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完全護憲の会ニュース:民主主義の本質 | ||||||
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「完全護憲の会」より 当会ニュース132号をお送り申し上げます。 2011年3・11東日本大震災から14年が過ぎました。 避難を続けておられる方が現在27600人おられます。帰宅を諦めた方々ともども、筆舌 に尽くしがたいご苦労を重ねてこられました。 東日本大震災では余震の強さと回数も、桁違いの記録を残しました(2011年だけでM5.0 以上の観測値が666回)。あのスマトラ沖地震(2004年)をはるかに超えています。 *「…東北地方太平洋沖地震」について〜10 年間の地震活動〜 気象庁 2021年月3日 https://www.jma.go.jp/jma/press/2103/08a/2102offtohokueq.pdf 天災は人知が及びませんが、戦争は完全な人災です。 しかも被害は異次元です。無数の命が奪われ、暮らしのすべてが破壊された挙げ句、莫 大な戦費の請求書は国民が支払わされたのが80年前の敗戦でした。 戦争は火事と同じく、目先の炎だけ消してもすぐ再燃します。持続する平和を得るには 、火種をすべて潰さなければなりません。 歴史の深くに置かれた不自然な火種が見つかることもあります。後年、機密文書の開示 や当時の証言が掘り起こされて、故意に起こされた戦争と再評価されると、ようやく「陰 謀論」のレッテルがはがれます。 しかし、戦争で犠牲になった人々は浮かばれません。 旧・文部省著の教科書『民主主義』(中3と高1向け)には、現代にそのまま通用する 慧眼が随所に見られ、当時の事実関係が、今現在の状況と似通っているよと警鐘を鳴らす 遺言にも思えます。 以下に1948年刊の上巻から抜粋します。改めて、80年前の人々の切なる願いを胸に刻み ましょう。 *『民主主義』 http://wisteriafield.jp/democracy/index.html#democh/ ◇ ◇ ◇ <第一章 民主主義の本質> 2 下から上への権威 日本も無謀きわまる戰爭を始め、その戰爭は最も悲惨な敗北に終り、國民のすべてが独裁 政治によってもたらされた塗炭の苦しみを骨身にしみて味わった。これからの日本では、 そういうことは二度と再び起こらないと思うかもしれない。しかし、そう言って安心して いることはできない。独裁主義は、民主化されたはずの日本にも、いつ、どこから忍びこ んで來るかわからないのである。独裁政治を利用しようとする者は、今度はまたやり方を 変えて、もっとじょうずになるだろう。今度は、だれもが反対できない民主主義という一 番美しい名まえを借りて、そうするのがみんなのためだと言って、人々をあやつろうとす るだろう。弁舌でおだてたり、金力で誘惑したり、世の中をわざと混乱におとしいれ、そ の混乱に乗じてじょうずに宣傳したり、手を変え、品を変えて、自分たちの野望をなんと か物にしようとする者が出て來ないとはかぎらない。そういう野望を打ち破るにはどうし たらいいであろうか。 それを打ち破る方法は、ただ一つある。それは國民のみんなが政治的に賢明になることで ある。人に言われて、その通りに動くのではなく、自分の判断で、正しいものと正しくな いものとをかみ分けることができるようになることである。民主主義は、「國民のための 政治」であるが、何が、「國民のための政治」であるかを自分で判断できないようでは民 主國家の國民とはいわれない。國民のひとりひとりが自分で考え、自分たちの意志で物事 を決めて行く。……あくまでも他人任せではなく、自分たちの信念が政治の上に反映する ように努める。そうすれば、ボスも独裁者もはいりこむすきはない。 <第六章 目ざめた有権者(1と2)> 1 民主主義と世論 新聞やラジオや講演会などは、用い方のいかんによっては、世論を正しく傳える代わりに 、ありもしない世論をあるように作り上げたり、ある一つの立場だけに有利なように世論 を曲げて行ったりする非常に有力な手段ともなりうる。もしも、自分たちだけの利益を図 り、社会の利益を省みない少数の人々が、巨額の金を投じて新聞や雑誌を買収し、一方的 な意見や、ありもしない事実を書き立てさせるならば、國民大衆が実際には反対である事 柄を、あたかもそれを欲しているように見せかけることができる。そうして、國民の代表 者がそれにだまされるだけでなく、國民自身すらもが、いつのまにかそれをそうだと思い こんでしまうこともまれではない。