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LNJ Logo プレカリアートユニオン:未払い賃金問題、解雇問題についてフィリップモリスジャパンと和解
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プレカリアートユニオンの清水直子です。
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━https://precariatunion.hateblo.jp/

 Precariat Union 駆け込み寺から砦へ
 非正規雇用でも若い世代の正社員でも組合を作って労働条件をよくしたい!
 プレカリアートユニオン(PU)通信 第146号 <2024.11.09発行>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━https://www.precariat-union.or.jp/

─□ 目次 □───────────────────────────

 1.未払い賃金問題、解雇問題について交渉していたフィリップモリス
   ジャパン合同会社と和解!ほか(2024年10月の解決報告)
                             【解決!】

 2.ファッション業界の労働環境にまつわる具体的事例を紹介し、解説
   11月5日【トーク+労働相談】 プレカリアートユニオン×見た目!
   「ファッションの労働環境を考える」を開催しました
                             【催し】

 3.日本労働弁護団『季刊・労働者の権利』2024年10月号に稲葉書記長
   がレイバーノーツ大会参加報告を寄稿
                            【メディア】

 4.ユニオン・合同労組連絡会〜組合作りと共闘 第9回総会・全国交
   流集会開催される
                             【集会】

 5.第36回コミュニティ・ユニオン全国交流集会inおおさか盛会
                             【集会】

 6.【新任役員紹介&組合員の手記】SOGIハラを団交で解決、労災
   認定も実現。トランスジェンダーの権利擁護の活動に幅広く取り組む
   「一つの差別を看過すれば、いずれ自分も差別される」
                         【LGBTQ+労働相談】

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 1.未払い賃金問題、解雇問題について交渉していたフィリップモリス
   ジャパン合同会社と和解!ほか(2024年10月の解決報告)
                             【解決!】
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2024年10月の解決報告です。

■元組合員が本人の意に反して使用者と和解したなどと主張し組合などに損害賠償を請求
した訴訟で、請求は却下・棄却され組合側が勝訴!
 元組合員が、本人の意に反して使用者と和解したなどと主張し、組合などに損害賠償を
請求した訴訟で、請求は全て却下・棄却され、組合側が勝訴しました。訴訟費用も原告の
負担とされました。 

■解雇問題、未払い賃金問題について交渉していた真商事株式会社と東京都労働委員会で
和解!
 解雇問題、未払い賃金問題について交渉していた真商事株式会社と、不当労働行為救済
申立をしている東京都労働委員会で和解しました。地位確認訴訟、不当労働行為問題など
労使紛争の一切について解決することができました。 

■未払い賃金問題、解雇問題について交渉していたフィリップモリスジャパン合同会社と
和解!
 未払い賃金問題、解雇問題について交渉していたフィリップモリスジャパン合同会社と
和解しました。会社は、組合員の賃金に不払いが生じたことを謝罪、解雇したこと、就労
環境への配慮が十分でなかったことについても遺憾の意を表明し、再発防止を誓約しまし
た。これを受け、本人が納得できる解決金の支払いを合意し、和解することができました
。たくさんのご支援を有り難うございました。


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 2.ファッション業界の労働環境にまつわる具体的事例を紹介し、解説
   11月5日【トーク+労働相談】 プレカリアートユニオン×見た目!
   「ファッションの労働環境を考える」を開催しました
                             【催し】
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 この度、プレカリアートユニオンと同じく新宿区に拠点を持つセレクトショップ兼オル
タナティブスペース「見た目!」を会場としてお借りし、ファッションに関わる方々の労
働問題について、プレカリアートユニオンがお世話になっている高橋寛弁護士(旬報法律
事務所)とともに考えるイベントを開催しました。
https://precariatunion.hateblo.jp/entry/2024/10/31/213949

