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韓国:長官告示延期「時間稼ぎ」
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長官告示延期「時間稼ぎ」

民主労総清渓広場で座り込み持続、イ・ビョンニョル公共労組組合員焼身危篤

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2008年05月26日14時51分

政府は当初、明日(5月27日)に予定されていた米国産牛肉輸入衛生条件改正案の 長官告示を延期した。だが「時間稼ぎ」だけだという批判が続いている。政府 は「関係部署間実務協議」を理由に長官告示を延期したが、今週中に告示され る予定だ。

そのため民主労総は声明を出し「怒った民心は第5共和国式公権力弾圧と時間稼 ぎ用の告示延期を容認しない」と明らかにした。

民主労総は5月25日から清渓広場で野宿座り込みに突入した。民主労総は「李明 博政権はこの国をどこに引っ張っていこうとするのか」とし「民意を公権力で 踏みにじればそれまでだと思っているようだが、ロウソクの火で燃え上がった 怒った民心は濃厚に垂れ込める独裁の影を容認しない」と指摘した。

民主労総は、長官告示が行われれば現在米国産牛肉が保管されている冷凍倉庫 を封鎖する闘争を計画している。現在首都圏だけでも2千余トンの米国産牛肉が 流通を待っているという。そのため民主労総は仁川、釜山、京畿などにある14 か所の冷凍倉庫に産別連盟および地域本部、単位労組を配置し、米国産牛肉の 搬出を物理的に阻止する計画だ。

▲米国産牛肉輸入開放に反対して焼身自殺を試みたイ・ビョンニョル氏。現在ソウル、漢江誠心病院で治療中でも危篤な状態だ。/クァク・ノチュン公共運輸連盟対協局長

民主労総は、「頑として国民を踏み潰そうとする政府への怒りは、今や単に牛 肉交渉だけでなく、その他の問題にも広がっている」とし「実用主義を口にし、 市場化、私有化という国政方向全体に対する反省と再検討がなされない限り、 怒った民心を戻す方法はない」と李明博政権の態度を批判、「長官告示の完全 な撤回」を要求した。

一方、25日、全州で焼身自殺を試みたイ・ビョンニョル氏が公共運輸連盟公共 労組全北平等支部組合員だったことがわかり、公共運輸連盟次元でも対策を議 論している。イ・ビョンニョル氏は現在、ソウルの漢江誠心病院に移送され、 治療を受けている。病院で状況を見守っている公共運輸連盟のクァク・ノチュ ン対協局長によれば、イ・ビョンニョル氏は意識はあるが全身80%に3度の火傷 をしている状況で、危篤な状態だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-06-01 02:55:53 / Last modified on 2008-06-01 02:55:54 Copyright: Default

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