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韓国:ソウル学生人権委、まないたに上がった進明女子高
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ソウル学生人権委、まないたに上がった進明女子高

割れた学校の壁、SNSに写真書き込んだ学生を懲戒…「学生人権条例侵害の容疑ある」

イ・チャンヨル記者 2014.08.27 17:45

▲進明女子高3年のGさんが5月にSNSにあげた文のスクリーンショット[出処:教育希望イ・チャンヨル記者]

ソウル市陽川区にある進明女子高が、 ソウル学生人権委員会(学生人権委)の初めての調査対象になった。

学生人権委は昨日(8月26日)午後、 ソウル市教育庁で委員に委嘱状を与え、初の公式活動を始めた。 学生人権委は教師と学生、弁護士、人権活動家など16人の委員で構成された。 委員の任期は2年だ。

カン・ドック(ソウル パンウォン中教師)学生人権委員は8月27日 「進明女子高はこの学校の学生のGさんが割れた学校の壁の写真をSNSに書き込み、 学校の名誉を傷つけたという理由で警察に告訴したのに続き、 懲戒する方針だと理解している」とし 「進明女子高校側のこのような動きは、学生人権条例に違反した疑いがある」と明らかにした。

カン委員は進明女子高の学生懲戒がソウル市学生人権条例17条(意思表現の自由)と 26条(権利を守る権利)を侵害した可能性が高いと見ている。

学生人権条例17条には 「学生は多様な手段を通じ、 自由に自分の考えを表現し、 その意見を尊重される権利を持つ」と規定されている。

同条例26条には 「学生は人権を擁護し、 自分や他の人の人権を守る活動に参加する権利を持ち、 その行使による不利益を受けない」とされている。

カン委員は「Gさんは学校の危険状況をSNSを通じて外部に知らせ、 それを理由に懲戒を受ける状況に置かれた」とし 「学校が報復次元で感情的に対応しているのではないのか確かめる」と話した。

学生人権委会議の運営規定によれば、 全体委員のうち2人の同意する場合、調査案件として採択される。

これに関連して、進明女子高校のイ・スンム校長は 「学生から経緯を明らかにする理由書を受け、 来週中に保護者と面談する予定だ。 だが懲戒を前提としたものではない」とし、 当初の強硬な立場から一歩退いた。

イ校長はまた「警察に告訴状を出して 『学生なら処罰を望まない』という意思を明らかにした」とし 「学生が反省する姿を見せれば教育的に善処する」と釈明した。

Gさんは5月に割れた学校の壁を撮影してSNSに書き込んだ。 その後、進明女子高はサイバー捜査隊に捜査を依頼し、 6月5日には学校の名誉を傷つけたとして陽川警察署に告訴した。(記事提携=教育希望)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-08-30 19:16:05 / Last modified on 2014-08-30 19:16:05 Copyright: Default

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