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韓国:「曺ヒヨン捜査『スパイでっち上げ事件』検事が進行」
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「曺ヒヨン捜査『スパイでっち上げ事件』検事が進行」

共対委が最近確認... 2審では関与検事が2人

チェ・デヒョン記者 2015.08.25 18:39

▲〈ハニTV〉製作の光復70周年ドキュメンタリー画面。いわゆるユ・ウソン スパイでっち上げ事件にかかわった検事。このうち当時ソウル中央地検のイ・ヒョンチョル公安1部長と崔倖寬検事が曺ヒヨン教育監の事案を処理していると曺ヒヨン共対委が発表した。[出処:教育希望]

相手候補の米国永住権保有の疑いについて釈明を要求した曺(チョ)ヒヨン ソウル市教育監の裁判は、 いわゆる「ユ・ウソン スパイでっち上げ事件」にかかわった検事の主導だったことが一歩遅れてわかった。 これで進歩指向のヒヨン教育監を裁判に渡した検察の政治的な意図がさらに疑われるようになった。

8月25日、ヒヨン教育監と教育自治守り汎市民共同対策委員会(曺ヒヨン共対委)によれば、 ヒヨン教育監を裁判にかけた検察で、起訴を担当した検事は崔倖寬(チェ・ヘングァン)検事だった。 崔検事の主導で検察は昨年12月3日「虚偽事実公表罪(公職選挙法250条2項)」の疑いで曺教育監を起訴した。 ソウル市選挙管理委員会と警察がそれぞれ警告と無嫌疑(不起訴)で終わったのは知らなかった。

しかし崔検事はいわゆる「ユ・ウソン スパイでっち上げ事件」にかかわった検事だった。 これはハンギョレ新聞社が運営する〈ハニTV>が光復70周年を記念して製作した特別ドキュメンタリー「反・歴・史」の中で確認された。 「スパイでっち上げ事件」にかかわった検事の映像に崔検事の顔が出てきたのだ。

さらに曺教育監が1審で敗訴した後に行われた控訴審で、 検察はまた一人の「スパイでっち上げ事件」に関与した検事を曺教育監の事件に割り当てた。 イ・ヒョンチョル元ソウル中央地方検察庁公安1部長が主人公だ。 ヒヨン共対委は、 これも「反・歴・史」の映像で確認した。

ユ・ウソン スパイでっち上げ事件は、1審でユ・ウソン元ソウル市公務員がスパイだと言ったユ・ウソン氏の妹ユ・ガリョの自白が強圧による虚偽事実であることが明らかになり、無罪になった。 2審で検察と国家情報院の協調の中でユ氏が北朝鮮に密入国したという決定的な証拠の出入頃記録を偽造し、 ユ氏をスパイにでっち上げた事件だ。

スパイでっち上げ事件を確認したが、 検察は当時ソウル中央地検公安1部長だったイ検事と崔担当検事には何の措置も取らなかった。

ヒヨン共対委は、 曺教育監の事案にスパイでっち上げ事件にかかわっても免罪符を受けた2人の検事を割り当てた検察の政治的な背景を指摘し、 金鎮台(キム・ジンテ)検察総長の公開謝罪を要求した。

ヒヨン共対委は8月20日の報道資料で 「スパイでっち上げ事件に関与した検事に割り当てること自体が、 無理な起訴と公訴維持をしてでも功績を立て、名誉を回復する機会にしろという暗黙のガイドラインを検察首脳部が提示したことの十分な疑いの根拠になる」とし 「果たして曺教育監の公訴維持にとって不利な高承徳(コ・スンドク)の永住権保有を確認するために 誠実に調査したのかについて強い疑いを持つ」と指摘した。

続いてヒヨン共対委は 「ユ・ウソン スパイでっち上げ事件が結局は『ソウル市公務員スパイ事件』という大きな絵を描くためだったのではないかという合理的な疑いが出てくる中で、 またソウル市教育監事件に問題の検事を割り当てたのは、 それ自体に不正な政治的な意図があるのではないかという疑問を増幅させる」と批判した。(記事提携=教育希望)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-08-27 07:36:32 / Last modified on 2015-08-27 07:36:34 Copyright: Default

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