本文の先頭へ
LNJ Logo 投稿 : プッチダモン、カタルーニャ独立闘争の継続を明確にするために帰還
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1723594703462st...
Status: published
View


投稿者 : ジョルディ・オリオラ・フォルチ(カタルーニャ州・バルセロナ)

プッチダモン、カタルーニャ独立闘争の継続を明確にするために帰還

1714年以来、スペインはカタルーニャを植民地として扱い、年間220億ユーロ(カタルーニャのGDPの10%!)の財政略奪を行い、人種差別的な反カタルーニャ的態度をとってきた。そしてこれは今日まで続いており、だからこそ、カタルーニャの独立が必要なのだ。私たちは2017年に自己決定を問う住民投票を実施し、その後の弾圧の結果、プッチダモン大統領はベルギーに7年間亡命しなければならなかった。今年は、ペドロ・サンチェス首相がプッチダモン大統領の政党であるJuntsジュンツの票を得る必要性から、とりわけプッチダモン大統領への弾圧に終止符を打つための恩赦法が6月11日に可決された。このため、5月12日に実施されたカタルーニャ州選挙戦において、プッチダモンはカタルーニャに戻り、将来のカタルーニャ州政府の大統領選出議会に参加すると述べた。

この弾圧によって、もうひとつの主要な独立支持政党であるERCは、対立を後回しにして国家的和平を実現しようとしたが、その結果、最も活動的な独立要求支持者から多くの票 を失うことになった。もうひとつの独立支持政党であるCUPも、このシナリオの中で混乱 し、多くの票を失った。今回のカタルーニャ州選挙では、弾圧によってプッチダモン候補 は再びカタルーニャ州での選挙運動が不可能となり、インターネットを通じて遠方から選 挙運動を行わなければならず、テレビ討論会にも参加できなかった。結局、このような異 常な状況が影響し、独立賛成派は過去12年間維持してきた絶対多数を失っている。サンチ ェス・スペイン首相自身の政党である反独立政党PSC(カタルーニャ社会党)が第一党と なったが、絶対過半数に達するにはERCの票が必要となった。そしてERCは、新たな選挙(そうなればさらに敗北を重ねることになる)を避けるため、カタルーニャの財政主権(スペインとカタルーニャの関係の根幹をなす財政略奪に逆行するものであるため、実現しないことは周知の事実である)と引き換えに、PSCが一種の平和的植民地としてカタルーニャを統治できるよう、票を提供した。

しかし、スペインの裁判官たちは、カタルーニャの独立派を迫害してきた法戦争を継続し 、スペイン議会が可決した恩赦法の適用を拒否しているが、それは政治的目的のために躊 躇なく司法を不正に利用するものである。このような状況にもかかわらず、プッチダモン はカタルーニャ州議会で第二党の副代表に選出され、約束通り、選出議会の8月8日にバル セロナに戻ると発表した。裁判官たちはカタルーニャ警察に指示を与え、ERCの指揮下に あり、法的にもこれに従う義務があるカタルーニャ警察だが、プッチダモンの議会入りを 阻止するため、目を見張る警察作戦を展開した。

そして、州議会議事堂公園前に出迎えに来た群衆を前に、プッチダモン大統領は演説を行 い、裁判官たちが法を犯していること、カタルーニャとスペインの対立は消えていないこ と、そしてカタルーニャ人はカタルーニャ独立を要求し続けていることを明確にした。演 説後、彼は群衆の間をすり抜け、逮捕されることなく逃げ延びた。裁判官たちに脅された 警察は、カタルーニャのすべての道路の交通を遮断し、本格的な捜索を行う「檻作戦」を 発動した。この作戦は、これまで2017年8月17日にバルセロナでテロを起こしたイスラム 原理主義テロリストに対して行われただけであった。今度は、70万人のカタルーニャ有権 者から選出され、横領罪を科せられた議員を逮捕するために使われた。しかも、スペイン 議会が彼を訴追しないために議決した恩赦法を適用しようとしない同じ裁判官によって、 不正に告発されたのである。プッチダモンとカタルーニャの独立支持者がスペインの最大 の敵であるという事実がなければ、これは不可解なことだ。

プッチダモン大統領は警察システム全体の裏をかき、現在ベルギーに亡命しているが、政 治に対するこのような司法の不服従と干渉によって、裁判官たちが行っている容認できな い権力濫用を暴露したのだ。しかし、スペインでは誰も彼らを批判しないし、誰も何もし ようとしない。ジュンツがスペイン政府への支持を撤回し、政府の安定を損なわせるかど うかはまだわからない。今のところ、バルセロナでのプッチダモン大統領の挑戦的な姿は 、カタルーニャ問題を再び世界のマスコミの表舞台に登場させ、紛争が続いていること、 そしてカタルーニャの国際的地位がカタルーニャ人自身によって決定されるまでは政治的 解決はないことを明らかにしている。


Created by staff01. Last modified on 2024-08-14 09:18:24 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について