 近日中に前半部分の動画を公開します。


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 3.日本労働弁護団『季刊・労働者の権利』2024年10月号に稲葉書記長
   がレイバーノーツ大会参加報告を寄稿
                            【メディア】
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日本労働弁護団『季刊・労働者の権利』2024年10月号に稲葉書記長がレイバーノーツ大会
参加報告を寄稿しました。
https://precariatunion.hateblo.jp/entry/2024/11/01/173808


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 4.ユニオン・合同労組連絡会〜組合作りと共闘 第9回総会・全国交
   流集会開催される
                             【集会】
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 2024年10月4日(金)、翌5日(土)にかけて、会場・オンライン併用で「ユニ
オン・合同労組連絡会〜組合作りと共闘 第9回総会・全国交流集会」が開催された。会
場はエルおおさか。
■闘う労働組合の大同団結を目指す
 山岡直明さん(全国一般福岡地方労働組合執行委員長)の開会挨拶に続き、ユニオン・
合同労組連絡会の草創期から共同代表を務め2024年7月に逝去された平賀雄次郎さん
(全国一般労働組合全国協議会中央執行委員長)、2023年11月まで共同代表を務め
2024年8月に逝去された本間高道さん(岐阜一般労働組合会長)への黙祷が行われた
。
 その後、新共同代表に大野隆さん(全国一般労働組合全国協議会中央執行委員長)が就
任することが決議された。討論では「徹底討論 連合結成(1989年)から35年、ユ
ニオン・合同労組運動、組織運営の総括と運動の集約に向けた展望」と題し議論が交わさ
れ、闘う労働運動を発展させていくためにナショナルセンターの枠を越えた大同団結が必
要であることが語られると共に、具体的に第一歩として医療・介護の組織化について連携
した取り組みを行っていくことなどが確認された。
■2日目は不当労働行為対策講座が行われる
 総会の翌日は、不当労働行為対策講座が同じ会場で行われた。本編最終回(番外編は2
024年10月19日に開催)となる今回は海渡雄一弁護士による「不当労働行為救済の
ための立証手段」。国鉄闘争における不当労働行為の具体的立証経緯などを交え、実践的
な労働委員会での闘い方が語られた。質疑応答では様々な意見が交わされ、不当労働行為
の立証の困難さを乗り越えるための工夫が模索された。

https://youtu.be/eN5tsMYfd48?si=2m2a0o77sQ3TabzS
不当労働行為への対処法と労働委員会の活用講座第6回「証人尋問のポイント解説」【一
般公開用】2024年10月5日 講演:海渡雄一弁護士(東京共同法律事務所)

https://youtu.be/c_6Dy-Z_JNE?si=FU9-zh0dUIvymIBR
不当労働行為への対処法と労働委員会の活用講座番外編「団体交渉拒否の損害賠償請求実
務ポイント解説」【一般公開用】2024年10月19日 講師:佐々木亮弁護士(旬報法律事務
所、日本労働弁団幹事長)


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 5.第36回コミュニティ・ユニオン全国交流集会inおおさか盛会
                             【集会】
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第36回コミュニティ・ユニオン全国交流集会inおおさか盛会

