みなさん
東京東部労組の須田です。
以下、昨日のシグマ裁判の報告です。
【シグマベンディングサービスとの闘い】
熱中症死亡労災裁判・第4回口頭弁論の報告
コカ・コーラ自販機の補充配送会社シグマベンディングサービスで熱中症労災により死亡
した労働者の遺族が会社を訴えた裁判の第4回口頭弁論が3月3日に東京地裁で開かれ、
遺族が加入する全国一般東京東部労組や友好労組の仲間が支援の傍聴に取り組みました。
遺族は雪が降る中、死亡した労働者の遺影とともに出廷しました。
法廷では会社側が証拠として提出した調査報告書の信ぴょう性への疑いが生じました。会
社側は労働者が熱中症で倒れた当日の業務環境を調査したと称して、現地の日照状況など
を記録したという写真付きの書面を裁判所に提出し、「日陰が多く過酷な業務環境ではな
かった」と主張していました。
ところが、同日に撮影されたはずのそれらの写真の中に店舗広告ののぼり旗が別のものが
写っているなど明らかに別の日に撮影されたものが含まれていました。遺族側の弁護団は
「虚偽の証拠である」と追及し、裁判長も会社側に今後の釈明を求めました。
一方、遺族側が独自に現地調査した証拠を裁判所に提出しました。それによると労働者が
働いていた時間帯の気温は常時40度以上と推測され、「トラック助手席の環境は劣悪であ
り、ただちにエアコンをつけるか業務を中断する必要があった」と結論づけ、いかに過酷
な状況で労働者が働いていたかを明らかにしました。
裁判後に支援傍聴に訪れた仲間の前で遺族は会社側の不誠実な対応に怒りを表明し、引き
続き闘っていく決意を述べました。また、玉木弁護士と梶山弁護士とともに新たに遺族側
弁護団に加わった古川拓弁護士が「裁判と並行して社会の注目を集めていく必要がある」
と呼びかけました。
次回(第5回)の口頭弁論は4月11日(金)午前11時から東京地裁7階の705号法廷で開
かれます。引き続きみなさんの支援の傍聴をよろしくお願いします!
■参照ブログ記事
https://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/cb3264fc3eee6c0a15688ca6d31a849b
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