴動、韓米FTA反対暴動を 起こした人々がキャンドルデモを操縦している」とし「まるで一般市民の声の ように言うが、この人たちにはBSEが重要なのではなく、再び国家を騒乱状態に 追い込もうとしている」と主張した。また「ここに(国民大会に)集まったまと もな精神状態の市民がキャンドル集会に出て行く気がおかしい市民にBSE感染牛 などないということを知らせなければならない」と話すこともした。

ライトコリアのポン・テウン代表は「国民がバカなのか、BSEにかかった牛を輸 入したらそれを食べるのか、共産党のような宣伝扇動を止めろ」とし、「私も 20年前にロサンゼルスでカルビをおいしく食べた。もしBSE牛肉が本当にあるの なら好んで部隊チゲを食べる議政府の市民は皆死んだ」という論理を展開した。

終始「アカ糾弾大会」のように進められるこの集会では、現在のキャンドル集 会の背後として全教組、統一実践連帯、参与連帯、汎民連、民主労総などが言 及された。主要核心勢力5人として、オ・ジョンニョル・ハン・サンヨル韓国進 歩連帯常任代表、パク・ウォンスン弁護士(参与連帯)、姜基甲・チョン・ヨン セ民主労働党議員などを直接名指しした。

▲米国産牛肉で作ったソーセージ試食会

ニューライト、「ソーセージ、ハンバーガー... 米国人は牛の内臓をミンチにしてたべる」また主張

一方、焦眉の関心になった米国産牛肉で作ったソーセージ試食会は、舞台左側 で進められた。このソーセージの主材料は牛と豚の心臓、鶏肉などだという。 国民大会の参加者は、焼いたソーセージを列を作って試食した。 ニューライト 全国連合のチェ・ジナク政策室長は、ソーセージの出処の質問に「韓国の輸入 食品店のどこでも売っているソーセージ」とし「マスコミは牛の内臓はペット の飼料にも使わないというが、米国の市民はミンチにしてみんなソーセージに して食べている」と主張した。

このソーセージの包装にはbeaf heart、pork heartという成分が表示されてい るが、材料になった牛の月齢表示はなく、何歳の牛肉で作ったのかは分からな い。チェ・ジナク政策室長は「月齢は重要ではない」とし、「マクドナルドで は牛の内臓をミンチにしてハンバーガーにするという主張が大きな問題になっ たが」という質問には「特定の業者を指定したので問題になったのであり、事 実米国のすべてのハンバーガー店はみんな(牛の内臓を)使っている、この事実 を伝えるために試食会をする」と答えた。

▲ニューライト全国連合側が輸入食品店で購入したという米国産ソーセージ。主材料は牛と豚の心臓だと表示されている。

キャンドル集会参加者とあちこちで摩擦

保守団体の集会が開かれている市庁広場周辺には、参加者をのせてきた貸切バ スが並んでおり、今晩の百万キャンドル大行進に参加する市民も集まっている。

国民大会に参加した一部の老人が市庁広場周辺で旗とピケを作っている女子学 生たちに文句をいう姿も見られた。彼らは手に持っていた太極旗で女子学生の 頭を叩きながら「アカは出て行け」などの悪口を言った。芝広場に足を入れた 市民を国民大会参加者が蹴って争うなど、あちこちで大小の摩擦も起こった。

国民大会主催側は、キャンドル集会自由発言台のように「堪忍袋市民発言台」 を作り、自由発言と集会を明日未明の3時まで行うと明らかにしている。この時 間の後もキャンドル集会参加者と衝突する可能性がある。

▲保守団体集会参加者が市庁広場周辺のキャンドル集会参加者が持つピケと横断幕を奪おうとして混乱した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-06-12 03:06:52 / Last modified on 2008-06-12 03:06:54 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について