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「サッチャー、あらゆる問題の根源」英国のマスコミが酷評ガーディアン、「貪欲に対する崇拝」...インディペンデント、「サッチャリズム、国家的災害」
チョン・ウニ記者 2013.04.09 11:52
4月8日に死亡した英国のマーガレット・サッチャー元総理に対し、英国有力紙の酷評が続いている。「鉄の女性」と追慕して、オバマ、メルケルなど各国の首班の哀悼を報道する国内報道とは対照的だ。 ガーディアンは4月8日付の社説でサッチャー元総理に対し「彼女の遺産は公論 の分裂、私的利己心で人間の精神に鎖をかける貪欲に対する崇拝」と酷評した。 ガーディアンは社説で、フォークランド武力占有、労働組合の権限廃止、公共 部門の私有化、地方自治の廃止から警察力の強化などは、サッチャー総理が いなければなかったと指摘した。社説はまた「彼女の墓碑の前で踊るべきでは ないが、国葬はするべきではない」と明らかにした。 ▲ガーディアンは8日の社説でサッチャーに「彼女の遺産は公論の分裂、私的利己心で人間の精神に鎖をかける貪欲に対する崇拝だ」と酷評した。[出処:http://www.guardian.co.uk/画面キャプチャー] スカイニュースは4月8日、労働党政治家のケン・リビングストン元ロンドン市長に インタビューし「英国が今日直面しているすべての問題に(サッチャーの)責任 がある」という評価を伝えた。 リビングストンは「サッチャーは今日の住宅問題と銀行危機を作った。そして 彼女は補助金危機を作った。人々を失業者に登録させず、特に効果がない補助 政策に押込み始めたのもサッチャー政権であった」と叱責した。 リビングストンはまた「彼女は自国の製造業を捨て、200〜300万人の失業者、 補助法案、そして今日までわれわれが戦っている原因を作った。事実上、われ われが今日直面しているすべての実質的な問題は、サッチャーが根本的に誤っ ていたという事実に起因する」と指摘した。 8日、インディペンデントのコラムリスト、オーウェン・ジョーンズは「サッチャ リズムは今も私たちを蝕んでいる国家的災難」と指摘した。ジョーンズは 「英国は、サッチャーの政策が始まる前、西ヨーロッパで最も平等な国の一つ だったが、今や最も不公平な国に属する」とし、サッチャーの新自由主義政策が 英国に与えた影響を批判した。 [出処:http://www.independent.co.uk/画面キャプチャー] ジョーンズはまた、「サッチャリズムは生きているだけでなく旺盛だ。現政権 は、国民医療保険の私有化、福祉国家の解体など、サッチャーさえしなかった ことを始めている」とし、サッチャーの後継者である英国保守党のデービッド・ キャメロン総理の私有化政策を批判した。 サッチャーの下で悪化した労働と社会問題を映画で照らしだした英国のケン・ ローチ監督も、「マーガレット・サッチャーは、現代で最も分裂的で破壊的な 総理だった」と明らかにした。 4月8日、87歳で死亡したマーガレット・サッチャーは、1979年から1990年まで 3回にわたり英国総理を歴任した。サッチャーは1979年の総理就任後、労働者に 対する全面的かつ直接的な攻撃を敢行した。サッチャー総理は民営化と金融化、 市場秩序回復、反労組主義と福祉反対を旗じるしとするサッチャリズムを次第に 露骨化し、労働者たちはこれに対して全面的な闘争を展開した。 特に炭鉱労組は、1984年の1年間、全国的なストライキを率いて激しく抵抗した。 しかしサッチャー総理は労組と全面戦争を辞さず、結局労組を完全に無力化さ せる。サッチャー政府の下で165の鉱山が閉鎖され、23万人が雇用を失った。 この事件は映画「ビリー・エリオット」のモデルになった。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2013-04-10 07:28:02 / Last modified on 2013-04-10 07:28:02 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |