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キムーンフィルム メールマガジン
2025年 3月 18日 

みえない手錠をはずすまで
 
1964年3月11日、狭山事件の石川一雄さんは死刑を言い渡された。
そして、2025年3月11日、一雄さんは亡くなった。享年86歳。
 
「不運だったが不幸ではない」。一雄さんもいつもそう言っていた。
獄中で文字を獲得したこと
早智子さんというかけがえのない人と出会ったこと
最後まで諦めないで闘い続けたこと……
ケニアに行く夢、夜間中学に行く夢、
ご両親のお墓参りに行くことは叶わなかったけれど、
一雄さんの生き方は、ほんとに素敵だった。
たくさんの人に勇気を与えた。
その人生を思いっきり肯定したい。
しかし、あまりにも、あまりにも無念すぎる。悔しすぎる。
 
『SAYAMA   みえない手錠をはずすまで』のファーストカットは
一雄さんが朝焼けのなかを走る姿が映し出される。
 
拘置所で死刑囚として6年を共にした袴田巖さんが、
昨年、58年という途方もない時間を経て無罪を勝ち取ったその日、
杖をついて支えられながら歩く一雄さんの姿があった。
「獄友」の無罪を心からよろこびながら、
複雑な表情を浮かべていたことが忘れられない。
 
“撮影”という形で関わってきた私たちには
これからもやるべきことがたくさんあると思う。
 
ともにアクションを起こし続けたい。
みえない手錠をはずすまで。
 

2025年3月18日 金聖雄


再審法改正の実現に向けて 
3月25日のご案内
冤罪の裁判が長期化する理由に今の再審法があります。
今、証拠開示や検察による抗告ができないことを盛り込み
再審法を改正する動きが加速しています。
石川一雄さんの再審が決まった時のためにも再審法改正を実現しなければと
金監督も微力ながら関わってきました。
来週3月25日に、国会での議員立法を目指して集会が開かれます。
少々とっつきにくいタイトルなのですが、集会名は
一般の方も参加できる集会ですので、ぜひお運びください。
申し込みは方法は上のサイト↑↑↑ or チラシ↓↓↓QRコードから。
締め切りは3月19日(水)なので、お急ぎください。
オンライン参加は事前申し込み不要です。


名古屋シネマスコーレにて
金監督作品連日上映&映画製作講座が決まりました
名古屋のミニシアター「シネマスコーレ」で開催される『私のドキュメンタリー映画の作り方』に、金監督の講座&作品上映が決定しました。映画づくりを学べる「スコーレ映画塾」と「シネマスコーレ」の共催企画です。
日本を代表する3人のドキュメンタリー監督の1人に選んでいただきありがとうございます。全作品連日上映という試みもとてもうれしいです。
5月14日(水)は、『SAYAMA みえない手錠をはずすまで』を上映。

Kimoon Film作品を上映会を開いて、観る!?

上映開催にかかる予算のことなど詳細は
公式サイトの【上映会について】にあります。ご連絡お待ちしています。
 

     次回の配信は、2025年4月13日(満月)予定
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発行:Kimoon Film
https://kimoon.net
 
東京都小金井市東町4-8-13 小出ハイツ201号
TEL:042-316-5567
FAX:042-316-5882
  mail:info*kimoon.net (*を@に変えてください)


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