 2024年10月5日(土)、翌6日(日)の2日日にわたり、「第36回コミュニティ・
ユニオン全国交流集会inおおさか」がエルおおさかで開催された。全国から416名の闘
う労働組合の仲間が集結し交流や学習を通じ団結を深めた。
■初日、3つの特別報告に映画上映、レセプションで交流を深める
 会計、経過、活動方針などの議事が採択された後、特別報告として、東京管理職ユニオ
ンが取り組むあんしん財団争議、札幌地域労組が取り組むパタゴニア争議、韓国非正規労
働団体ネットワーク(韓非ネ)の取り組みが報告された。あんしん財団との闘いでは使用者
の労災取り消しに係る原告適格について、最高裁がその判断を変え「認められない」と画
期的判決を下している。パタゴニアとの闘いでの争点は「無期転換ルール」。労働者の雇
用安定に資するための規定が使用者によってねじ曲げられ、
却って労働者の雇用の不安定化に繋がる脱法行為が横行している。韓非ネは姫路大会に続
き今回が2回目の本大会参加。韓国で労働センターが各地で作られ運動が行われているこ
となどを報告し、韓国の仲間が作ったマスクが日本の仲間に記念品として進呈された。
 休憩を挟み、映画『もっと真ん中で』(監督:オ・ソヨン、2022年製作)が上映さ
れる。本作は、在日韓国人女性のヘイトスピーチとの闘いを追ったものだ。差別は人を殺
し、それが戦争に繋がる。全国の労働組合で団結して決して差別を許さず闘っていきたい
。その後、レストランニューコクサイに会場を変え、レセプションが行われた。各地の仲
間からの差し入れも相次ぎ会場は大いに盛り上がった。
■2日目、分科会、韓非ネとの交流会
 本集会では12の分科会が開催された。第10分科会「マスメディア戦略」では労働組
合のメディア戦略について学んだ。どのような戦略を立て記者会見に記者を呼び世の中に
自分たちの主張を発信していくかについては、闘いを考える上ではとても重要だ。毎日新
聞東海林記者が「メディア戦略はオルグ戦」とし、いかに記者達をオルグしていくかが成
否の鍵を握るということについて解説するのを聞き、今までのメディア対応についてあら
ためて考え直す気付きを得た。
 分科会終了後、全体会が行われ、大会宣言が採択され、次回開催地愛媛の仲間よりアピ
ールが行われた。その後の韓非ネとの交流会では日韓の労働運動の現状やその違いについ
て意見を交換した。
 稲葉一良(書記長)


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 6.【新任役員紹介&組合員の手記】SOGIハラを団交で解決、労災
   認定も実現。トランスジェンダーの権利擁護の活動に幅広く取り組む
   「一つの差別を看過すれば、いずれ自分も差別される」
                         【LGBTQ+労働相談】 
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【新任役員紹介&組合員の手記】
SOGIハラを団交で解決、労災認定も実現
トランスジェンダーの権利擁護の活動に幅広く取り組む
「一つの差別を看過すれば、いずれ自分も差別される」
https://precariatunion.hateblo.jp/entry/2024/11/09/190046

