本文の先頭へ
「週刊金曜日」ニュース:3.11に問う 遠く険しい復興
Home 検索
<<『 週 刊 金 曜 日 』 メール ニュース >>             2025.3.7
_________________________________________________________『週刊金曜日』

〈デジタル金曜日〉始めました!電子版のサブスクサービス
https://www.kinyobi.co.jp/digitalkinyobi/

====================================================================
<https://www.kinyobi.co.jp/>

 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】次号予告
 【4】売れ行き良好書のご案内

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【1】注目の記事

■東日本大震災14年
3.11に問う 遠く険しい復興

津波がまちをのみ込み、東京電力福島第一原発の事故で大勢が避難を余儀なくされた東日
本大震災から間もなく14年。被災地の過疎化は加速し、避難先からの退去を求められて苦
しむ人たちがいる。被災地と避難者の今を見つめ、なおも山積する課題を考える

●住民流出、目立つ空き地……
予想を超える過疎化なぜなのか
東野真和

東日本大震災から14年で「復興」はどれほど進んだのか。被災地の岩手県で取材を続ける
朝日新聞の東野真和記者が、津波被害が甚大だった大槌町を中心に報告する。

●司法に託された人権救済
住まいを奪われ続ける福島原発事故避難者
浜田奈美

重度の精神障害者が、避難先から「出ていけ」と迫られる。行政職員が親元に押しかけて
「何とかしろ」と迫る。そんな非人道的な対応が、福島原発の事故避難者たちに行なわれ
ている。その非情さは、深刻な「人権侵害」の域に達している。

●若者が見た福島
廃墟、遠い廃炉  自分も電気を使う葛藤

昨年12月に政府が発表した新エネルギー基本計画の素案において、原発を活用する方針が
明らかになった。東京電力福島第一原発事故の終息が見込めない中、日本は原発回帰の路
線を選んだ。この状況に、若者は何を考えるのか。
フリージャーナリストの河北詩春さんが1月12日から14日にかけ、首都圏の大学生4人と
ともに福島県双葉郡を訪れた。大熊町の帰還困難区域や富岡町、浪江町の伝承施設、そし
て廃炉作業の進む福島第一原発の構内を視察。学生は皆、東電の電力を使って生きてきた
。首都のエネルギーを供給してきた双葉郡の実情を見て、何を思ったのだろうか。現場で
感じたこと、考えたことについて、4人が筆を執った。

・この国は平和なのか/高梨晃世
・請戸小はなくならない/飯沼孝太
・千年続くもの/脇坂葉多
・果てしない廃炉を考える/森本夏未

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【2】編集長コラム

除染土の行き先

 東日本大震災の発災後、同じ年に生まれた甥っ子がこの4月で中学3年生になる。東京
にも放射能が降り注いでいるという情報に、妹は生まれたばかりの息子と実家の母の3人
で関西に脱出した。そのくらい切迫した状況だった。

 それなのに今や原発事故などなかったかのようなきらびやかな政治のふるまい。2月25
日の報道では、空間放射線量を下げるために福島県各地で表土をはぎ取り、現在大熊町と
双葉町にまたがる中間貯蔵施設で保管されている除染土について、伊澤史朗・双葉町長が
個人的な考えとしながらもまずは「町内で利用」する意向を示したという。

 背景には東京・新宿御苑などでの除染土の再生利用の実証事業計画に住民の反対があり
、法律で定める県外処理のめどが立たない状況がある。多くの福島の人たちは自分たちが
望んだわけではないのに首都圏に電力を送るために原発を押しつけられ、事故によって故
郷を壊され、挙げ句の果てに除染土の処理まで強いられている。あんまりではないか。(
吉田亮子)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【3】次号予告

★次号予告:2025年3月14日(第1512)号

【ウクライナ侵攻から3年】
●ある「音楽家」の死から見えてきたもの 戦場ジャーナリストが報告|五十嵐哲郎
●米国とロシアに翻弄されるウクライナ 停戦か「安全の保証」か 欧州は有志連合を結
成|先川信一郎

【戦後80年 東京大空襲を語り継ぐ】
●戦争惨禍を忘れないために記憶の継承を|宇都宮健児
●落語で戦争の悲惨さ伝える 寝床家道楽さん|井上理津子
●尾久初空襲最後の証言者 堀川喜四雄さん|井上理津子

【戦後80年 731部隊を引き継いだ自衛隊衛生学校】
●不存在とされた『衛生学校記事』で明らかになったこと|大内 要三

【きんようぶんか】
●生命の循環の中で生まれるアート 美術家・丸山純子の「生の手ざわり」|桑原和久

【私が愛する「町中華」】
●今明かされる(?)知られざる「『代一元』史」|津田修一

【好評連載】
●風速計|雨宮処凛
●政治|望月衣塑子
●歓喜へのフーガ 鄭義信さん(脚本家、演出家)|聞き手・崔善愛
●不謹慎な旅 平和祈念像と橘中佐像|写真・文 木村聡
●備蓄米放出の効果はあるのか? 米不足・米高騰への政府の無策|垣田達哉 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【4】売れ行き良好書のご案内 

★増補版 ひとめでわかるのんではいけない薬大事典

浜六郎 著  2750円(税込) 四六判並製・448頁

その薬は本当に必要ですか?

医師として薬害と闘い続ける著者が、さまざまな薬の危険度と効用を分析して解説する。
ベストセラー『新版のんではいけない薬』の後継本で2017年発行の『ひとめでわかるのん
ではいけない薬大事典』を増ページ、大幅改訂して新版化。
(2024年5月刊)

==============================================『週刊金曜日』

 ※ 定期購読のお申し込みは以下のページから。
   https://ssl.kinyobi.co.jp/consult/input.php?id=tk

 ※「金曜日サポーターズ」スタートしました!
   https://www.kinyobi.co.jp/supporters/

 ※ このメールは、お申し込みいただいた方にお送りしています。
 ※ このメールへの返信はできません。
 ※ お届けするE-Mailアドレスの変更や配信停止は以下のページから。
   
   http://www.mag2.com/m/0000140118.html

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃発 行  株式会社金曜日                     ┃
┃     〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町1-5-13        ┃
┃            日本橋スカイビル6階           ┃
┃    http://www.kinyobi.co.jp/                                 ┃
┃編集部  mailto:henshubu@kinyobi.co.jp              ┃
┃業務部  mailto:gyomubu@kinyobi.co.jp              ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

Created by staff01. Last modified on 2025-03-07 08:22:08 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について