……だから、宣傳の正体をよくつかみ、それがほんも のであるか、にせものであるかを明らかに識別することは、民主國家の國民にとっての非 常にたいせつな心がけであるといわねばならない。 2 宣傳とはどんなものか あの太平洋戰爭でも、政府や軍部が権力と金をつかって宣傳したために、初めは戰爭をし たくないと思っていた人々も、だんだんと戰爭をしなければならないという氣持になり、 戰爭に協力するのが國民の務めだと信ずるにいたった。実際には負け続けてばかりいたの に、まことしやかな大本営発表などというものにあざむかれて、勝ちいくさだと思いこん でしまった。戰爭がすんで、これほどまでにだまされていたのかとわかっても、あとの祭 りであった。宣傳の力の恐ろしさは、日本國民が骨身にしみるほどに知ったはずである。 ◇ ◇ ◇ 最後に、国際政治史の生き証人のようなジェフリー・サックス教授が、貴重な体験を惜 しみなく披露する講演をご紹介します。 ※youtubeの場合、字幕の表示は動画の下枠中央のすぐ右、白いアイコンをクリックし ます。他言語への変更はその右隣の歯車アイコンをクリックし、順に「字幕>自動翻訳> 言語リストから選んでクリック」。音声の文字化はミスがなかなか減りませんが、それで も「言語の壁」はどんどん低くなってきました。どうぞご活用を。 *【ロシア・ウクライナの本当の関係】ジェフリーサックス教授 EU議会にて真実を語 る 地球情勢ちゃんねる 2025/03/10 https://www.youtube.com/watch?v=RcLiqDzeuA0 ※上記はダイジェスト版。全編は独立メディアのIWJで日本語訳「その1」と専門家の 解説を公開中。動画のリンクから、ぜひ全編もご視聴を: ⇒【IWJ号外】<ジェフリー・サックス教授講演「平和の地政学」(その1)>…「 欧州は完全に発言力を失った」! 冷戦後…の謎が解ける!東京大学松里公孝教授が推薦! 2025.3.19 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526942 2025年3月19日 *NOW Neocons Are READY: Make Taiwan The Ukraine Of Asia | Jeffrey Sachs & Joanna Lei 2025/01/04 (日本語ナレーション付) <サックス教授:ネオコンの狙いは台湾をアジアのウクライナに> 中立性研究 https://www.youtube.com/watch?v=ZTvG0U8rHLE ※「台湾」を「日本」に置き換えて学ぶ教科書。 以上、私見を交えてご紹介させていただきました。さらなるネット検索などのお役に立 てば幸いに存じます。 ――担当W・O ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ※ 当会では毎月1回、ニュースのファイルを皆さまにお届けしております。(無料) ご不要の方、あるいは新規にご希望の方は、本メールアドレス宛にご一報をお願いいた します。 ニュースのバックナンバーはホームページでご覧下さい。 https://kanzengoken.com/?page_id=6351 ※ 下記は当会刊行の冊子シリーズです。昨年12月に加わった新刊「冊子シリーズ15」 には、2022年12月〜24年の各月ニュース一覧も付いています。ご希望の方はシリーズ番号 や部数、送付先を本アドレス宛にお知らせ下さい。(送料目安:〜3冊/スマートレター 210円;〜8冊/レターパックライト430円) https://kanzengoken.com/?page_id=6302 ★ 完全護憲の会刊行 冊子シリーズのご案内(2015年4月〜)★ (1)シリーズ1『日本国憲法が求める国の形』(実費300円) (付・日本国憲法全文/「完全護憲の会」設立趣意書及び会則) ☆当会の原典。現憲法と現国政とのへだたりを列挙。 (2)シリーズ2『安倍政権下の違憲に対する緊急警告』(実費50円) 緊急警告001号〜013号(2015年〜2016年) ☆第三次安倍内閣における違憲を告発。 (3)シリーズ3『戦前の悪夢・戦争への急カーブ ―安倍政権3年のあゆみ』 岡部太郎 著(実費300円) ※在庫なし 前・当会共同代表・岡部氏の月例「政治現況報告」集(2014年1月〜2016年11月) ☆岡部太郎氏は元・中日新聞東京本社編集局政治部長(東京新聞)、2018年4月逝去、 86歳。 (4)シリーズ4『明治帝國憲法下のくらし ―自民党改憲草案のめざすもの― 羽毛より も軽かった人のいのち』(実費300円) (付:大日本帝国憲法/教育勅語/軍人勅諭/戦陣訓/自民党改憲草案) ☆当時の人命はいかに使い捨てられたか。詩「地獄の話」(濱口國雄作)収録。 (5)シリーズ5『平和に向けて活用したい道徳 ―教育勅語の重圧と死線をさまよった 臣民たち 歴史から見る道徳の教科化』 山岡聴子 起草(実費400円) (付:教育勅語(明治23年)/小学校祝日大祭日儀式規定(明治24年)/教育基本法(旧 法)/同(新法)) ☆教育勅語から教育基本法(旧・新)への変遷。 (6)シリーズ6『朝鮮半島情勢と私たち ―北東アジアの平和と繁栄のために』 大畑龍 次 起草(実費400円) (付:南北共同声明/南北共同宣言/日朝平譲宣言/南北首脳宣言/日朝ストックホ ルム合意/南北板門店宣言/トランプ大統領と金正恩国務委員長のシンガポール米朝首脳 会談共同声明) ☆米朝首脳会談後の行方、朝鮮半島の非核化、南北統一実現の前途を見る。 (7)シリーズ7『安倍政権下の違憲に対する緊急警告2』(実費100円) 緊急警告014号〜033号(2016年〜2018年) ☆第三次及び第四次安倍内閣における違憲を告発。 (8)シリーズ8『スマトラ島で敗戦 マレー半島でJSP ―学徒徴兵・私の戦争体験記』 福田玲三 著(実費400円) (付:『馬南歌集 残響』) ☆JSP(降伏日本軍人)の現地における文集や歌集を収録。 (9)シリーズ9『未来への小さな礎(いしずえ) ―戦争の惨禍を見つめて』 山岡聴子 著(実費400円) ☆日本が行った侵略戦争の跡をたどる。 (10)シリーズ10『三鷹事件・巨大な謀略の闇 ―冤罪晴らす再審開始を』 福田玲三 著(実費400円) (付:下山事件・松川事件) ☆いまなお再審請求中の三鷹事件を中心に、下山事件、松川事件の真実を語る。 (11)シリーズ11『日本国憲法の司法 ―「法治国家」から「法の支配」へ』 後藤富士 子 著(実費400円) (付:「完全護憲の会」設立趣意書および会則) ☆戦前の司法は「ドイツ型」であり、戦後は「アメリカ型」に転換したが、古い尻尾 が残した課題を検証する。 (12)シリーズ12『安倍・菅政権下の違憲に対する緊急警告3』(実費300円) 緊急警告034号〜056号(2019年〜2021年) (付:解説と年表) ☆安倍・管政権式 悪政の最盛期。国会軽視、憲法無視、とりわけ2015年9月の戦争法 案・強行採決。さらに無数の虚偽答弁、違法疑惑事件は社会にモラルハザード(倫理の危 機)をもたらし……それを引き継いだ最後の3年間。 (13)シリーズ13『危機に立つ日本国憲法 ―憲法審査会改憲発議の動きと私たちの課 題』(実費400円) (付:憲法審査会に関連する年表) ☆安倍・菅内閣を引き継いだ岸田内閣は、2022年2月以降ほぼ毎週、憲法審査会を開催 するようになり、憲法9条の明文改憲をめざした「戦争する国」づくりの総仕上げに傾注 している。しかし、日本は本当に戦争できる国なのか。現実や諸論を踏まえ、私たちが進 むべき道を模索した。 (14)シリーズ14『安倍政権の総括』(実費500円) (付:安倍政権に関連する年表) ☆安倍首相は長期在任期間に多くの矢を国民に放った。言論の府の空洞化、メディア の無力化、新しい戦前の法制化、実質賃金低下や消費増税2回で市民を弱体化。専門家に よる分析を中心に経済、歴史、報道、外交、内政、倫理の6章立て、安倍氏に特徴的な幼 児性はコラムで特集。 (15)シリーズ15『岸田・石破政権下の緊急警告第4集』(実費300円) 緊急警告057号〜070号(2021年〜2024年) (付:「提言」、および「政治の現況」各月ニュース一覧2022年12月-24年11月) ☆岸田政権は防衛費をGDP2%に引き上げ、安倍元首相の国葬を強行、事故原発のトリ チウム汚染水を海洋投棄…。特技は「国民の声を聞く力」、実態は「上級国民の声」のみ 聞く。石破政権は日米地位協定の改定「必ず実現したい」と。いつになるかは不明。 引き続きご支援ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 完全護憲の会 事務局・福田玲三 kanzengoken@gmail.com 公式ホームページ https://kanzengoken.com/ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ Created by staff01. 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