韓国:[記者の目]民主主義のために「李明博退陣」を叫ぶ市民 | |
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「私たちみんなが市民で、代表だ」[記者の目]民主主義のために「李明博退陣」を叫ぶ市民
イ・コンマム記者
iliberty@jinbo.net / 2008年06月02日12時50分
「最初は李明博大統領には小さな希望が残っていました。米国産牛肉問題も私 たちが熱心に提起すれば聞き入れて、問題を解決するだろうと考えました。し かし今では考えが違います。これが李明博大統領の本当の姿なのですね。李明 博大統領は退陣しなければなりません」 6月1日の朝、夜中に放水銃を受けつつ頑張った敦岩洞に住むとある女性は涙声 で話した。彼女は李明博政権の実体を見た瞬間、李明博大統領はもはや大韓民 国政府の首長にはなれないことを糾弾していた。 怒ったキャンドルは明確に李明博政権をねらう 5月31日の夜から始まった怒りのキャンドルデモは、「独裁打倒!李明博退陣!」 を明確な目標にしていた。これは単に過度な警察の暴力で生じた瞬間的なスロー ガンではなかった。米国産牛肉輸入衛生条件長官告示強行に代表される李明博 政権の『ビジネスフレンドリー』政策、国民が健康に生きる権利がいくらかの 自動車を売るために無視され、教育、医療、水、電気などすべての市民が必ず 使うのでさらに金になるようなものは、企業の利益創出のために受け渡す李明 博大統領の政策全般に対する民衆の怒りの爆発だった。 市民の怒りは当初は米国産牛肉輸入全面開放にだけではなかった。中高生を中 心に始まったキャンドル文化祭は、0時間目と夜間自習、全国一斉試験復活など に代表される4.15学校自由化措置への怒りが伴っていたし、その後、医療の営 利法人化、物議民営化など、李明博政権の各種民営化措置に対する怒りが共に 表出された。こうした市民の怒りと不満を李明博政権は警察の盾で、放水銃で、 特攻隊まで投入した強制連行で沈められると考えたが、これはむしろ市民の怒 りを爆発させる媒介になった。キャンドル文化祭に自主的に参加する市民の声 に『背後がある』という流言飛語まき散し続けた李明博政権が自ら呼んだ結果だ。 李明博政権、止まることなく各種の民営化政策を吐き出す しかし李明博政権は市民の怒りが爆発していても、止まることなく各種の民営 化措置計画を発表している。 長官告示が強行された5月29日、李明博政権は水の民営化を本格化する計画を提 出した。29日、行政安全部は『地方上水道統合専門機関管理計画』を提出し、 155の市道地域の上水道網を考慮、3〜15の自治体を地域別に広域化して水資源 公社などの専門機関が管理し、7つの特別市、広域市は経営革新後に自主的な判 断により、段階的に公社化を進めるということだった。これに対して全国公務 員労働組合は、「政府はまず地方上水道を水資源公社などに委託した後、地域 別に統廃合し、大型化して統廃合された上水道を完全に企業に転換したり民営 化するということ」と指摘した。政府の公共部門民営化計画は、6月中旬頃に発 表される予定だ。 こうした李明博政権の一方通行に、市民の声は放水銃一発ではき捨てれば良い という態度に、市民は「李明博退陣」スローガンを堂々と叫んでいるのだ。 ▲6月1日午前、警察は市民を解散させるために「私たちと交渉する市民代表は、前に出てきてくれ」という放送をしたが、市民は「私たち全員がみんな市民で、代表だ」と言って前に出た。警察はあわてたそぶりが歴然だった。 米牛肉反対だけでなく、今では『民主主義』だ 市民は毎日全身で民主主義が何かを証明している。大韓民国憲法1条「大韓民国 は民主共和国だ。大韓民国のすべての権力は国民から出てくる」を全身で夜ご とに実践している。 市民の直接行動は止まらない。代表もなく、指導する人もいない。警察は市民 を解散させるための「私たちと対話したい市民代表は前に出てきなさい」とい う言葉に市民は「私たち全員がすべて市民で、代表だ」とし、前に出た。警察 はあわてた様子が歴然としている。すっかり忍耐心を失った警察が特攻隊まで 動員して盾で殴り、足で踏みつけ、暴行を加え、市民を解散させようとするが、 市民はまた警察と対抗する。当初、警察との衝突に無条件に「非暴力」を叫ん だ市民も、今は警察の暴力だけに「非暴力」を叫ぶ。市民の暴力は暴力ではな く、民主主義だからだ。 この程度でいいのではないかという言葉に市民は「最後まで見届けなければな らない」と止まろうとしない。そして警察の暴行があった場では、また「2次集 結地は市庁です」と自発的に叫び、また集まる。 自らを大韓民国CEOと称して、国民をすべて従業員にしてしまった李明博大統領。 「ロウソクを誰の金で買ったのか」と市民の声を疑い続けた李明博大統領。 市民はこの事態を明確に「民主主義の危機」と規定している。すべての人が平 等で自由に暮せる民主主義を拡張させるために、「李明博政権退陣」を叫ぶ市 民のキャンドルは止まらないようだ。 翻訳/文責:安田(ゆ)
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