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韓国:公務員労組が指導部集団ハンストに突入
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「盧武鉉は陣頭で公務員労組を暴力弾圧」

公務員労組、四大要求をかかげて指導部集団ハンストに突入

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年05月29日18時32分

「公務員労組特別法というおかしな法」

全国公務員労働組合(公務員労組)が6月の総力闘争の旗を上げた。5月29日、 公務員労組は世宗路政府総合庁舎前で約60人の支部長、組合員を集めて 記者会見を開き、 △公務員労働者労働基本権保障 △解雇者元職復職 △年金改悪中断 △強制退出中断 を要求した。

イ・ジョンウォン記者

記者会見の後、公務員労組のクォン・スンボク委員長と江原、仁川、大経、忠南 地域の本部長が無期限ハンストに突入した。公務員労組は指導部のハンストを 皮切りに6月総力集中闘争を行う計画だ。6月2日にはソウル駅で全国幹部 決意大会を開く予定で、指導部は現場を巡回しながら組合員と闘争を 行う予定だ。

ハンストをはじめた公務員労組のイ・グァンウ江原地域本部本部長は「5年前、 金大中政府は公務員労組特別法というおかしな法を作り、これを守れと言った」 とし「とんでもない毒素条項をなくそうとする公務員労組の闘争を、良心ある 民主勢力は支持する歴史的責務がある」と話し、「粘り強く闘争し、必ず勝利 しよう」と決意を明らかにした。

イ・ジョンウォン記者

この日の記者会見では多くの連帯発言が続いた。民主労総のチュ・ボンヒ副委 員長は、「鉄はたたけばたたくほど強くなる」とし「民主労総は公務員労組を 弾圧する政府を座視しない」と声を高めた。続いて民主労働党のシム・ジェオ ク最高委員は「今日始まる指導部のハンスト闘争は、公務員労働者の自尊心を かけた戦いの開始を知らせる」とし「労働者を踏みにじり国際的基準も無視す る盧武鉉政府は、あれほど羨んだ先進国には絶対なれない」と話した。

「生存権死守闘争を宣言する」

公務員労組は記者会見文で「当選前、公務員も労働三権を保障すべきだと主張 した盧武鉉大統領は、公務員労働者の使用者である行政自治部は、あらゆる超 法規的な弾圧指示公文書と公務員労組事務室閉鎖、組合員脱退強要など、民主 国家ではありえない暴力的弾圧を陣頭指揮してきた」と盧武鉉政権を糾弾して、 「公務員労組は憲法で保障された労働者の権利を取り戻し、強制退出で揺れる 職業公務員制を死守して、公務員年金改悪を阻止する生存権死守闘争を宣言す る」とし、「たゆみないわれわれの闘争は、労働運動の歴史にあまりにも堂々 と記録されるだろう」と声を高めた。

一方、公務員労組は6月の総力闘争の成果で7月に組合員総投票を行い、 今後の法内進入をはじめとする組織の進路を決める予定だ。

イ・ジョンウォン記者

[インタビュー]クォン・スンボク公務員労組委員長

6月総力闘争の意味はどこにあるのか

私は現実的にわれわれが主張してきた労働三権は無理な要求だ、ILO国際基準 にも無理があるという世論を受け入れ、3月23日に公務員労組5周年記念式での 記念演説で、これまで公務員労組が主張してきた原則をとても前向きで改善し た案として提示した。しかし政府は三か月たってもこれまで公務員労組を対話 の対象としてこなかった立場から少しも変わっていない。それで闘争に突入す ることにした。

イ・ジョンウォン記者

代議員大会で、組織の進路決定を6月闘争後にすると決めた。また、7月には組合員総投票で、6月闘争の成果を検証すると決定た。6月闘争は格別な意味を持つと思うが

一部では、情勢は変わっていないが政府の弾圧で組織が難しくなるという理由 だけで、5年間たった一日も欠かさず走り続けてきた闘争の歴史を後にして、何 の条件もなく悪素条項で満ちた特別法を受け入れることはできない。 もしそうすれば、公務員労働者に対する拭うことができない誤りとして残るだろう。

そこで公務員労組は6月に民主労総と共に闘争し、その後組合員と代議員に 今の時点で進路変更ができるかと率直に問うことを決定した。 だから6月闘争はとても重要だ。

ハンスト闘争に突入するというが、指導部のハンストの意味は

政府のあくどい弾圧でとても組織が萎縮している。そんな時は大衆的闘争より 指導部が先に立って闘争し、萎縮している組合員の闘争の意志を高め、結集さ せる必要がある。それにより、さらに組織は強化されるだろう。

地域の支部長や活動家、組合員も共に闘争するという気勢が高まっている。 指導部の先導闘争と6月の現場巡回闘争で、対政府闘争にむけた 組織内部の力はさらに強化されると信じている。 強い意志でハンスト闘争を続ける。

耳をふさぐ政府に対して言いたいことは

これまで政府は、不法団体だから対話できないという立場を繰り返してきた。 政府は今の状況で無条件に対話を拒否するのでなく、額を突き合わせて話しを するべきだ。そのことを通じ、90万公務員労働者の声を聞こうと努力する悠然 とした姿勢を要求する。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-05-29 23:43:35 / Last modified on 2007-05-29 23:43:37 Copyright: Default

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