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渡部通信(7/14) : 闘いを堅持する事
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渡部通信(7/14) : 明けない夜はない(265)<若者を再び戦場に送るな!(15)闘
いを堅持する事>

============================= 都知事選が終わり、いろいろなことが言われ、 中には気落ちしている方もいるかと思う。 それでも、この間いくつかの事がはっきりしてきた。 まず、「完全無所属」と言って旋風を起こした 石丸氏の正体とその人間性がかなり明らかになってきた。 次に、三選を果たした小池氏はウソつきであったことがかなり浸透し、 小池氏は都民の前に出にくくなった。 そして、何よりも大きかったのは今回の選挙を通じて 「改憲勢力」と「富者」は一致し、「非改憲勢力」と「貧者」は 一致するということだった。 小池氏の側に立ったのは「改憲勢力」や経団連・連合(労働貴族の組合)だった。 石丸氏の側に立ったのも「改憲勢力」でドトールなどの大企業だった。 それに対し蓮舫氏の側に立ったのは「非改憲」勢力でどちらかというと貧者だった。 しかし、立憲の内部はどちらにつくか動揺した。 その結果が蓮舫氏の大敗となったが、問題はかなり可視化されてきた。 つまり、軍拡や改憲、格差拡大を止めるためには、 貧者(つまり、労働貴族ではない勤労市民層)を組織化することが 重要であることがはっきりした。 ところで、マスコミなどに登場する学者・知識人らは 中間層に属し精神的な動揺が激しい(もちろん全員ではない)。 すぐ有頂天になったり、落胆したりする。 また相手に罵声を投げかけたりして憂さを晴らす。 しかしこれは劣等感の裏返しに過ぎない。 したがって、私たち「非改憲」「貧者」のグループの前途は困難である。 しかし、同時に行われた都議補選では自民は大敗し、 岸田おろしの声が日々強まっている。 維新は「万博」でつまずきつつあり、国民も補完勢力になり下がった。 となると、最初は「非改憲」「貧者」の小グループでも 「小異を置いて大同に就く」をスローガンに揺ぎ無く隊列を整え 強化して行けば、それはしっかりした勢力になりうるのではないだろうか。 そして、現在バラバラにされ苦しんでいる 日本中の「非改憲」「貧者」たちに展望を与えることに なるのではないだろうか。 「非改憲」「貧者」グループの統一戦線の形成が重要である。 富者は少数で貧者が多数の格差社会になってきたのだから。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 前回(264)、 日教組中央と文部省とのパートナー路線(1995年)が大きな出発点になり、 「日の丸・君が代」の法制化(1999年)、教育基本法の改悪(2006年) などが行われ、「民主教育」は「国家主義教育」に変質したことを述べた。 では、この間、現場の教職員や勤労市民たちはどう抵抗してきたか。 日教組が闘いの旗を降ろした後、その闘いをけん引したのは 日教組や全教などに結集する現場組合員や勤労市民たちであった。 2003年当時、教育基本法が改悪されそうだという状況下、 12月に改悪反対の「全国集会」が日比谷公会堂で開かれ、 翌年『教育基本法の改悪を止めよう!全国連絡会』が結成された。 そして2006年12月の安倍政権による改悪まで、 6回の全国集会とデモ、新聞意見広告などを行いながら闘った。 その時の呼びかけ人は、 4人の大学教授(高橋哲哉・小森陽一・三宅晶子・大内裕和)だった。 しかし、改悪阻止には至らず、2007年1月『全国連絡会』は解散した。 それでも、『全国連絡会』に結集した仲間たちはその後も 卒入学式での「君が代」不起立処分反対闘争などを通じて連絡を取り合い、 2015年8月には、東京と大阪の闘い仲間たちを中心に 『ひのきみ全国ネット』が結成され、今日まで闘いを継続してきた。 いくつかの裁判闘争では勝利も勝ち取ってきた。 6か月停職を3度も受けながら闘い続けた河原井さん・根津さんらの 裁判は、最終的には最高裁で勝訴した(2021年2月)。 また『ひのきみ全国ネット』はこの間、毎年実行委員会を組織し、 <「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会とデモ>を 東京と大阪で交互に開催し、文科省交渉なども行ってきた。 今年は、その<全国学習・交流集会とデモ>が大阪で行われる。 そのチラシを添付する。 ********************************************************* 「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス http://houinet.blogspot.jp/ 千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ http://hinokimitcb.web.fc2.com/ 「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト http://hinokimi.web.fc2.com/

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