安行部に面談を要求した公務員労組、48人が大挙連行

光化門の道路で連座座り込み...「解職者復職、労組合法化」

全国公務員労組が安全行政府のユ・ジョンボク長官との面談を要求して5月21日 午後12時10分頃、安行部がある政府ソウル庁舎の正門から進入を試みたことで、 警察はキム・ジュンナム労組委員長をはじめ解雇者48人を集団連行した。この 過程で、公務員解職者バン某氏が失神して病院に運ばれた。

「解雇者復職」、「労組合法化」を要求して野宿座り込みをしていた労組は、 この日、安行部が対話を拒否し続けていることに対して面談を要求し、庁舎の 正門に向かった。だが警察が妨害したため、労組は光化門の道路二車線を占拠 して、1時間ほど連座座り込みを行った。

労組が連座座り込みをしたことに対して警察兵力が大量に配置され、ユ・ジョンボク 安行部長官と面談を要求する労組の横断幕を奪い、双方で小競合いになった。

労組のキム・ジュンナム委員長は「労組が5月初めに公式に面談要求の文書を送っ たが、安行部は労組ではなく労組幹部個人に面談拒否の文書を送った」とし 「こうして労組を無視して対立を引き起こす安行部は、今すぐここに出てきて 謝罪しろ」と批判した。

彼は「われわれは対話しようと言っている」と強調し続け「安行部は自主的な 労組活動を認め、朴槿恵(パク・クネ)大統領の国民大統合の国政哲学に合った 政策を展開すべきだ。解雇者が道路でさ迷っているのに、何の国民幸福時代、 国民大統合か」と声を高めた。

労組の横断幕を奪った警察は、スクラムを組んで車道に横になり連座座り込み をする労組の組合員と解雇者を一人二人と連行し始めた。連行者たちは現在、 松坡警察署などソウル各地の警察署に移送されている。

なお5月21日午前8時50分頃、京畿道安養市所属の解雇者イ某氏が野宿座り込み 中に突然連行された。警察は、労組が面談要請を拒していることに対し政府の ソウル庁舎裏門の塀で抗議していたイ某氏を「建造物侵入未遂」で現行犯逮捕 したと発表した。

民主労総は午後3時に光化門李舜臣銅像の前で記者会見を行い、公務員解職者の 集団連行を批判する予定だ。

政界は事態を解決しようと言っているが安行部は無返答
対話も拒否して怒った公務員労組…「労組の自尊心」

労組は5月1日から政府ソウル庁舎裏門で「解雇者復職」、「公務員労組合法化」 を要求して野宿座り込みに突入した。当時、警察が座込場設置を防ぎ、解雇者 はテント一つなく座り込みに突入した。

安行部が労組と対話を拒否してていることについて、労組は面談を要求して 昨日(20日)から政府ソウル庁舎の前で3日間の集中野宿座り込みを始めた。

京畿道河南市の所属で10年間解職者の身分のイ・グンミン氏は「朝つゆに濡れ、 下水口のにおいをかぎながら、テント一つなく野宿座り込みしている」とし、 「私は2003年9月『公務員が権力の下手人として生きてきた歳月を清算し、国民 の立場で考えよう』という内容の宣伝戦をしたことを理由に解雇された」と訴 えた。

続いて彼は「政府は解雇者が活動していることを理由に公務員労組の設立申告 を突き返してきた」とし「労組の自尊心の問題だ」と話した。

仁川桂陽出身のヒョン・チャンヒョ氏も2004年12月に解雇され、9年間、解職者 として生きている。彼は「解雇されて経済的な面も難しいが、家族をはじめ、 周辺の人間関係がすべてこわれ、とても疲れた」とし「労組活動したからと言っ て警察が連行し、その後、欠勤したと言って解雇する警察と安行部はグルだ」 と批判した。

公務員解職者などは2004年の公務員労組法制定の過程で一日欠勤を理由に113人 が公職から排除され、大量に解雇者が発生した。また4大河川事業など、李明博 政権の政策に反対の立場を表現したことで、現職労組幹部20数人が追加で解雇された。

解職者の復職に同意する与野国会議員が事態解決を要求したが、安行部が立場 を曲げないため事態が混乱している。与野の国会議員29人が共同で発議して、 与野党の議員154人が賛成署名をした公務員解職者復職特別法は、数年間、国会 に係留し続けている。

なお国会環境労働委員会の韓明淑(ハン・ミョンスク)民主党議員は5月21日午前、 ソウル市汝矣島国会正論館で「公務員の労働組合設立および運営などに関する 法律一部改正法律案」を発議する記者会見を行い、公務員労組の合法化を要求 した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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