韓国:「武器」になった放水車、強い水圧で半失明 | |
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「武器」になった放水車、強い水圧で半失明盾、鎮圧棒、近接噴射も「警察装備規則」違反
チェ・イニ記者
flyhigh@jinbo.net / 2008年06月02日13時43分
週末のキャンドル集会で警察暴力による負傷者が続出し、警察鎮圧装備の使用に 対するネチズンと市民の問題提起が続いている。 ▲1日未明、逃げる集会参加者の頭を鎮圧棒で狙う警察 ▲倒れた市民を盾で殴り鎮圧棒で打ち下ろす姿 ▲警察は特に戦闘警察バス直前に密着している参加者たちに水を噴射し続けた。 夜通し噴射された高圧の散水をはじめとする消火器噴射、キャンドル集会参加 者をウサギ狩りのように追いつめて、盾と鎮圧棒を振り回した警察の鎮圧方式 に、現場を目撃した市民は誰もが「警察暴力は度を越えた」、「80年代のよう だ」と皆が話している。 特に警察の軍靴で集中的に殴打される女子学生の動画と、警察の散水を顔に受 けて半分失明状態に陥った30代男性の写真がインターネットマスコミ各社を通 じて公開され、市民の怒りは極に達している。 ▲2日の明け方、デモ参加者の顔をねらって噴射する警察 今回、警官が鎮圧装備を使った方式は、警察庁訓令第489号(2006年8月22日改正) の警察装備管理規則から大きく外れる。この規則では鎮圧装備のうち盾、鎮圧 棒、近接噴射器、散水車などの鎮圧装備を羅列し「人の生命・身体に危害を加 える恐れがある装備は各級の警察機関長の責任の下で特別な管理を要する」と なっている。 盾の項目の「角で相手の頭などの重要部位を殴ることがないよう注意しなけれ ばならない」、鎮圧棒の項目の「デモ隊の頭・顔を直接攻撃しない」、近接噴 射器の項目の「相手の下半身に向けて発射し、近接距離で使用する時は安全に 特に留意する」などの規則は、今週末のキャンドル集会の鎮圧当時はすべて無 用だった。 警官はキャンドル集会の参加者を解散させる過程で盾を立て、上半身を攻撃し、 鎮圧棒で頭と顔部位を殴った。近接噴射器では個人の顔を直接ねらって撃ちま くった。 七つ目の散水車の項目では「発射角度を15度以上に維持して発射されることを 確認した後に使用しなければならない」、「20メートル以内の近距離デモ隊に 向けて直接放水してはならない」となっているが、警察は5メートルにもならな い路上のデモ隊に向けて水を散布した。 ▲1日明け方、戦闘警察バスに上がった市民の頭上に散水されている場面 散水車で発射される水圧は、がっしりした体格の人もふらついたり座り込ませ る。体が小さな人は一時的にからだが浮かび上がり、飛んで行くほど強いとい うのがデモ参加者の証言だ。半失明状態の金某氏以外にもナムグヒョン韓神大 教授が現場で顔に放水銃を受けてメガネがこわれ、破片が眼球に刺さるなどの 重傷を負ったことを見ると、放水銃の水圧が察せられる。 狂牛病国民対策会議が集計した負傷者リストだけを見ても、前面で散水を受け て顔とからだの全面に打撲傷を受けたり、後から撃たれて倒れて怪我をした人々 の事例が頻繁にある。このようにして倒れたデモ参加者は、また警察の盾とこ ん棒で「袋叩き」にされた。 こうした事情にもかかわらず、ソウル地方警察庁のミョン・ヨンス警備課長は 6月1日の記者ブリーフィングで「放水銃は警察使用装具の中で最も安全だ」と し「基本的に水圧は制御固定されるので身体には全く被害がない」と話し、市 民の怒りに油を注いだ。現在、サイバー警察庁のホームページの掲示板には警 察の暴力鎮圧に対する市民の糾弾が列をなしている。 ▲警察庁ホームページの開かれた掲示板には市民の抗議文が暴走している。 翻訳/文責:安田(ゆ)
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