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韓国移住労働者籠城闘争100日:「今後、座り込みをやめるとは思わないでください」
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「今後、座り込みをやめるとは思わないでください」

法務部、移住籠城団の集会を無条件に検挙... 100日を迎えて全国的な自主出国拒否運動を展開

チャムセサンニュース

明洞聖堂移住労働者籠城団が行っている自主出国全面拒否運動に対して 政府が強硬な対応をはじめた。

法務部は22日、「自主出国期間中でも、一部の不法滞留外国人は社会団体と連係して 不法集会とデモを開催し、自主出国全面拒否運動を行っているが、 これを放置すると国家公権力の失墜はもちろん、今年8月に施行予定の雇用許可制 導入に相当な支障が予想される」とし、「23日から独自の取り締まりを実施して、 自主出国期限が終わる来月からは関係機関合同で大々的な取り締まりを実施する」 と語った。

特に法務部は、社会団体と連係した集会とデモに参加する移住労働者は全員検挙し、 強制追放する計画を発表し、籠城闘争の中でもソウル地方労働事務所、宗廟公園、 大使館、出入国管理所などで連日集会をしている明洞聖堂移住籠城団を事実上の 標的とみなしている。

これに対してアンワル籠城団職務代行は「これまでに4人が捕まったが、 政府が今、私たちを弾圧しているのは私達が勝利しているという証拠」とし 「政府の追放政策が失敗して事業場の移動ができない雇用許可制が失敗しているために、 さらに私たちの闘争を恐れているのだろう」と述べた。

このような政府の強硬対応は、籠城団の自主出国拒否運動が全国的に広まっている 状況で発表されたものだが、自主出国期間延長を決定した翌日から現在までに 自主出国した移住労働者数は、自主出国期間延長以前の出国者数(日平均90人)よりも はるかに少ないわずか1183人(日平均42人)であり、 政府が実施した自主出国は事実上、その実效性がないことを反証する。

しかし、強制追放も問題を解決することはできない。 何よりも政府が合同取り締まりを行ったとしても、10万人に達する未登録移住労働者を 全て強制追放することは事実上不可能だ。未登録移住労働者数を減らすためには、 強制追放よりもはるかに自主出国のほうが効果的だからだ。 政府としては、現在、積極的に自主出国拒否運動を行っている移住籠城団を標的として 集会参加移住労働者に対する即刻検挙発表をしたのだ。

座り込み100日目総力闘争大会開催

法務部の集会参加移住労働者検挙の発表があった日の22日、 籠城闘争100日を迎えた移住籠城団は、ソウルのマロニエ公園で籠城闘争100日 総力闘争大会を開催した。この日の大会は突然の寒さにもかかわらず、 安山、安養等、京畿地域の移住労働者まで約600人の移住労働者たちが大挙参加し、 「強制追放粉砕、未登録移住労働者合法化、事業場移動の自由争奪」などを要求した。

この日の大会でカンスンギュ民主労総首席副委員長は大会の辞で 「シャマル団長が麗水から電話で『首席副委員長様、わたしはがんばって闘っています。 最後まで移住労働者をよろしくお願いします』と注文した」とし、 「子供が生まれて100日になれば、いまの暮しがどうであっても、 おいしい食べ物が食べられるように、子供達が良い暮らしができるようにとお祭りをする。 100日闘争を堂々と完遂したからには、以後の闘争もより強固にすすめよう」と述べた。

連帯の挨拶にたったパクテギュ非正規労組連帯会議議長は、 「明洞聖堂で100日前にテントを打った日、その場で夜を明かして寒さに 苦しんでいるのを見た。寒くて外で寝て気絶する同志も見た」とし、 「これまで息もつかずに、言われるまま熱心に働いてきた非正規職労働者たちが 今は非正規職を撤廃しろと言って死んでいるのに、盧武鉉政権は非正規職を もっと広げると騒いでいる」と糾弾した。パク議長はまた 「彼らは、正規職の賃金を低下させて非正規職の賃金を搾取することで蓄積した金を 車一台分で持っていった」とし、「今、非正規職も団結して、 非正規労働者が乗り出して労働ビザを勝ち取るために移住、非正規、正規職労働者が ひとつなる闘いを作り出す」と明らかにした。

移住労働者後援会のイジョンフン事務局長は 「今朝、社会団体と連携している籠城場の移住労働者たちに対して、 一層強力に取り締まるという発表があった」とし、「まだ韓国労働者の連帯は弱いが、 100日目を迎えて一層固く連帯して行こう」と述べた。

「また取り締まり開始すれば、多くの移住労働者が死ぬ」

バングラデシュ労働者のテキ氏は「安山マルグンセンターも100日を超えても 座り込みを続ける」とし「韓国政府がシャマル・タパと多くの友人を捕まえて行っても、 私達が無力だから今後座り込みをやめるだろうとは思わないでください」と、断固籠城闘争を 続ける意志を明らかにした。テキ氏はまた「40万の移住労働者のみなさん、 私たち一人一人がシャマル・タパやビドゥだ」とし、「人間らしい生活ができるように 労働ビザが出るまで戦おう」と述べた。安山マルグンセンターでは、 29日に100日集会をする予定だ。

この日の大会では、麗水保護所に収監されているシャマルタパ籠城団長との 電話通話で彼の生き生きとした声を聞くことができた。 シャマル団長は電話で麗水保護所から直接闘争の挨拶を伝えてきた。 「ここで無事に過ごしている。6日間、闘争している。華城保護所でも、 多くの友人を組織して一緒にハンストをしている。われわれは何も恐れずに闘い抜く。 韓国政府は絶対に取り締まりで私たちの問題を解決することはできない。 取り締まりで既に九人が死んだが、また取り締まりを始めれば、さらに多くの 移住労働者が死ぬだろう。私達が何故このように闘争するのか、要求するのかを 知っていながら拒否しているのが現実だ。もはや、政府の話を信じずに、 私達が力を合わせて闘わなければ、何も得ることができない。 釜山からソウルまで、自主出国を拒否して全国的な拒否運動を起こすだろう。 移住労働者の問題は、取り締まりをしなかったから発生したのではなく、 制度のためだ。新しい制度に事業場移動の自由や労働権があれば、この問題が解決する。 私たちの闘争が勝利する日は遠くない。私たちも、ここで闘い抜く」。

この日の大会参加者は、象徴儀式を終えた後、闘争決意文を朗読し、その後 午後5時頃、大学路から宗廟公園まで行進して解散した。

2004年02月23日05:27:20キムヨンウク(batblue@jinbo.net)

"原文":http://cast.jinbo.net/news/show.php?docnbr=29933


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