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JCA-NET 9月のセミナー案内 : 世界で起きている政府のインターネット介入
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小倉です。セミナー9月のお知らせです。関心ありそうな皆さんにもぜひお伝えください
。よろしくお願いします。

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                JCA-NETからのお知らせ(9月のセミナー予告)

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                                2024/9/4


Table of Contents
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1. セミナー1:9月21日(土) 15時から 世界で起きている政府のインターネット介入
2. セミナー2:9月27日(金) 19時から  オープンソースで脱Google――Framasoftの挑戦
3. セミナー3:9月30日(月) 19時から フォローアップ
4. 参加方法
5. セミナー参加者を中心としてdigital-rightsというメーリングリストが設置されてい
ます


1 セミナー1:9月21日(土) 15時から 世界で起きている政府のインターネット介入
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  (申し込み方法は最後をごらんください)

  インターネットが社会の基幹的なインフラになり、多くの人々がブログやSNS
  で自由に発信することを日常のコミュニケーション文化として享受するように
  なっています。インターネットのなかった時代に、世論形成の主要な役割を担っ
  てきたマスメディアが、唯一絶対の情報発信力を独占していました。しかし、
  現代では、年齢が下がるほどマスメディアの情報に依存する割合が低くなって
  おり、むしろネットの情報が多くの人々を動員できる力を発揮するようになっ
  ています。たとえば、ほとんどテレビに出演しないミュージシャンが、オンラ
  イン配信やアリーナコンサートで多くの聴衆を集めたり、ネットのインフルエ
  ンサーの書き込みが飲食業の集客を左右するなどということはごく当たり前に
  なっています。

  こうしたメディア環境の大きな変動は、ネットの世論の力が増すとともに、ガ
  ザの戦争にみられるように、「情報戦」としての役割を果すようになってきま
  した。特に選挙や国政に重要な影響を及ぼすような出来事の場合、人々の政治
  活動の中心を担うのがネットでの情報発信になります。政府もまたネットでの
  情報発信への様々な規制を通じて世論操作を試みるようになっています。いわ
  ゆるグローバルサウスといわれる国々では、反政府運動によるネットでの情報
  発信を規制する動きが顕著になっています。選挙期間中や、反政府運動の盛り
  上がりのなかで、インターネットを遮断するなどの行為が起きることはまれで
  はありません。

  今回のセミナーでは、政府が介入してインターネットにおける政治活動や言論
  活動を弾圧したり抑制する事例について、特に選挙や紛争を巡る事例について、
  JCA-NETがこの間海外の団体とともに、抗議の声明を出したケースを中心に紹
  介します。

  (参考資料) (Access Now, #KeepItOn)2023年の暴力とインターネット遮断:過
  去最悪の年となる
  <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/359>

  テクノロジーを駆使したベネズエラの政治的暴力に関する公開書簡
  <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/381>

  (共同公開書簡)ケニア政府はデモ参加者のデジタル上の権利に対する攻撃をや
  め、公共の安全と法の支配を確保すべきである
  <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/379>

  (国際共同声明)モーリタニア政府は22日間にわたりインターネット遮断したが、
  常にネット接続維持#KeepItOnを約束すべきだ
  <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/378>

  #KeepItOn バングラデシュ政府はインターネットアクセスを回復し、学生の抗
   議行動中の接続性を確保せよ
  <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/376>

  共同声明:スーダンにおける電気通信の遮断:紛争当事者は、集団的懲罰をや
  め、命を救うための電気通信へのアクセスを可能にしなければならない
  <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/357>

  #KeepItOn:戦時における スーダンの通信遮断を早急に撤回すべき
  <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/340>

  #KeepItOn: アゼルバイジャン共和国政府とインターネットサービスプロバイ
   ダーは、来る選挙期間中、自由でオープンかつ安全なインターネットアクセ
   スを維持しなければなりません
  <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/333>

  スリランカ政府への公開書簡:人々の権利と未来を守るため、オンライン安全
  法案を撤回せよ
  <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/328>

  ガボン共和国大統領アリ・ボンゴ・オンディンバ宛公開書簡:次期選挙期間中
  もインターネットをオープンでセキュアな状態に保つよう求める
  <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/286>


2 セミナー2:9月27日(金) 19時から  オープンソースで脱Google――Framasoftの挑戦
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  (申し込み方法は最後をごらんください)

  このセミナーでは何度も「脱Google」の取り組みについて取り上げてきました。
  今回は、この流れの一環として、フランスに拠点を置いて「脱Google」を掲げ
  て活動しているframasoftの取り組みを紹介します。

  framasoftは、ポール・ルネッタ、ジョルジュ・シルヴァによって2001年11月
  に創設され、長い歴史をもっています。ネットが商業化され営利企業に支配さ
  れる流れに抗して、フリーソフトウェアと分散型のインターネットを目指す団
  体として、教育活動からソフトウェア開発まで、幅広い活動を展開してきてい
  ます。

  framasoftは、その「宣言」のなかで次のように述べています。

  「私たちは、監視資本主義によって形成された今日の世界の不公正、侮辱、不
  品行に反旗を翻しています。私たちは、デジタル技術とカルチュラル・コモン
  ズという私たちの活動分野と専門性を通して、人々の解放に貢献したいと思い
  ます。私たちは、自律的で、誇り高く、知識があり、協力的で、共有する人間
  が、すべての人にとって世界をより良い場所にすることができると信じていま
  す。」