 今回新たに執行委員に選任いただきましたSally(サリー)と申します。本来ならフル
ネームで自己紹介すべきところ、Sallyという名を名乗っているのは、私がトランスジェ
ンダーであり、昨今SNSを中心にトランスジェンダー、特にトランス女性への差別が渦巻
いており、組合外部にも読まれる可能性のある読み物等に関しては、ある程度匿名を通し
てほしいとお願いしたからです。自分の身を守るための措置として、ご理解いただけると
幸いです。
 争議団会議やLGBT・ジェンダー平等チームのミーティングに参加していただければ、リ
アルなSallyをご紹介できると思いますので、ぜひご参加をお願いいたします。
■LGBTQ+の労働問題対応力は日本随一
 さて、プレカリアートユニオンは日本でも随一の、LGBTQ+の労働問題に対応する力やノ
ウハウを持つ労働組合であると、いち組合員として自負しています。
 そもそも私がプレカリアートユニオンに加入したのは、会社の上司から受けたSOGIハラ
によってうつを発症し、それに伴って1年半以上休職せざるを得ませんでしたが、復帰に
際してまともな対応を会社が取ってくれなかったことにあります。
 会社は当初、復帰に際して三重県内の工場への配転を打診してきました。厚労省の「心
の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」でも、職場復帰は原則として
元の職場へ戻すのが最善であると示されているにもかかわらずです。もちろんこれについ
て組合は団体交渉で、ハラスメント上司が現職場に居るのなら、その上司を配転させるの
が筋だろうと、猛烈に抗議・交渉を行ってくれました。その後SOGIハラ問題について会社
とは解決に至ることができ、労基署からは労災認定も下り、今では同じ会社の同じ事業所
の、
別の部署でのびのびと仕事ができています。
■全ての労働組合で取り組んでほしい
 「LGBT労働問題」とは言っても、会社の対応につき一つひとつ応答を行っていくやり方
そのものは、他の労働問題と何ら変わらないものです。もちろんLGBTに関する専門知識が
あるに越したことは無いですが、それが本当に必要になった時には、弁護士なり専門家な
りの手を借りれば良いだけです。
 冒頭で私は、プレカリがLGBTQ+の労働問題について随一の対応力があると述べましたが
、本当は全国の各単組でも怖気づかす、「LGBT労働問題対応!」と謳ってほしいと思って
います。
■各地のパレードに参加し仲間を励ます
 私は自分の労働問題が解決した後、プレカリの組合員だった友人に誘われ、トランスジ
ェンダーの権利擁護を目的とする団体「トランスジェンダージャパン」(TGJP)の活動にも
参画するようになりました。
 今や全国各地(約40か所)でプライドパレードが行われるようになりましたが、パレー
ドに参加するのをためらうトランス当事者もたくさん居ます。それでもここに、この町に
トランスは居るよ、一緒に生きてていいんだよ、仲間はたくさん居るよ、ということを伝
えたいがために、私はTGJPのメンバーとして全国ほぼ全てのパレードに参加し、高々と旗
を振って歩いています。
 先月大阪でパレードが行われた日は、ちょうど総選挙の投票日でした。私達が歩いた沿
道の人たちの約半分が投票に行かず、さらに投票に行った人でも小選挙区では約4割強の
人しか維新に投票しなかったにもかかわらず、大阪の小選挙区は全て維新候補が当選して
しまいました。
 つまり大阪の全有権者の約2割にしか維新は信任を得ていないということです。それで
も選挙に勝った者が政治を動かします。
■差別扇動に抗い異なる課題を持つ者が連帯する
 私がパレードを歩くのは、先述した当事者自身へメッセージを送るという意味合いとと
もに、投票へ行かなった半分の人たちのような、世の中のことには無関心だと振る舞うよ
うな人にも、LGBTQ+に関する課題があるのだということを認識してもらうのも目的の一つ
だと思っています。
 認識して関心を持てば、今や誰でも手のひらの中で物事を調べることができます。でも
その調べた結果が差別扇動的なものだらけな現状では、正確に情報は伝わりません。だか
らこそ、異なる課題を持つ市民どうしでも、互いに連帯し、声を上げ、差別に抗っていか
ねばならないと思っています。まさに労働組合と同じ、団結の精神です。
 トランス当事者からさえも「トランス団体が難民問題を主張するのは間違っている」な
どといった声があるのも事実ですが、私は日本人や日本人のトランスだけが幸福になれば
良いなどとは毛頭思っていません。
 移民・難民に限らず、一つの差別を看過すれば、いずれ自分が属するマイノリティも差
別にさらされることになるというのは、歴史が証明しています。
 労働問題の解決も、人権を守るための手段の一つ。プレカリアートユニオン組合員の皆
さんには、自分の問題が解決した後は、ぜひ他の組合員の力になったり、他の社会課題に
も目を向けるようになっていただけると、とても有り難いです。
 11月17日(日)には(13時、新宿中央公園水の広場集合、13時30分出発)、
TGJPも実行委員会の一員である「東京トランスマーチ2024」が新宿で開催されますの
で、ぜひご参加ください。
 Sally(サリー)(執行委員)

プレカリアートユニオンはLGBTQ+労働相談に取り組んでいます。
https://www.precariat-union.or.jp/soudan.html

職場で気になることがあったらプレカリアートユニオンLINE労働相談へお気軽にどうぞ。
https://page.line.me/340sctrx?openQrModal=true

Created by staff01. Last modified on 2024-11-09 20:32:55 Copyright: Default

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