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かつしか人権ネット : 群馬県に「朝鮮人追悼碑撤去反対」の要請書提出
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尾澤邦子です。 県立公園「群馬の森」から朝鮮人追悼碑が撤去されようとしています。 1月15日(月)山本一太群馬県知事への要請書を持って、群馬県庁に行ってきました。 かつしか人権ネットで検討した要請書、下にコピペします。 11時、群馬の森朝鮮人追悼碑撤去に反対する市民の会の松本さんと一緒に行きました。 担当部署は「都市整備課」とのことで、課長に要請書を手渡し、撤去しないでと訴えまし た。 そのあと記者クラブに行き、要請書を配布していただきました。 12時からは県庁前でスタンディング。ものすごい強風で、よろけながら「追悼碑撤去反対 !」のプラカードを持って立っていました。昼休みで、それなりに反応はありました。                            2024年1月15日 群馬県知事 山本一太様                       かつしか人権ネット                    要請書  私たち「かつしか人権ネット」は東京都葛飾区で、在日韓国・朝鮮人のみなさんととも に、差別と人権の問題に取り組んでいる市民グループです。1980年代の指紋押捺拒否や葛 飾在住の在日韓国・朝鮮人障がい者の無年金の問題などに取り組んできました。  戦時中日本軍の「慰安婦」とされた被害者の方々のこと、朝鮮半島から徴用工として日 本で働いた方々のことなどについて、学習会や映画会・講演会などを行ってきました。ま た1923年の関東大震災時に虐殺された方々の、「追悼碑」をめぐるフィールドワークなど にも取組んできました。  太平洋戦争下、日本の若者は戦地に動員され、鉱山や鉄道の敷設、電力の確保、地下工 場の建設など、重筋労働力が必要なところでは、朝鮮半島や中国から連行された人々が強 制労働に付され、苛酷な労働の中で亡くなった方も少なくありません。  群馬県出身の故小渕恵三元首相は、1998年10月、来日された金大中大統領との間で「日 韓共同宣言ー21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップ」に署名しました。そこには「 小渕総理大臣は、我が国が過去の一時期、韓国国民に対し植民地支配により多大の損害と 苦痛を与えたという歴史的事実を謙虚に受け止め、これに対し、痛切な反省と心からのお 詫びを述べた。金大中大統領は、かかる小渕総理大臣の歴史認識の表明を真摯に受け止め 、これを評価する…」とあります。これが今日までの日韓関係の基礎になっていることは 言うまでもありません。  故郷に帰れず、群馬の地で亡くなった方々を追悼する「記憶 反省 そして友好」の追 悼碑が、県立公園「群馬の森」に設置されていることは、「日韓共同宣言」の精神を体現 していることです。この「追悼碑」を撤去することは、「日韓共同宣言」に反することで あり、小渕総理の顔に泥を塗ることになります。群馬県の名誉を傷つけ、アジアにおける 日本の信頼を損なうものです。 「群馬の森」から「記憶 反省 そして友好」の朝鮮人追悼碑を撤去するのは、やめてく ださい。設置の更新を許可してください。  以上、よろしくお願いいたします。                   

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