  今回のセミナーでは、このframasoftの理念とともに、実際に提供している様々
  なフリーソフトウェア群を紹介します。その多くは私たちでも利用可能なよう
  に開放されているので、その使い方なども紹介します。

  (参考資料) framasoftの公式ウエッブ(日本語訳)
  <https://framasoft.org/ja/>

  framasoftの脱Googleプロジェクトのサイト(日本語訳)
  <https://degooglisons-internet.org/ja/>

  (framasoft)宣言(日本語訳)
  <https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/framasoft-manifest/>

  framasoftのmastodonアカウント
  <https://framapiaf.org/@Framasoft>

  動画サイト(framatube)
  <https://framatube.org/a/framasoft/video-channels>


3 セミナー3:9月30日(月) 19時から フォローアップ
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  (申し込み方法は最後をごらんください)

  毎月最後の回は、これまでのセミナーで取り上げたテーマの積み残しや、うま
  く解決できなかった課題、あるいは皆さんが抱えている疑問や問題を出し合っ
  て解決していく回になります。今月はインターネットへの政府の介入に伴う問
  題やframasoftによる脱Googleの取り組みなどを取り上げました。これらの話
  題だけでなく、自由な意見交換ができますので、フォローアップの回を利用し
  て疑問や意見などを出していただければと思います。セミナーに参加できなかっ
  た方も、ぜひ遠慮なく参加してください。

  このセミナーではLinuxOSにも力を入れています。初心者の方でLinuxに関連す
  る質問などができる場所が限られていますので、ぜひ疑問や質問を持ち寄って
  ください。

  そのほか技術的なテーマとして、これまでセミナーで取り上げてきたものの一
  例。

  - TwitterやFacebookに代替するMastodonの使い方
  - CryptPadの使い方
  - パスワード管理
  - Wordpressによるブログの設置
  - Zoomに代替するJitsiを使ったオンライン会議
  - 暗号化サービスProtonやTutanotaのメールサービス
  - 機械翻訳の活用(DeepL)
  - LinuxOSの導入と活用
  - ブラウザのプライバシー、セキュリティ設定
  - Internet Archiveの使い方

  など。

  最近の社会・政治的なテーマでセミナーやメーリングリストなどで話題になっ
  た事柄の一例。
  - 国連サイバー犯罪条約
  - ガザ戦争とIT産業の戦争責任
  - 能動的サイバー防御
  - 生成AI
  - マイナンバーとデジタルID
  - インターネット遮断
  - 政府による暗号規制
  - ミャンマー軍事政権とネット監視
  - ジェンダーとインターネット
  など。


4 参加方法
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  参加費 無料(カンパ大歓迎)

  JCA-NETの会員以外の方でセミナーに初めて参加される方は予約が必要です。

  下記の申し込みフォーム(cryptpadのサイト)から申し込んでください。(アク
  セスに若干時間がかかるかもしrえません)
  <https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/apps/forms/s/R2bJDjPeGeLPn7GNZBK5emqs>

  あるいはメールで申し込む場合は
  jcanet-seminar@jca.apc.org
  まで以下の各項目を記載して申し込んでください。

  申し込み内容
  - おなまえ
  - メールアドレス
  - 参加希望のセミナー番号(複数可)
  - 今後もセミナーの案内を希望するばあいは「案内希望」とお書きください。
  - セミナーのメーリングリストに参加希望のばあいは「メーリングリスト希望」
  とお書きください。

  オンラインはJitsi-meetを使用します
  オンライン会議室 Jitsi-meetのマニュアル
  <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/93>

  JCA-NETの会員メーリングリスト、セミナーメーリングリストに登録されてい
  る方は、当日30分前に、メーリングリストからの会議室案内をみてアクセスし
  てください。

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  余裕のある方は是非カンパをお願いします。
  セミナーはJCA-NETの会員の会費で運営されています。
  郵便振替口座
  JCA−NET (シ゛ェイシーエイ−ネット )
  記号番号:00190-3-417584
  ゆうちょ銀行〇一九店 417584


5 セミナー参加者を中心としてdigital-rightsというメーリングリストが設置されていま
す
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  セミナーで取り上げたトピックなどを中心に、幅広くインターネットにおける
  諸問題や、ネットのセキュリティやプライバシー、非営利のオープンソースの
  ソフトウェアの導入、あるいは政府や企業の情報通信政策、国際情勢など技術
  的なノウハウから社会問題まで様々なトピックの情報交換が行なえます。参加
  を希望される方は、
  toshi@jca.apc.org
  まで、件名に「メーリングリスト参加希望」と書き、メール本文に
  おなまえ
  配信希望のメールアドレス
  を記入して送信してください。登録作業をいたします。

  問い合わせ先
  小倉利丸(JCA-NET理事)
  toshi@jca.apc.org
  070-5553-5495

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