全北教育庁、歴史教科書国定化阻止へ具体的な行動に

「国定化阻止ための官民協議体構成と補助資料の開発作業を急ぐ」

「朴槿恵政権の歴史教科書国定化、民主主義に対する重大な挑戦」

全北教育庁が10月21日に公式声明を発表し、 歴史教科書国定化を阻止するための具体的な行動を始めると明らかにした。 そして朴槿恵政権に対し、歴史教科書国定化の放棄を要求した。

全北教育庁は歴史教科書国定化反対の意を 「悪い教科書で偽りの歴史を教えることはできない」という題名の声明を通じ公式化した。 歴史教科書国定化反対を声明で発表したのは全北教育庁が初めてだ。

全北教育庁は「歴史教育は、歴史的な事実を解釈し、批判しながら社会を見る見識を持つように教えること」とし 「その方式は一つの歴史認識と歴史観だけを一方的に注入する画一化ではいけない」と話した。

そして「政府と与党がどんな名分と論理で言いくるめようとしても、 歴史教科書国定化は歴史教育の退行を招くだけでなく、その正当性を認めることはできない」と強調した。 また、「国家権力と政治権力が歴史教育を独占して教育を統制するということは、 民主主義に対する重大な挑戦」と強調し 「一部の独裁国家と後進国を除く大部分の国が国定教科書を採択しない理由がここにある」と話した。

全北教育庁は2013年に問題になった教学社韓国史教科書の議論から政府と与党の歴史教科書国定化推進の動きに反対の立場を明らかにしたというように述べ、 国定教科書への転換が現実になれば合法的な権限内で対応策を取ると明らかにした。

まず全北教育庁は 「国定化阻止のための官民協議体を早い内に構成する」とした。 協議体は歴史教育専門家、教師、市民団体、保護者などを総て網羅して、 署名運動と広報を通じ全北道民に歴史教科書国定化の問題と不当性を知らせる活動をする予定だ。

そして中・高校の歴史教科書補助資料開発作業は来年1月から着手するという意向を明らかにした。 教育庁は「道内の歴史教師と歴史学者が大挙参加して2017年度の国定歴史教科書が単位学校に普及する時に配布する」と明らかにした。

また、11月から運営される教員研修の過程に歴史教科目を編成し、 歴史教師研修、多様な公開講座を通じ、歴史教育を充実する意も明らかにした。

全北教育庁は「親日と独裁の暗く辛い歴史をきちんと教えない教科書は教科書ではなく、 精神的独裁の宣伝物でしかない」とし、政府が歴史教科書国定化を放棄しろと話した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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