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LNJ Logo イスラエル虐殺支援企業(NAS)前で一人スタンディング
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那須研一(杉並区学童支援員・柳号「夜市」)

日本エヤークラフトサプライ社前での一人スタンディングを始めて約3か月。そもそもは、去年3月に「〈パレスチナ〉の人々を想う学生若者有志の会」の呼びかけに応えて、同社他3社の虐殺支援企業を回って抗議する活動に参加したのがきっかけ。

この日本エヤー…略称NAS!は、防衛省が来年度予算で導入する、エルビット・システムズ社(イスラエルの軍需企業。パレスチナ虐殺に使われる兵器の約8割は、この企業が生産か)製の殺人ドローンの輸入代理店。購入の原資は税金ですから、二重三重に許せません。

毎朝出勤途中、四谷三丁目駅で下車して、8時半前後15分間程度、無言でプラカードを掲げます…「パレスチナ・ガザ地区の…人々を殺すな、文化を壊すな」「虐殺支援を許さない」「イスラエルの軍需企業との商取引を中止せよ」。

通行人からの反応はほぼ皆無。毎朝お母さんと一緒に社前を通る、登園途上の3歳ぐらいの女の子は、最初の頃私に笑顔を向けてもみぢのような手のひらを揺らしてくれましたが、母に制止された模様。出社してくる人は、その時間、5〜10名。歩きスマホの人、あえて目をそむける人、一暼してくれる人。でも、抗議の意思は伝わっているはず。

昨日職場にいつものプラカードを置いてきたので、今朝は間に合わせの「引き返す勇気を」というA3版のメッセージをカードケースに入れて、駅の方から社屋に入ってくる人たちに向けました。(「声を上げる勇気を」の方がよかったかも)

私が社前に立つと中から必ず、ごま塩の管理職が現れます。鋭利なハサミをチョキチョキ言わせながら、路上のゴミ拾いを始めることも。威嚇?

社員の皆さんの心のうちを推察すると、「イスラエルの企業との取引?聞いてない、部署も違うし」「むかつくなー、くされサヨク」「虐殺に加担…そうかもしれないけど、しょうがない」…いや、大半は見れども見えず、無感覚、

というところでしょうか。プラカード持って立ちながら、もし社員に「なんで私たちを責めるんだ!?雇われの身の弱者なのに」と問われたら、何て言おうか…と思う。「ガザでのジェノサイド、私も加害者です。納税者として、消費者として。この惨事を止めるために、すべきことを一緒に考えませんか?」…そんなふうに言いたい。

NAS がドローン輸入をやめたとしても、それは盤石の虐殺支援体制のごく一部が欠けるだけ…そう思うと無力感に襲われますが、私は私にできることをやるしかないでしょう。


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